さてアドバンスに関しては可能性が複雑故若干混乱したが、ホープセクションに関しては2位以上が3チームに限られているのでもっとシンプルに可能性を推察できる。
【対戦成績】
まずは可能性のある3チームの現在の勝敗と対戦成績を見てみよう。
10勝1敗:NECアクセステクニカ
10勝1敗:ドリーム☆ワールド
8勝3敗:ペヤング
その3チームの対戦成績は以下の図の通りである。
勝ち数で並んだ場合の2チーム間の関係は、
D☆W>=NEC
NEC>=ペヤング
D☆W>ペヤング
(1)NECはD☆Wに2点差以上で勝った場合にのみD☆Wを上回れる
(2)ペヤングはNECに2点差以上で勝った場合にのみNECを上回れる
(3)ペヤングはD☆Wに11点差以上で勝った場合に上回れるが、この可能性は排除した
これを考慮して最終対戦成績により1位、2位の可能性を探ってみた。
濃い赤塗り白抜きが「1位」、薄い赤が「2位」である。
6試合行われるので「2の6乗」=合計64通りのうち、
ドリーム☆ワールドが1位になる場合が最大40回、
NECアクセステクニカが1位になる場合が最大33回、
ペヤングが1位になる場合が最大3回、
(得失点差によって変動)
【ペヤングはNECアクセステクニカ戦が全て】
まずペヤングが2位以内に入れる可能性を探ってみる。
ペヤングはドリーム☆ワールドと並んでも前半戦の得失点差10点をひっくり返すのはほぼ不可能なのでその場合は「上回れない」と判断した。
ただ三つ巴の可能性もまだあるのでできるだけ点差を付けて勝ちたいことには変わりはない。
ターゲットはNEC。NECに負けた時点で、あるいは勝っても1点差の時点で今年の挑戦は終了。
とにかくペヤングにとって、NECアクセステクニカとの直接対決、及びNECがどれだけ負けてくれるかが全てだ。
<確実に2位以内に入れる場合>
No:31:「ペヤングが3連勝」かつ「NECがD☆Wに勝利」かつ「NECとDWがともにカネボウに敗れる」→NECと並んで1位で得失点差
No.61:「NECが3連敗」かつ「ペヤングが3連勝」かつ「D☆Wがカネボウに勝利」→2位確定
No.63:「NECが3連敗」かつ「ペヤングが3連勝」かつ「D☆Wがカネボウに敗戦」→1位でD☆Wと並ぶが恐らく2位
<2位になれる可能性があるの場合>
No.29:「ペヤングが3連勝」かつ「NECがD☆Wに勝利」かつ「NECがカネボウに敗れる」→三つ巴
No.45:「ペヤングが3連勝」かつ「NECがD☆Wに敗戦」かつ「D☆Wがカネボウに勝利」→NECと得失点差
No.47:「ペヤングが3連勝」かつ「NECがD☆Wに敗戦」かつ「D☆Wがカネボウに敗戦」→三つ巴
No.57、59、62、64:「NECが3連敗」かつ「ペヤングがD☆Wかカネボウのどちらかに1勝」→NECと得失点差
【NECアクセステクニカ、ドリーム☆ワールドはドリームやや有利】
前半戦の直接対決で3-2で勝利しているドリーム☆ワールドが有利だ。同じ勝ち数で並んだ場合でも、もしNECに勝って他で落として星が並んだとしたら対戦成績で上回れるからだ。
ただ得失点差は1に過ぎず、直接対決で負けるとこれも自動的に消滅するのであまり大きなメリットはない。結局は直接対決が大きくものを言ってくることには変わりはない。
そういう意味では「両者はほぼ互角」で、この両者のどちらかが優勝し、2チームとも2位以内に入るの可能性がかなり高い。
恐らくアドバンスから伊予銀行や靜甲が1位で出てくることは難しそうなので、この両者のうち勝った方が来年の一部の舞台を踏んでいるんではないだろうかと個人的に予想している。
【鍵を握るカネボウ化粧品小田原】
優勝争いしている3チームと3試合戦うのがカネボウ小田原。
下位に低迷してはいるが5勝6敗と負け越し1で踏ん張っており、しかも前半戦と実業団選手権で島根三洋を破るなど、上位3チームは決して楽勝できる相手ではない。
エース左腕の山口紗貴もはまると抑えることもあるし、鈴木裕子や佐々木百合香といった頼りになる選手もいる。
とは言っても前半戦はこの3チームには3-7、3-9、1-9と完敗しているので、やはりこのカネボウ戦は3チームともに100%勝たないといけない相手だ。
カネボウ小田原の健闘にも期待したい。