【2012年2部リーグ優勝の行方~アドバンスセクション最終節に向けて】

 一つ一つは問題ないのですが、「東海理化」が6勝5敗でまだ可能性残していることを見落としていました!これはあかん(笑)
 ただ東海理化は東芝北九州、日本精工に大差で負けていて、伊予銀行にも得失点差で負けているためかなり厳しい状況。
 そういうわけで本質は変わりませんが、東海理化を入れてやり直しました。


 さて全日本総合も微妙な感じで終わり、1部も2部もいよいよ後半戦へ。
 2部は今月末の最終節3試合で一気に優勝が決まりますが、アドバンスセクションもホープセクションもまだどこが優勝するのか全く予想できません。
 そんな楽しみな2部の最終節を控え、今年もまた最終順位にどういう可能性があるのかを探ってみましょう。

 今年は両セクションの1位同士が対戦し、勝った方が即1部昇格というシンプルなプレーオフ制度なので、例年以上に「セクション1位」の重みが増しています。
 とにかくリーグ最終節を楽しみに待ちましょう!
 では始めます。



【対戦成績】

 2位以内進出可能性のある5チームの現在の勝敗は以下の通りである。
 9勝2敗:日本精工
 8勝3敗:東芝北九州
 7勝4敗:伊予銀行
 6勝5敗:靜甲
 6勝5敗:東海理化

 まずは2位以内に進出する可能性のある5チーム間の勝敗表を見てみたい。

 日本精工、東芝北九州、靜甲、東海理化の4チーム間の2回目の対戦はまだだが、点差が開いたゲームもあることからおよそこの5チームの2チーム間で勝敗が並んだ場合の順位はこのようになる。

東芝北九州>日本精工
東芝北九州=靜甲
東芝北九州>伊予銀行
東芝北九州>=東海理化
伊予銀行>東海理化
伊予銀行>靜甲
伊予銀行>日本精工
靜甲>日本精工
日本精工>=東海理化
東海理化>=靜甲

 特に上位3チームのうち、総勝ち数が他チームと並んだ場合は東芝北九州、伊予銀行は有利、日本精工は非常に不利なことがわかる。日本精工はなんとか勝ち星で上回ってリーグを終える必要がある。



【勝敗の可能性】

 上述したが、この5チームのうち伊予銀行だけはすでに直接対決を終えており最終節は下位3チームとの対戦になる。
 よって伊予銀行はひとまず除外し、伊予銀行を除いた4チームの試合結果の可能性を全て考え、この4チームの最終勝ち数を計算することとした。
 直接対決を残すこの4チームは、まずはこの4チーム中で1位になることを目指し、あとは無関係な対戦をしている伊予銀行の結果待ちということになる。

 では計算してみよう。
 靜甲を基準に考えると、靜甲が3試合に勝つ負けるの組合せが2x2x2=8通り。その8通りそれぞれで東芝が靜甲戦以外の2試合に勝つ負けるが2通りずつあるので8x2x2の32通り、さらにその32通りそれぞれに日本精工が東海理化戦で勝つ場合負ける場合があるので合計32×2=64通りの結果が期待できる。
 シンプルに言えば「4チーム間の総当たり6試合なので2の6乗=64」となる。
 (ただセクションの順位としては、これに伊予銀行か3勝、2勝1敗、1勝2敗、3敗の4通りがあるので実際には64×4=256通りの結果が存在する)

 その64通りを全て列挙し、その時に靜甲、東芝北九州、日本精工、東海理化の4チームの最終勝ち数を示したのが下の図である。



 見づらくて申し訳ないがお許しを。
 勝ち数が並んだ場合は互いの対戦成績を考慮して順位を決め、1位になったチームを上の図で赤く塗った。

 合計64通りのうち、
 日本精工がこの4チーム中で1位になる場合が42~53回、
 東芝北九州が1位になるのが10~22回、
 靜甲が1位になるのが0~1回、
 東海理化が1位になるのが0~1回、 (得失点差によって変動)

