【戸田中央病院(一塁側先攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(遊):柳井春菜 (22試合,打率0.188,12安打,6打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
2(三):秋山磨貴子 (新加入)
3(二):今泉早智 (22試合,打率0.333,22安打,3打点,1二塁打,4三塁打,0本塁打)
4(一):内田千恵美 (22試合,打率0.250,16安打,9打点,2二塁打,0三塁打,2本塁打)
5(中):吉田真由美 (22試合,打率0.125,7安打,3打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
6(左):太田あゆみ (11試合,打率0.364,4安打,1打点,0二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(捕):高井佑実 (5試合,打率0.250,1安打,0打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
8(D):渡辺瞳 (5試合,打率0.000,0安打,0打点,0二塁打,0三塁打,0本塁打)
9(右):中條未香子 (19試合,打率0.147,5安打,2打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
先発投手:堤千佳子
(21試合,投球回数126.6,防御率3.26,被打率0.297,43与四死球,47奪三振,2053球,5勝,15敗)
<戸田中チームの簡単な紹介>
今季もっともレギュラーメンバーが入れ替わった戸田中。特に打つ方では橋本と鈴木の抜けた穴は大きいだろう。新人や2年目の選手が替わりにレギュラーで出ることになるだろうが、残った今泉や吉田、内田がよほど成績を上積みしないとしんどい。
昨年野手の新人賞を獲得しソフトウェアの瀬川から2本塁打を放った内田の2年目には注目。名門星野高では織機の本田の1年先輩に当たり、進学した早稲田大では3年次にインカレを制覇した。戸田中でも1年目の開幕から四番を打った逸材である。今年は上野からの豪快な一打も是非とも期待したい。その内田を前後する今泉と吉田を含め、今年はこのクリーンナップにかかる比重は非常に大きいだろう。
投手は堤が今年も健在。どんなに打たれても必死に投げ続ける姿勢には心を打たれるものがあるが、年々迫力も増してきてエースに相応しい投手になってきた。ここ2年は堤に続く二番手投手に大変苦労したが、今年はデンソーから移籍した武井にある程度任せられそうだ。
似たようなチーム事情であるシオノギや伊予銀には特に負けられない。外国人補強していない若いチームでもあり、今年も「勝てる相手には堤を万全の状態でぶつける」という戦い方で一年を乗り切るだろう。
【レオパレス21(三塁側後攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(中):河野美里 (22試合,打率0.433,26安打,9打点,3二塁打,1三塁打,1本塁打)
2(二):藤本索子 (22試合,打率0.268,19安打,14打点,3二塁打,2三塁打,1本塁打)
3(一):伊藤綾香 (19試合,打率0.214,9安打,12打点,1二塁打,0三塁打,3本塁打)
4(捕):ナタリー・ティッカム(22試合,打率0.411,23安打,13打点,1二塁打,0三塁打,4本塁打)
5(右):永吉理恵 (22試合,打率0.421,24安打,3打点,5二塁打,2三塁打,0本塁打)
6(左):小野奈津子 (22試合,打率0.310,18安打,11打点,1二塁打,0三塁打,2本塁打)
