今年の国体が行われる岐阜県大垣市。その大垣を本拠地として頑張っている国体チーム大垣ミナモが主催者となった夏の交流戦「大垣ミナモカップ」を観戦してきました。
去年はミナモや佐川急便や2部のチームや大学などそんなに多くない参加チームだったけど、今年の参加チームはなんと1部首位独走中のトヨタ自動車からトヨタ自動車まで!(こういう古いネタが比較的好き)。
気を取り直して、今年の参加チームは1部5チーム、2部6チーム、大学7チームに大垣ミナモのなんと19チームもの参加。こんなに多くの、しかもバラエティーに富んだ参加チームで構成されるオープン戦もなかなかありませんよ。夏の大きなイベントとしては星野メモリアルがありますが、あれは1部リーグチームと大学の強豪、高校の強豪だけにしか門戸が開かれておらず2部チームは参加しない(できない)という何とも鼻につくいけすかない大会(笑、まあ面白い大会ですけどね)。でもやっぱりソフトボールファンとしては2部チームがこんなに多く参加して、1部チームと試合するのを見られるのはとても楽しみな大会で実に貴重な機会。トヨタカップと並んでずっと楽しみたい大会なんだけど、やっぱり3回目はないのかなあ。
【参加チーム】
主催:大垣ミナモ
1部:トヨタ自動車、デンソー、日立マクセル、佐川急便、シオノギ製薬
2部:NECアクセステクニカ、東海理化、靜甲、YKK、大和電機、甲賀医専
大学:園田女子大、東海学園大、神戸親和女子大、大阪国際大、淑徳大、東京国際大、岐阜経済大
さてこの大垣ミナモカップが行われている裏で、クーデターによって生まれた私物化ジャパンが海の向こうのアメリカかカナダかどっかでなんかごにょごにょしてるようなんだけど、正直ほとんど無に近いくらいの関心度合いになってしまった。
松本を落として大学生の相馬が入るとか、永吉や増山を落としてルネサスの関が入るみたいな例のトンデモ代表が4月に発表されて以来、本番の大会が始まったらもっと腹が立ってくるようになるのかと思っていたけど、逆にどんどん関心が薄れて行ってしまった。
そういえば大垣ミナモカップに3日間行って、他のソフトボールファンとしゃべる機会も多かったんだけど、思い返すと世界選手権の試合結果を気にする話題が出ないどころか、そもそも世界選手権のせの字も話の台に上らなかった。まあこのくそ熱い最中にミナモカップ見に来ているようなファンが自分を筆頭にまともな人間かと言えば大いに疑問は残るんだけどね(笑)。それでもさすがに無関心すぎないかと。こうやって100%イチャモンでも話題に出してる自分の方がまだ少しはマシなような気がしてくるくらい(笑)。
でも結局はそんなもんで、一部の関係者だけで盛り上がってるんだろうな。斎藤晴香監督の時は誰にでも参加資格のある選考会をやったりして(実際に2部の選手も選考会にチャレンジしていた)、門戸を広げて多くの選手にチャンスを与えていたんだけど、上野が宇津木監督の就任を条件に復帰してからは選考会なしの監督の一存だけでの代表選出に。そういうジャパンにしちゃって、なんかもう「勝手にやったら?」みたいなシラけた空気が蔓延しちゃったのかなあ…。
オリンピックからはずれて世間的には全く話題にならなくなったんだけど、加えてあんな私物化してるからほんとのファンや一部以外の関係者ですら無関心になってしまっているんじゃないですか?なんて声は、まあ未来永劫あの人たちの耳には届かないだろうな…。なんせあの人たちの視野は自分らとマスコミにしか向いてないですからね。
え~っと、以上、余談。
しかし無茶苦茶書くな、俺(笑)
まあそんなジャパンはどうでもいいじゃないですか。そんなことより、楽しかった大垣ミナモカップのレポートを始めましょう。
【1日目・観戦第1試合「シオノギ0-0大和電機】
ミナモカップにフル参戦する予定が、新車の納車とゴルフバッグの宅配依頼(強制)、それからメッセンジャーのラジオ録音忘れで帰宅、みたいな雑用で出遅れて垂井の「朝倉運動公園」に着いたのが13時過ぎ。
初日一番楽しみにしていた「シオノギ製薬v.s.大和電機」の試合に遅れたかなあと思いつつ会場に着くと、どちらのチームもグランドにおらずまだ試合してないな、と。