 と、可能性からすれば現在1位の日本精工が圧倒的に高いことがわかる(靜甲もわずか1だが、この3チーム中で1位になれる可能性が残っている)。
 しかし実際の力関係や対戦相手を見ると決して日本精工有利とは言えなさそうである。


 ※伊予銀行が下位に3連敗することはほぼあり得ないので、以下は伊予銀行の3連勝を念頭に置いた現実的な場合についてのコメントを。

【意外と有利な伊予銀行】
 伊予銀行は現在7勝で3位。しかし既に上位直接対決は終えており残り3試合は全て下位チームなのが伊予銀行がもっとも有利な条件だ。しかしその3つは全勝が絶対条件だ。一つでも取りこぼすと9勝止まりでそれでも上が潰しあってくれると2位以上の可能性もあるが、とにかく全勝したい。
 全勝して10勝に乗せれば上がつぶし合って10勝まで優勝ラインが落ちてくる可能性も大いにある。日本精工と10で並べば上に行けるし、三つ巴の可能性も出てくる。少なくとも10勝すれば靜甲が3連勝しても届かないところに行けるので確実に一つは消せる。
 とにかく3連勝、その可能性も十分あることから伊予銀行が少なくとも2位以内に入れる可能性が高いと見る理由である。

【東芝北九州の初日の靜甲戦がアドバンス今年最大の山場】
 森田という計算できる投手がいるというのが強みなのだが、対戦成績でライバルに勝っているというのが何よりの利点。
 伊予銀行が10勝に乗せてくる可能性が高いことを考慮すると、東芝北九州も2勝が最低条件になるが、2勝すればおそらく1位通過が見える。
 とにかく初日の靜甲戦。もちろん負けても残りの日本精工、東海理化に連勝すればいいが、もし靜甲に勝てばその時点で靜甲の今年が終わり、東芝北九州の1位通過が現実味を帯びてくる。

【靜甲にわずかに残された可能性】
 靜甲は3連勝し、且つ東芝北九州が日本精工を破り、東芝北九州と日本精工がともに東海理化に敗れた場合のみ3チーム中で1位になれる可能性がある(東芝北九州には2点差つける必要があるが)。
 さらにこの場合で伊予銀行が2敗以上すれば優勝の可能性もあるが、それは256分の2、1%にも満たないかなり低い確率だ。
 ただそれでもわずかにでも可能性が残っているのは励みになるだろう。もちろん2位に入る可能性まで考慮するともう少し高い確率で可能性がはある。
 どちらにせよ確率は低いが可能性が残っている以上、最後まで全力で戦うのみだ。昨年1部チームの意地を発揮してあの強い靜甲を見せてくれると期待している。

【靜甲と同じ勝敗だがライバルに大差負けでかなり苦しい東海理化】
 上記の靜甲と同じ確率は存在するのだが、東芝北九州、日本精工にともに負けておりしかも4、5点差。直接対決の終わっている伊予銀行には1勝1敗だが得失点差で1点負けていることから並んでも伊予銀行を上回れない。
 3連勝した上、日本精工、東芝北九州にともに5点差以上くらいつけないといけないので、同じ勝敗ではあるが靜甲とは比較にならないくらい厳しい。
 しかし可能性はゼロではない。ゼロではない以上、戦い抜くしかない。

【とにかく負けられない日本精工】
 現在9勝で、頭一つ抜けて1位の日本精工だが、ライバルの伊予銀行、靜甲に大敗しているのが痛い。東芝北九州には前半で勝っているが1点差なので負けるにしても1点差しか許されない。
 追われる者の弱みというか、1位にいながら何か不利な立場に立っているように思えるのは単に僕が日本精工を応援してきたからだけではないだろう。
 勝敗で並ばれると得失点差で負けるというのは1勝に近いハンデなので、とにかく日本精工も勝つこと。2勝すればほぼ確実に1位になれるので、勝てる試合展開に持ち込んだら死にものぐるいで勝利をものにしたい。
 前半の大躍進から夏場の大失速を経て、後半はようやく復調し、悪すぎた気分を吹っ切って調子を取り戻しつつある。
 最終節で若いチームがどういう結果を残すか全く予想できない分、心配でもありとても楽しみでもある。

 

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