【2017年1部2部入替戦:シオノギ製薬(1部11位) vs NECプラットフォームズ(2部2位) ~シオノギが2連勝で2018年の1部残留を決める】

NECPF 000 0001…1-4-1
シオノギ  201 000x…3-8-2

NECプラットフォームズ:●三木彩菜、城戸真古 - 小嶺来未
シオノギ製薬:○池田美樹、岩田みゆき - 吉田美姫
(本)
(三)
(二):亀井愛梨(シ)
【テーブルスコア】


【戦評】
シオノギは序盤に奪った3点を、二日連続先発で4回まで投げた池田と、今日は左腕の岩田へのリレーで守り切って1部残留を決めた。
シオノギは11位で入替戦に出場したとはいえ、今年1部で計6勝し、負けたトヨタ、誘電相手にも1点差、織機、日立相手にも2点差の試合をするようなチーム。さすがに2部のチームとは実力差があった。
今年の1部は下位チームが全体的に底上げされた大接戦。事によってはデンソーが入替戦か、というような時期もあったわけで、さすがに2部チームが入替戦を勝ち上がって1部に上がるのは厳しい年だった。NECは今年上がるなら2部で優勝するしかチャンスはなかっただろう。

そんな力関係での試合だったとはいえ、前日同様、この試合もNECはもしかすると、という大きなチャンスがあった。が、そのチャンスを自ら手放してしまったように思う。
場面は0-3で迎えた最終回。無死から6番荻野みなみ、代打の瀧下麻理の連打で一二塁とし、、続く牧野樹、岸波亜美が倒れて2死となるも、9番の小嶺来未がライトにポテンヒット。このポテンヒットで二塁走者の荻野が本塁突入。タイミングは間一髪のセーフで走者も二三塁に進み、ここで1部2部含めても10本の指に入るような強打者の和田美樹を迎える。
しかしこの場面、1点取ってなお二三塁で和田を迎えるのではなく、できれば「満塁」として和田を迎えるシチュエーションを作って欲しかった。点差は3点。あの2死一二塁から1点でも奪うために無理に本塁に突っ込ませてもリスクがあるだけ。逆に満塁で和田なら、投手の岩田も押し出し四球が頭をよぎってコントロールが甘くなるかもしれない。逆に二三塁で和田だと、歩かせても構わないので、岩田も大胆に際どいコースを攻められる。まあそもそも岩田にそんな細かいコントロールがあるかどうかという問題もあるが、それは置いといて(笑)
しかし結果として岩田が絶妙なコントロールで外の際どいコース2球で和田を簡単に追い込み、最後は見事に空振りの三振に仕留めて試合を締めた。

ああいう試合の流れでNECが大量点を取るには、走者を貯めて和田に一発かましてもらうしかなかったはず。
もし走者を三塁で止めて2死満塁とし、そこで和田を迎えていたとしたら…。そしたら試合は3試合目までもつれ込み、ようやく今頃(現在これを書いているのは15:00)、入替戦に決着がついてたかもしれない。

しかしそうしたら僕の帰りもかなり遅くなっていたし、すると帰路の途中で「さわやかのげんこつハンバーグ」も食べられなかったから、まあ早く終わってくれたこと自体はありがたかったのだが(笑)

<2試合先発し勝利投手となったシオノギ製薬の池田美樹>

<2試合リリーフし好投したNECの城戸真古。来年は主戦投手か>

<最後を締めたシオノギの岩田みゆき>


【先攻:NECプラットフォームズ~先発メンバーと交代選手】
1(8):和田美樹
2(9):辻井晴名
3(4):松本風香
4(D):轟優花
5(7):荻野みなみ
6(5):園田果菜→(打)瀧下麻理
7(3):鈴木茜→(打/3)牧野樹
8(6):岸波亜美
9(2):小嶺来未→(打)増田マリア→(再2)小嶺来未
FP(1):三木彩菜→(1)城戸真古

 

【後攻:シオノギ製薬~先発メンバーと交代選手】
1(3):三宅美咲
2(4):亀井愛梨→(打)唐橋亜由佳→(再4)亀井愛梨
3(8):數原顕子→(打)長平雅→(再8)數原顕子
4(D):上田恵
5(9):金子沙耶
6(5):古藤優実→(打)児嶋優→(再5)古藤優実
7(7):豊村未来
8(2):吉田美姫→(打)大西朱音→(再2)吉田美姫
9(6):横野聖奈→(打)神藤美樹→(再6)横野聖奈
FP(1):池田美樹→(1)岩田みゆき

 


【1回表:NECプラットフォームズ~0点】
和田:四球(ストレート)
辻井:三犠打(初球キッチリ)
松本:遊ゴロ失(横野がトンネル)
※ただし松本の打球も三遊間寄りで速かった
※松本二盗
轟:空振り三振
荻野:三ゴロ