7(D):井上絵里奈 (22試合,打率0.310,18安打,15打点,4二塁打,0三塁打,3本塁打)
8(三):田中梢子 (7試合,打率0.000,0安打,0打点,0二塁打,0三塁打,0本塁打)
9(遊):蔭山遥香 (16試合,打率0.083,1安打,0打点,0二塁打,0三塁打,0本塁打)
投手:山根佐由理
(14試合,投球回数50,防御率1.26,被打率0.232,5与四死球,11奪三振,652球,5勝,3敗)
<レオパレスチームの簡単な紹介>
金メダリスト佐藤と好守のベテラン白井が抜けた衝撃が大きかったが、冷静に見ると若手に実力者が多く「戦力的」にはそれほどのマイナスではないのではないか。藤本の引退撤回と井上の残留が大きかったのだが、永吉、小野、伊藤という若手の成長も非常に大きい。サードの田中も潜在能力を開花しそうであり、不安はなんとなく失敗を考えすぎてしまいそうな遊撃の蔭山だけか。
投手では山根がオープン戦で投げに投げ、時に滅多打ちを食らっていたが、打たれた経験を糧に成長できるクレバーな投手ゆえ不安はないだろう。今年新規加入した外国人投手の中では、アボットは別格としてティンチャーがかなり良い感じできており、山根との2枚看板には相手打線はかなり苦労しそうだ。
去年、最終節あと一歩のところで4強入りを逃したのだが、今までチームの象徴で精神的支柱であった佐藤理恵の神通力のようなものが最後にプツリと切れた感じがした。その時点でどことなく彼女の引退が頭をよぎったのだがそれが現実になってしまった。一昨年の渡邉潤子、昨年の佐藤理恵とチームの象徴だった2人が抜け、メンバーは昨年とあまり替わらないが今年はまさに「新生レオパレス」の船出である。キャプテンを任された河野美里には、単に素晴らしい1番打者としてだけではなく、未来のレオパレスのための精神を築き上げて行って欲しい。
【日立ソフトウェア(一塁側先攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(遊):西山麗 (22試合,打率0.391,25安打,9打点,3二塁打,4三塁打,0本塁打)
2(二):溝江香澄 (22試合,打率0.373,19安打,10打点,2二塁打,1三塁打,2本塁打)
3(中):山田恵里 (22試合,打率0.459,28安打,12打点,3二塁打,0三塁打,2本塁打)
4(D):馬渕智子 (22試合,打率0.415,27安打,16打点,2二塁打,2三塁打,3本塁打)
5(一):濱本静代 (21試合,打率0.322,19安打,11打点,5二塁打,0三塁打,1本塁打)
6(右):杉山まりな (22試合,打率0.262,16安打,13打点,5二塁打,0三塁打,2本塁打)
7(三):来條美穂 (22試合,打率0.170,8安打,5打点,2二塁打,0三塁打,0本塁打)
8(捕):鈴木由佳 (22試合,打率0.217,10安打,8打点,1二塁打,0三塁打,2本塁打)
9(左):杉浦舞 (新加入)
先発投手:藤原麻起子
(16試合,投球回数96,防御率0.73,被打率0.188,20与四死球,37奪三振,1479球,13勝,1敗)
<ソフトウェアチームの簡単な紹介>
瀬川が苦しんでいる。オープン戦では1ヶ月近くノーコンと一発病に悩まされているが、やはりどこかがおかしい。昨年よく注意を受けてきた投球フォームの改正にかなり苦労しているのではないだろうか。瀬川がこのままシーズンに間に合わないとなると、藤原がフル回転せざるを得ないだろう。もしくは遠藤投手の復帰が現実味を帯びるか(ないか笑)。園田大出身の新人の山口もそこそこ使えそうなので、登板する機会もあるだろう。
熊野オープンではたまに出場して元気に走っていた馬渕が、トヨタカップでは全く試合に出ていなかった。表情は明るかったので心配はないだろうが、どこか調子が悪いと見て開幕予想では4番DPとした。替わりにレフトに入るのは期待の新人杉浦か、もしくは袴田などだろうか。
