【2008年日本リーグ観戦記】第10節2日目:誘電vs織機~決勝トーナメント進出最後の1枚の切符はやはりこのチーム。織機が17年連続での進出を最終戦で決める!

※先発メンバー
【先攻:太陽誘電】
1(9):中嶌梨紗
2(3):佐野志津香
3(D):廣瀬芽
4(2):谷川まき
5(5):佐藤みなみ
6(7):丸山実希子
7(4):川原若菜
8(8):和田千鶴
9(6):中村茜
DEFO-P:伊藤美幸

 

【後攻:豊田自動織機】
1(8):狩野亜由美
2(7):本田小百合
3(5):古田真輝
4(D):小森由香
5(3):長澤佳子
6(8):田中幹子
7(4):白井沙織
8(2):クリスティン・リベラ
9(6):酒井かおり
DEFO-P:ミッシェル・スミス

 

※誘電の先発メンバー発表にスタンドがどよめく。投手には昨日温存した坂井ではなく、伊藤美幸の連投。しかしそれ以上に目立ったのが主力野手4人(松崎、上西、水谷、前田)をスタメンから外してきたことである。
誘電が勝てばレオパレスが決勝トーナメントに進出するという重要なカギを握る試合で、多くの控え選手が先発してきた。レオパレスファンにとっては疑問に思う采配だろうが、逆に僕は誘電の山路監督の監督としての信念を見た気がする。

※昨日の段階でトヨタ自動車が勝ち、最終戦まで誘電の決勝トーナメント進出の可能性が残っていれば、当然のことながら坂井やレギュラー野手陣の先発で来ただろう。しかし、レオパレスが勝った昨日の時点で誘電の決勝T進出の可能性がなくなった。自ら進出の可能性が消えた場合には、今まであまり試合に出られなかった選手を主体で戦うことをすでに決めていたのではないだろうか?
特にソフトボールのチームと言うのは、共同生活に近い寮生活を行ったり、それこそ寝食をともにして戦っているチームがほとんどである。何よりも大事なのは同じチームで戦ってきた仲間であり、そこをおろそかにしては強いチームはとうてい作れない。今回はたまたま決勝トーナメント進出のカギを握る試合が最終戦にまわってきたのであって、それによって戦い方を変えることなく、山路監督は自らが率いるチームの戦い方の信念を貫いた采配をしたのだと思っている。全ての選手に思いやりや気配りができてこそ、来年また強いチームが作れるはずなのだから。

 

さてさて、__試合前セレモニーが長くなってしまったが(笑)__、もちろん、控え選手主体の誘電とてこの試合に勝つ気は満々である。
いやむしろよりその気持ちは強いかもしれない。織機は逆にいつも以上に気を引き締めて挑んだ試合だろう。

さあ試合開始である。

 

※1~3回:初回から誘電先発伊藤を攻める織機、4番キャプテン小森の一打で昨日に続いて先制!
【1回表:誘電0点】
中嶌:四球
佐野:三前犠打
廣瀬:四球
谷川:左前打(緩い当たりに本田前進するもワンバウンド)
☆誘電、初回から一死満塁の大チャンス!
佐藤:見逃し三振
丸山:遊ゴロ二封
☆スミスなんとか無失点で切り抜ける!

 

【1回裏:織機2点】
狩野:遊内野安打(投手のグラブをはじく)
本田:中前打(エンドラン成功!1、3塁に)
<ここのところヒットは出ても空回りし続けていた織機が誇る1、2番がようやく機能した>

☆古田の時に本田が二盗
古田:四球
☆無死満塁!
小森:中越え先制2点適時打!
<苦しみ抜いたリーグ後半戦も最終節、最後の最後に織機を救ったのはやはり主将の小森由香であった!>

☆ただし本田がやや打球の判断を誤りスタートが遅れ、後ろの走者が先に進めず右中間を破るも単打に終わる。走者は1、2塁に
長澤:空振り三振
田中:遊ゴロ(二走にタッチしアウト)
白井:二ゴロ

 

【2回表:誘電0点】
川原:右直
和田:死球
中村:三邪飛(セフティー失敗)
中嶌:投ゴロ(ボテボテの投ゴロをスミスがうまく処理)

