岡山オープンの報告と前後しますが、実業団チームが係わる大会としては恐らく一番早い公式戦である愛知県一般女子選手権の結果を報告します。
3月24日は1回戦の4試合が行われ、残り3試合は翌週の3月31日(土)に、同じく豊田市運動公園ソフトボール場で行われます。
テーブルスコアに詳細を載せましたが、シーズン始まって間もないことから間違いや記載ミスもあるはずですのでご了承下さい。
【第1試合】
至学館大 000 00… 0
豊田織機 910 3x…13
【テーブルスコア】←
※5回コールド
【戦評】
大学生相手ということもあり、織機は今年入った新人野手全員が出場。中でもこの試合では山科麻由佳が2二塁打4打点と大活躍。名前から想像できるように、佐川急便で活躍している山科真里奈の妹である。
試合は初回から9得点と織機が圧倒したが、雨で試合開始が1時間遅れた上、序盤は強い雨が降り続きグランドもぬかるみ(2試合目以降、雨は上がった)、先発した至学館大の田中投手には非常に気の毒な天候だった。
その初回の9点のうちの4点が2年目の高坂の満塁ホームラン。練習試合でも1本左方向に放っているが、公式戦ではこれが初ホームランとなった。
<織機の新人選手、中村白(さら)、中森菜摘、洲鎌夏子。中森はもちろんあの中森>
<織機の新人選手、山科麻由佳、神田結美、金澤美優。神田は甲賀医専から移籍>
<至学館大先発の田中。強い雨とぬかるんだグランドというちょっと可哀想な条件>
【第2試合】
佐川中部 000 00…0
デンソー 140 4x…9
【テーブルスコア】←
※5回コールド
【戦評】
毎年いいチームを作ってくれる佐川急便中部、エースの浦上が今年も元気でこの日も一生懸命投げ、3回には3三振を奪うなど良いところも見せてくれたが、デンソー打線がこの日はそれ以上に良かった。
新人の西岡が右中間へ完璧なホームランを放つと、最後はこの試合4番に座った野木ちゃんがセンターへツーラン。9点差をつけての5回コールドとなった。
ちなみに佐川急便中部と言えば、左投げのセカンド島田にハリネズミ頭のサード小森が有名なのだが、小森の頭は普通になっていて島田の姿は見えなかった。ただ島田も名簿には載っていたのでたまたまこの日は来ていなかっただけだろう。
<小さい体をいっぱいに使って投球する佐川急便中部のエース・浦上>
<センターにツーランを放った「4番打者」の野木ちゃん>
【第3試合】
中京大学 000 0001…1
東海理化 000 020x…2
【テーブルスコア】←
【戦評】
「大学生(+佐川急便中部)v.s.実業団」の対戦となったこの日の4試合中、唯一の接戦となったが、それは2部の東海理化が大学生の相手だったからというわけではなく、やはり中京大の投手の長谷川朋子がかなり良い投手だからであろう。
1年生の時からすでに実業団相手にも普通に好投しておりもはや実力は折り紙付き。ただその長谷川に負けじと東海理化の西川も好投し、最後は越智の三塁打が出て東海理化はなんとか実業団チームの意地を果たせた。
<好投した両投手、中京大の長谷川(左)と東海理化の西川(右)>
<均衡を破った越智の右中間三塁打>
【第4試合】
東海学園大 100 000 …0
トヨタ自動車 001 124x…8
※6回コールド
【テーブルスコア】←
【戦評】
この日のトヨタは福田監督が不在で中西コーチが采配をとったが、この試合を一言で言えば「監督が来てなくてホント良かったネ」というような試合内容(笑)
結果だけを見れば8点差で6回コールドなのだが、東海学園大の先発勢村の投球からヒットは出るものの詰まらされたり打たされたりし、バントをさせればことごとくフライを上げ、ダブルスチールを仕掛けてもスタートが遅く本塁で普通にアウトになれば、逆に大学生には簡単に重盗を決められる始末。
先発の上村も初回からヨタヨタで、先頭の好打者金子沙に二塁打を打たれるのはまあ良いとして、その後3四球。7番古海の三遊間へのゴロを運良く三封できたものの、そのまま行けば何点取られていたことか。「今年の上村は良いですよ!」と試合前に言って回っていたのにこれじゃあまるで私の見る目がなかったことになってしまうではないか…。
結局、藤崎のツーランに最後はワトリーの満塁弾でコールドにはしたもののなんとなく卑怯な感じがしないでもない。判定で勝敗を決められるのなら、この試合は完全に東海学園大の勝ちだな。
まあとにかく監督に見られていなくて本当に良かった。あとはこの試合のビデオを全部消去し、スコアシートを焼却処分してなかったことにしておけば完璧だ(笑)
<好投した東海学園大の先発勢村と、先頭で二塁打を放った金子沙耶>
<チェンジになるはずが失策で満塁となった後にワトリーのホームラン。東海学園大ナイン無念…>