捕手には浅見、鮫島といった若手がおり、特に浅見の打撃力は魅力なのだが、まだまだリード面では鈴木の力が必要だろう。
今年からサードのレギュラーとして出場すると思われた林が顔面に打球を当ててフェイスガードが外せない状態であり、開幕からはベテランの来條が出場するだろう。鈴木と来條の二人のベテランの現役続行の効果がこういう場合に非常に大きい。
【伊予銀行(三塁側後攻)・開幕予想スタメン(昨季成績-2部)】
1(遊):中田麻樹 (17試合,打率0.383,23安打,6打点,6二塁打,0三塁打,1本塁打)
2(左):重松文 (17試合,打率0.404,21安打,4打点,0二塁打,3三塁打,0本塁打)
3(二):中森菜摘 (17試合,打率0.371,23安打,19打点,3二塁打,1三塁打,1本塁打)
4(捕):藤原未来 (17試合,打率0.288,15安打,10打点,2二塁打,0三塁打,0本塁打)
5(一):矢野輝美 (17試合,打率0.333,21安打,12打点,5二塁打,1三塁打,2本塁打)
6(D):外山裕美子 (16試合,打率0.300,12安打,4打点,3二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(中):川野真代 (17試合,打率0.345,20安打,12打点,2二塁打,0三塁打,1本塁打)
8(右):仙波優菜 (17試合,打率0.238,10安打,6打点,1二塁打,0三塁打,1本塁打)
9(三):古賀郁美 (17試合,打率0.348,16安打,3打点,1二塁打,1三塁打,0本塁打)
先発投手:坂田那己子
(10試合,投球回数53.3,防御率1.31,被打率0.275,27与四死球,22奪三振,995球,6勝,1敗)
<伊予銀行チームの簡単な紹介>
もちろん2部での数字だが、3割打者が6人に4割打者が一人と強打者が揃う。チーム本塁打は年間6本だが、このうちの4本をシーズン残り2試合となり、負ければ1位の座から滑り落ちる試合だった東芝北九州戦で放った。しかもその試合、3点差を終盤追いつき1点を勝ち越された延長タイブレーカーの8回裏、2死から矢野が逆転サヨナラホームランを放つというとても劇的なものであった。
2部での成績をそのまま当てはめることはもちろん出来ないが、ここ数年では同じように2部で実績を残した靜甲の滝や大矢、前田、マクセルの藤原などが1部でも同じように力強い打撃を見せてくれた。伊予銀のメンバーもここ数年はしっかりとレギュラーが固まっており、今年1部にあがっても良い結果を残すのではないかと思っている。2部での打撃20傑には13位に重松が入るだけだし、どうせ久々の1部参戦のチームだろうと侮っていたら、この打線には痛い目に遭うはずだ。
投手に関しては右の坂田と左の清水の2枚看板。昨季の投球回数も53回、44回と大差なく、2人の継投で試合を作っていく戦い方になる。他に六角、打撃もいい外山、新人の山田と3人いるのだが、個人的に非常に残念なのはここに高本ひとみの名前がないこと。2部時代に何度か見て、気合いいっぱいの投球が好きだったのだが、念願の1部で投げる姿を見ることが出来なくなった。
さて打者、投手について簡単に振り返ったが、やはり伊予銀と言えばなんと言ってもこれだけは言及しないわけにはいかないのが、大国監督である。現役時代、3部のYKK四国に所属しながら日本代表に選ばれたというのはもはや日本ソフトボール界の伝説ですらある。
とかつらつら書きながら、今衝撃的な事実に気がついた。大国監督、もしかして今季選手登録されていないのではないか?現役生活22年目の昨季、明らかに「内野手」として選手登録もされていた。23年目の今年、とうとう監督に専念ということになったのだろうか・・・。
ガーン!