間に合った、と安堵しつつも、あれなんかよくわからん赤いユニフォームのチームと赤いユニフォームのチームが試合しとる、なんじゃこれ、と思って近づいたらそれがシオノギと大和電機だった。なんでどっちも赤やねん。普段はどっちも紺なのに。目がチカチカする。
そんなわけで試合も途中からしか見られなかったんだけど、大和電機の渡辺由美投手が好投し、シオノギの安福投手が普段通りの投球をしてお互い0-0の引き分け。
<大和電機の174cm大型新人「渡辺由美(山梨学院大出身)」。シオノギをゼロ封>
<ポポンCロゴの入った赤いユニフォームで三日間通したシオノギ>
<大和電機も基本的には赤色のユニで三日間。どっちも赤いねん>
【1日目・観戦第2試合「YKK4-2岐阜経済大」】
次の試合はこれも楽しみにしていたチームの一つであるYKKと対戦相手は見たこともないユニフォームの大学生。ユニフォームも校名ではなくロゴだったのでわからず組み合わせも持ってきてなかったので不明だったが、途中でこれがいわゆる「岐阜経済大」ということに気付いた。
岐阜経済大は元ソフトウェア選手の川崎千明監督が2年前に就任して部を立ち上げ選手を集めだしたチーム。だから選手のほとんどが1年生と2年生なんだけど、キャプテンの高田阿利紗選手一人だけが創部前の同好会から所属している唯一の選手(たぶん)で4年生(3年生はなし)。
そのキャプテン高田選手。試合中はずっとスコアをつけてたのが最終回2死走者なしで代打に出してもらってYKKの血分投手からセンターフェンス直撃の二塁打。
同好会時代から残ってた選手で、下手くそで試合には出してもらえないけどようやくここで出してもらって結果を出す二塁打!という美談を思いついたんだけど、実はそうではなく、普段からレギュラーだけど4日前にふくらはぎ全体がどす黒くなるくらいの自打球当ててしまってまともに歩けないような状態で最後に代打に出ただけだったらしい。Numberに寄稿するスポーツライターみたいな陳腐な美談を安易に考えだすもんじゃないな(笑)。
その大学生相手にお付き合いして下手な試合運びをし、相手のエラーで勝たせてもらったYKK。
実は今年はもちろん去年も運悪く1試合も観戦できてなかったチームで、それで今回とても楽しみだったんだけど。でも、「あれ、こんなにダメダメなチームだったかな?」なんて思ってしまうような不甲斐ない試合内容。でも2日目、3日目と見るたびにいい試合をするようになって、最終日のデンソー戦ではとてもいい試合で楽しませてもらった。その話はまた2つ後に。
<最終回に二塁打を放った一人だけ4年生のキャプテン高田。なかなか腰の据わったナイスバッティング>
<YKKを見た中での大きな収穫の一人が5番ファースト山頬愛美(2年目)。昔のデンソーの大塩に似た感じのルックス。夙川出身らしいセンスある選手。打率3位も納得>
<もう一人の収穫が坂本佳子につぐ2番手投手の新人血分智香。山頬も血分も将来性豊かな選手。単に名字が変なだけの選手ではなかった…。血分は投げた後のステップが特徴的>
【1日目・観戦第3試合「トヨタ8-0マクセル」】
そして観戦3試合目の「トヨタ自動車対日立マクセル」の1部同士の試合。しかし1回終了時点で猛烈な雨で中断。
雨があがるも朝倉運動公園の土がねっちょねっちょの粘土状態で整備に時間がかかる。待ってたけどなんかもうやるのかどうかもわかんないし、ってことで朝倉公園をさようならしてコメリに寄りつつ浅中運動公園へ移動。
<トヨタ対マクセル、突然の雨で中断。試合は最後まで行われトヨタが大勝したようです(トヨタ自動車のブログ参照)>
<土砂降りの中、微動だもさせずミーティングをする某岐阜経済大学の鬼監督。しかしこの後ろでは大雨の中で延々ノックを続ける東京国際大の鬼監督の姿も(笑)>
そして移動してきて浅中運動公園に到着。
したらば、着いたらちょうど浅中会場も同じように中断してグランドの水を吸い取り中。
<浅中公園に移動してもこの状態>
これはもう「家に帰って今日はビールを3本飲みなさい」という神様のお告げに違いない、ということを確信したのでこの日は帰宅と、相成りました。
ではまた明日か明後日。
【その他「シオノギ4-0甲賀医専」】