 

【2回裏:織機0点】
リベラ:左翼戦単打(当たりが良すぎた)
☆代走に千葉
☆次の桝本の初球にバントの構えから見送りしストライク。千葉が飛び出してしまい捕手からの送球でタッチアウト!小森の一打の後はまたしてもまずい攻めが続く織機…
PH桝本(酒井に代わり):左飛
狩野:中前打
本田:投ゴロ

 

【3回表:誘電0点】
☆捕手にリベラ、遊撃手に酒井が再出場
佐野:空振り三振
廣瀬:四球
谷川:空振り三振
佐藤:遊飛(つまり)

 

【3回裏:織機2点】
古田:中前打
小森:二ゴロ(走者二進)
長澤:三遊間左前打
☆長澤に代走藤崎、すぐさま二盗
田中:右前適時打
☆白井の時に田中が二盗
白井:左擬飛
☆藤崎は生還、田中は二塁から三塁に走りタッチアウト。得点は認められた

※4~5回:着々と得点を重ね、決勝トーナメント進出に近づく織機、5回には代打大内田のホームランでダメ押し!

【4回表:誘電0点】
丸山:遊ゴロ
川原:一邪飛
PH新川:空振り三振

 

【4回裏:織機2点】
リベラ:中前打
酒井:三遊間左前打
狩野:二ゴロ(セカンド川原一二塁間の当たりを好捕!2、3塁に)
本田:三ゴロ(強い当たりも正面)
古田:三遊間左前2点適時打
小森:右飛(大きな当たり)

 

【5回表:誘電0点】
PH前田:空振り三振
中嶌:中前打
佐野:見逃し三振
廣瀬:空振り三振

【5回裏:織機1点】
☆前田に代わり中村が再出場
長澤:右飛
田中:空振り三振
PH大内田:中越え本塁打!(弾丸ライナー)
<去年に引き続き今年も代打ホームランを打った大内田>

<いつもやりすぎる狩野(笑)>
<よく見たら内藤と長澤もw>

リベラ:二邪

※6~7回:誘電、川原の適時打で1点を返すもそこまで。最終回は今年織機を救った遅咲きの好投手・宮本が代打相馬を三振に締めくくりゲームセット!17年連続決勝トーナメント進出を最終戦で決める!

【6回表:誘電1点】
☆織機は大内田に代わり菅野が入りセカンド
谷川:左前打
<一人気を吐く谷川まき。なんとか五輪に選んであげたかった>

☆次打者・佐藤のファール時の谷川の走り方を見て谷川に代走上西を送る(谷川は昨日足をケガしている)
佐藤:右飛
丸山:遊内野安打(弱い当たり)
川原:右中間適時二塁打
<気持ちいいフルスイングが持ち味の川原の一打でようやく一矢を報いる>

和田:空振り三振
中村:捕邪飛(リベラ好捕)
<大柄だが軽快な動きの捕手・リベラ>

【6回裏:織機0点】
酒井:右中間二塁打
狩野:投ゴロ(バスター)
PH川口:遊ゴロ
PH矢野:二ゴロ
<最後まで力投を続けた伊藤美幸であったが・・・>

 

【7回表:誘電0点】
☆織機は本田が再出場、矢野は古田に代わり三塁へ
☆__バッテリー交代、投手に宮本、捕手に西井__
☆スミスが怪我をし江本が絶不調で絶体絶命の後半戦に織機を救ったのがこの宮本投手。今年の最後のマウンドは彼女に任せる

PH坂上:空振り三振
佐野:三ゴロ
PH相馬:見逃し三振

<最後の1球、渾身のスライダーが外角いっぱいにズバっと決まる>

<涙で打席に入った相馬選手、最後はバットが出ない>

<決勝トーナメント進出を決め、笑顔でハイタッチの宮本投手>

試合終了!!
豊田自動織機、苦しみぬいた2008年、最後の最後に残された1枠の決勝トーナメント行きの切符を手にする!

 

誘電 000 001 0・・・1
織機 202 210 X・・・7

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