【2011年第8節刈谷大会・2日目第1試合~日立マクセル vs デンソー】

日立マクセル
 000 0100 …1
 000 0101x…2
デンソー

日立マクセル:●呂偉 - 篠田美穂
デンソー:○染谷美佳 - 竹林綾香


【戦評】
 5回にマクセルが得意のエンドランで先制するも、デンソーがすぐさまその裏同点に追いつく。ただこの場面、マクセル小野のオブストラクションで満塁の後に永吉がストレートの四球で押し出しと、マクセル先発の呂を一気に崩すチャンスだったが、伊藤、狩野の4番5番で無得点だったのが痛かった。
 思えば今年期待の高かったデンソーがここまで低迷するキッカケとなったのが前半戦刈谷でのマクセル戦の敗戦。あの試合も無死満塁含め三度の満塁機がありながら得点できないなど拙い攻めが響いたのだが、この試合もそのVTRを見るような展開だった。
 ただこの試合デンソーに味方したのは前回にホームランでやられている小野と田中梢が調子を崩していたことと、そして染谷が打たれながらも粘り強く投げ抜いたことだろう。染谷の粘り強さに最後に打線がなんとか応えることができた。

 結果論になるがマクセル側からすると最終回の場面の攻め方はどうだっただろうか。途中出場の野木にチェンジアップを上手くセンターに運ばれるも永吉を打ち取って2死一塁。この場面で伊藤にストレートの四球を与える。呂投手は好投していても突然ストレートの四球を出すことがよくあることなのでそうなら仕方がないが、伊藤との勝負を嫌って歩かせたのならその消極性が悔やまれる。結果的に伊藤の四球で2塁に走者を進めてしまったことが、狩野のサヨナラ打に繋がってしまった。



【先攻:日立マクセル】

1(8):阿部環
2(4):田中涼子
3(6):小野奈津子
4(2):篠田美穂
5(D):田中梢子
6(5):小林朝子
7(9):頼孟女亭
8(3):高崎千恵
9(7):東綾華
FP(1):呂偉


【後攻:デンソー】

1(8):増山由梨
2(4):今泉早智
3(7):永吉理恵
4(3):伊藤綾香
5(D):狩野香寿美
6(6):松本尚子
7(9):衣笠久美
8(2):竹林綾香
9(5):倉成真子
FP(1):染谷美佳



【1回表:マクセル~0点(染谷)】

阿部:投ゴロ
田中涼:見逃し三振
小野:二ゴロ


【1回裏:デンソー~0点(呂)】

増山:遊ゴロ(スラップ)
今泉:遊ゴロ
永吉:遊内安
伊藤:左飛

【2回表:マクセル~0点(染谷)】
篠田:見逃し三振
田中梢:三ゴロ
小林:一二塁間右前打
頼:遊ゴロ

【2回裏:デンソー~0点(呂)】
狩野:中飛
松本:投ゴロ(バットの先)
衣笠:中前打
 ※初球に二盗失敗

【3回表:マクセル~0点(染谷)】
高崎:投ゴロ
東綾:捕安(ボテボテ)
阿部:三直併殺打(エンドランかけていた)

【3回裏:デンソー~0点(呂)】
竹林:左飛(好プレー)
倉成:二ゴロ
増山:四球
今泉:左前打
永吉:遊内安(当たり損ね)
伊藤:左直(いい当たりも正面)

【4回表:マクセル~0点(染谷)】
田中涼:捕安(スラップ、今泉のカバーが遅れる)
小野:二ゴロ二封(今泉好プレー)
篠田:遊ゴロ二封
田中梢:空振り三振

【4回裏:デンソー~0点(呂)】
狩野:四球
松本:三犠打
衣笠:投ゴロ三進
ph松木瑛里:三邪飛

【5回表:マクセル~1点(染谷)】
 ※捕手に竹林が再出場
小林:遊内安(松本好プレーでタイミングアウトも伊藤の足が早く離れた)
頼:遊内安(ボテボテを投手弾き)
高崎:三犠打
東綾:二ゴロ(エンドランで得点)
阿部:四球
ph和田祐美(←田中涼):二ゴロ

<東綾華がエンドランを決めて先制。走者三塁からのエンドランはマクセルの得意技。キッチリと決める>

【5回裏:デンソー~1点(呂)】
 ※セカンドに田中涼が再出場
ph和田美樹:一二塁間右前打
増山:捕バント安(高めボールを完璧セフティ)
今泉:投ゴロ三封→★

 ★と思われたが、打球に無関係なショートの小野が二走の和田と接触してしまう走塁妨害。長い協議の末、このオブストラクションが認められ、無死満塁に。

永吉:押し出し四球(ストレート)
伊藤:三ゴロ本封
 ※一塁代走に岡村珠希
狩野:三ゴロ本封→三塁に転送されダブルプレー★★

 ★★三塁への詰まったハーフライナー性の打球。サード小林がワンバウンド捕球してホームへ送球し封殺。この打球に二走の永吉のスタートが遅れ、捕手→三塁と転送されカバーに入った小野がベースを踏みつつタッチ。永吉の遅いスタートと小野のタッチについ惑わされ、塁審がセーフの判定を一端は下すもマクセル側の抗議で協議に。結局、フォースプレーの状況を勘違いしていたということで判定覆りアウトに。
 ※抗議により判定が二つ変わったが、どちらも冷静に考えると変えて当然のプレー。判定ミスはいただけないが、むしろ審判団の柔軟な対応は良かったと思う。

<代打の和田がクリーンヒット。このヒットを足がかりにデンソーが同点に追いつく>

【6回表:マクセル~0点(染谷)】
 ※いつの間にかセカンドに野木あや
小野:中前打
篠田:遊ゴロ二封
田中梢:見逃し三振
小林:左前打三進
頼:空振り三振

【6回裏:デンソー~0点(呂)】
松本:空振り三振
衣笠:投バント安(ヘッドスライディング)
竹林:一犠打
倉成:右直

【7回表:マクセル~0点(染谷)】
高崎:空振り三振(チェンジアップ)
東綾:捕邪飛
阿部:遊ゴロ失(名手松本のエラーも、低いハーフライナーの嫌らしい当たり)
田中涼:空振り三振

【7回裏:デンソー~1点(呂)】
増山:左飛(ライン際東綾がダイビングキャッチ!)
野木:中前打(チェンジアップをためて)
永吉:中飛
伊藤:四球
狩野:左前サヨナラ適時打

<先頭増山のヒット性の打球をレフトの東綾華がダイビングキャッチの美技>

<2死一二塁から狩野香寿美がレフトへ上手く流し打ち>

<クロスプレーになるかと思われたが東が持ち替え時に落球してしまい、ジ・エンド>

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