【さようなら丸山飯店】

三重県熊野市といえばソフトボールシーズン幕開けを告げる熊野オープンや熊野市長杯が定着してきているような、まさにソフトボールの聖地のような場所。
その熊野市駅前で営業していた中華の名店「丸山飯店」が、本日2017年11月19日をもちまして閉店しました。熊野市の駅前で絶品の中華料理が食べられることで有名なこの丸山飯店は、ソフトボール関係者の間でも足を運んだ方も多かったのではないでしょうか。
太陽誘電の某選手も行ったことがあると言っていましたし、選手の中にも訪れた経験がある方も多いと思います。


個人的なことを書かせてもらうと、地元の木本高校で野球やっていた頃はそれこそお腹がすいたら必ず行くような定番のお店でした。それからもう30年が過ぎます。
うちらの友達の間ではお腹がすくと店名の「丸山」を除いて、「今日は飯店(はんてん)行こらい~」というような感じで訪れていたお店。
名物の中華定食をはじめ、ちゃんぽん、中華丼、天津飯、チャーハン、ラーメンが僕らの定番。
ラーメン系のメニューも「ラーメン」ただ一つ。変に塩だの味噌だのに寄り道しない、シンプルで純粋な醤油ラーメン一本道。そこにまたこのお店の真面目さ、誠実さが表れていたように思います。

そうそう思い出しました。
坊主頭で野球をやっていたころ、幾度かちゃんぽんを注文したあとに、大将が「あー、ごめんよー。間違って麺を二玉分入れたったんやわいー。気にせんで全部食べてよー」ということがありました。
練習試合とか終わってへろへろな感じでお店に行った時だったような気がします。その時は「あ、はいー」って感じで特に何も感じずに二玉分のちゃんぽんを食べ終わってました。
でも今思うに、麺を二玉分間違えて入れるなんて、あり得ないですよね。
当時はご夫婦だけで切り盛りされていて、片づけを二人の娘さんが学校帰りに手伝っていました。その娘さんたちがいない時は僕らはいつも食べ終わると自分の食器を片付けて厨房に運んでいたりしてました。そういうことも理由かもしれないですが、それ以上に、いかにもお腹すかしている風貌の僕らを見てサービスしてくれてたんだと思います。
そんなお店でした。

なんとなく、このお店は未来永劫続いていくものだと思っていました。
熊野オープンで熊野市に行けばかならず訪れていたお店。
ソフトボール観戦と丸山飯店はセットというか、どちらも同じくらいの重みで毎年訪れていました。
自分は実家も近いので、帰郷すれば必ず訪れていました。
天津飯も中華丼もちゃんぽんもチャーハンも、全部ここのお店の味が僕のスタンダード。
全国隈なく旅してきた経験からみても、こんなに美味しい中華料理は丸山飯店以外になかったです。

40年にわたり、ほとんど休みなく営業してくれて本当にありがとうございました。
大将、おかみさん、どうぞゆっくり休んでください。

<閉店前1か月はいつも満員だったようです。特に1週間前は店の前に長蛇の列。本当に地元の方々に愛されたお店>



<ちゃんぽんといえば丸山飯店。絶妙な鶏がらだしとピリッと胡椒の効いたあん。唯一無二>

<中華丼も溶き卵入りのあんで超絶品>

<丸山飯店以外に存在しない絶品、超定番の中華定食のおかず>

<あかん熱い熱いよ、やけどするよ。この前ちゃんぽんに手つっこんで大泣きしたばっかりやん(笑)>

<閉店1週間前に最後に訪れたときに持ち帰ってきたチャーハン、やきそば、から揚げ。全部絶品>

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