 

【1回裏:シオノギ製薬~2点】
三宅:中前打(初球、クリーン)
亀井:遊右内安
※ショートの岸波が三遊間より難しいバウンドを巧く捕ったが
數原:右邪飛
※三宅タッチアップで一三塁
上田:四球(ストレート)
※3-0から打つ気のない上田に投げた1球がボール。
※そのカウントで一走亀井が二盗しており、投球がストライクなら盗塁失敗だった。
金子:右前適時打(なお満塁)
古藤:遊ゴロ・三封(打点付き)
※三遊間真ん中のゴロを岸波が好捕も三塁フォースアウトが精いっぱい。
豊村:左飛

<2番亀井の三遊間よりの打球、ショートの岸浪が球際に強いところを見せるも内野安打に>

<金子が一二塁間を破るタイムリーでシオノギが先制>

<満塁で古藤の三遊間寄りの打球、これも岸浪が捕るが三塁封殺が精一杯>

 

【2回表:NECプラットフォームズ~0点】
園田:二ゴロ(良い当たり)
鈴木:投半直
岸波:左飛

 

【2回裏:シオノギ製薬~0点】
吉田:二ゴロ(松本好プレー)
横野:遊弾く左前打
三宅:中前ポテン安
亀井:遊ゴロ三封
數原:空振り三振
※なんかすごい落差のある変化球を3つ空振り。

 

【3回表:NECプラットフォームズ~0点】
小嶺:見逃し三振(3球。しかも最後はセフティバントの構えで見逃し)
和田:左前ポテン安
辻井:一犠打(初球)
松本:中飛

 

【3回裏:シオノギ製薬~1点】
上田:四球
金子:遊ゴロ二封
古藤:セフティバント・三犠打
豊村:死球(初球、かすり)
大西(打←吉田):中前適時打(なお二三塁に)
※和田からの好返球で本塁は間一髪
(NECはようやく投手交代、三木→城戸)
神藤(打←横野):四球(満塁)
三宅:二ゴロ(強い打球で松本落とすもなんとか)

(※捕手に吉田、ショートに横野が再出場)

 

<大西の中前打を捕り本塁送球する和田>

<和田からの本塁返球はドンピシャだったが間一髪セーフ>

 

【4回表:NECプラットフォームズ~0点】
轟:二ゴロ失(強い打球)
荻野:三ゴロ・二進
※打球が足元で変化。荻野は足に当たったとアピールするも、判定はサードゴロのまま。
園田:中飛
牧野(打←鈴木):左飛(良い当たり)

(※代打の牧野がそのままファーストへ>

 

<2死二塁で代打牧野が左中間へ抜けそうな良い当たりを放つも、レフトの豊村が追いつく>

 

【4回裏:シオノギ製薬~0点】
唐橋(打←亀井):遊ゴロ
數原:二左弾く中前打
上田:遊ゴロ二封
金子:二ゴロ
※セカンド松本、一二塁間抜けそうな打球をダイビングキャッチ!

(セカンドに亀井が再出場)

 

【5回表:NECプラットフォームズ~0点】

(※シオノギは池田に代わり投手に岩田)

岸波:見逃し三振
増田(打←小嶺):中飛
和田:三ゴロ(止めたバット)
※打球が落ちたのはファールゾーンだったが、フェアゾーンに入ってきた

(※捕手に小嶺が再出場)

 

<厳しいコースで見逃し三振に倒れ唖然の岸浪>

 

【5回裏:シオノギ製薬~0点】
児嶋(打←古藤):遊ゴロ・送球失
※三遊間寄り、ショートの岸波よく捕ったが送球がやや逸れ。
豊村:投ゴロ二封
吉田:二直ゴロ二封
※テンポラリー走者に豊村
横野:空振り三振(チェンジアップ)

 

【6回表:NECプラットフォームズ~0点】
辻井:空振り三振
松本:空振り三振
轟:空振り三振

 

【6回裏:シオノギ製薬~0点】
三宅:空振り三振
亀井:左中間二塁打
長平(打←數原):遊ゴロ(三塁)
上田:見逃し三振

(※センターに數原が再出場)

 

<亀井がこの試合唯一の長打となる二塁打を放つ>

 

【7回表:NECプラットフォームズ~1点】
荻野:一強襲安
瀧下(打←園田):右前ポテン安
牧野:空振り三振(3球)
岸波:左飛
小嶺:右前ポテン適時打
※ホームは間一髪。その間に走者は二三塁に
和田:空振り三振

 

<2死一二塁から小嶺がライトにポテンヒット>

<二走の荻野が本塁突入で間一髪セーフ>

<一塁が空いてる状態での和田との勝負。岩田が2球で追い込む>

<一発が出れば逆転だったが空振り三振。和田美樹が打てないのなら誰も打てない。岩田みゆきの投球が素晴らしかった>


 

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