【佐川急便(一塁側先攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(左):松下友里 (21試合,打率0.196,11安打,4打点,0二塁打,2三塁打,0本塁打)
2(D):宗利美保 (22試合,打率0.212,14安打,3打点,0二塁打,0三塁打,1本塁打)
3(三):ステーシー・ポーター(22試合,打率0.31,18安打,8打点,3二塁打,0三塁打,1本塁打)
4(一):中村歩 (22試合,打率0.371,26安打,12打点,6二塁打,0三塁打,5本塁打)
5(中):高木美晴 (22試合,打率0.281,18安打,5打点,2二塁打,0三塁打,0本塁打)
6(二):柳瀬友紀 (20試合,打率0.143,5安打,4打点,0二塁打,1三塁打,0本塁打)
7(遊):梅村麻弥 (21試合,打率0.213,10安打,2打点,0二塁打,1三塁打,0本塁打)
8(捕):福田彩香 (22試合,打率0.200,11安打,3打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
9(右):前田遥 (新加入)
先発投手:帰山悦子
(17試合,投球回数71,防御率3.06,被打率0.286,15与四死球,39奪三振,1074球,1勝,8敗)
<佐川急便チームの簡単な紹介>
今年はレオパレスからローチが戻ってきた。もともと佐川の前身のミキハウスの所属であり、5年ぶりのチーム復帰である。しかしいくら世界一の変化球投手とはいえもうすでに35才を超えた。日本リーグにも長年貢献してくれた素晴らしい選手なのだが、それゆえ各チームともローチ対策も万全で、なかなか往年のような活躍は難しいだろう。
ローチ+帰山というとミキハウス時代そのままの投手陣でオールドファンには懐かしい組み合わせだが、今年くらいからは若手が出てこないとどうにも辛い。どうせならここに江本奈穂でも戻ってきてくれると佐川的には万々歳なのだが、さすがにそうは行かないか(笑)
打撃はポーターと中村歩次第だろう。ここ3年間常にトップレベルの成績を残している本塁打王の中村には今年も同等の活躍が必須である。
若手では松下がかなりいいので、大きく育てる意味でも思い切って1年間1番レフトで使い続けるのもありかもしれない。個人的に期待していたジュニア世界選手権代表の椀田が引退してしまった。もう一人の期待の選手、セカンドの柳瀬にはその分も頑張ってもらいたい。
【ルネサス高崎(三塁側後攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(三):山本優 (22試合,打率0.269,18安打,16打点,2二塁打,2三塁打,3本塁打)
2(一):大久保美沙 (22試合,打率0.233,10安打,3打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
3(中):西舘果里 (18試合,打率0.417,10安打,4打点,2二塁打,0三塁打,0本塁打)
4(遊):三科真澄 (22試合,打率0.375,24安打,15打点,3二塁打,0三塁打,5本塁打)
5(捕):峰幸代 (17試合,打率0.413,19安打,8打点,5二塁打,0三塁打,0本塁打)
6(左):岩渕有美 (22試合,打率0.342,25安打,12打点,5二塁打,0三塁打,1本塁打)
7(D):中野久美 (18試合,打率0.267,8安打,1打点,1二塁打,0三塁打,0本塁打)
8(投):上野由岐子 (打席なし)
9(右):奈良岡彩子 (19試合,打率0.333,1安打,0打点,0二塁打,0三塁打,0本塁打)
DEFO(二):金澤杏奈 (新加入)
先発投手:上野由岐子
(22試合,投球回数141.3,防御率0.54,被打率0.163,17与四死球,153奪三振,1900球,18勝,2敗)
<ルネサスチームの簡単な紹介>
昨年のリーグ決勝戦でスタメンだった7番以降の選手、国吉、柳川、杉山が引退した。セカンドのレギュラーだった伊藤も引退し、結局今年はセカンド、センター、ライトの右側の守備位置が全て入れ替わった。昨年の控えと新人でここを補うわけだが、良い選手が多かっただけに頭の痛い課題だろう。
今年のオープン戦は伊予銀とルネサスは見ることが出来なかったので、あくまで今年のメンバーリストを見ただけの予想で大きく外しているかもしれないが(西舘や奈良岡など)、だいたいこんな感じになるのかなと思っている。西舘を3番に入れてわざわざ三科以下を下げたのも予想というか西舘に対する期待の表れである。
そこでどうせ外れる予想ならと、思い切って打順に上野を並べてみた。上野自身通算では55打席に立ち9安打を放っているそこそこの打者である。五輪後に希望を述べていたこともあるし、今年は開幕から上野の打席を見られても不思議ではない。その場合は2人抜けたセカンドに金澤などの若手をDEFOとして入れることになるだろう。
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ややこしい文章があんまりあるのも目障りですね。
来週からはしっかりとゲームの内容をお伝えしたいと思います。
今年はいろんな人たちがいろんなサイトでゲームの内容を伝えてくれるようになるはず。
ソフトボール協会様やソフトボールマガジン師匠、スポニチ先生にもますます期待しつつ、ソフトボールな1年を楽しみたいと思います。
呑みながら。
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