【2018年第70回全日本総合女子ソフトボール選手権~2日目結果(1回戦残り試合)】

昨日、1日目は朝からの雨のためCD会場の第1試合のみが終了。A会場は2回裏、B会場は1回表で降雨サスペンデッドゲームになりました。2日目は1日目に行われる予定であった1回戦の残り試合が行われました。未記入の戦評はおいおい追加します。


【9月16日(2日目)・1回戦残り試合】


【A会場(山吹公園)・1回戦】
━━【Aブロック・1回戦第1試合(2日目)】━━
出口医院ペパーミントエンジェルズ
000 000…0-*-*
110 132…8-*-*
トヨタ自動車

出口医院ペパーミントエンジェルズ:野中めぐみ - 中島あゆみ
トヨタ自動車:三輪さくら、田内愛絵里 - 馬場今日子、切石結女
(本):山本絵梨奈、山崎早紀、長﨑望未、田中麻美(ト、田中はサヨナラツーラン)
(三):鎌田優希(ト)
(二):塚本智名、渥美万奈、山下りら(ト)

【テーブルスコア】

<戦評>
※トヨタ自動車打線が爆発。4本塁打を放ってコールド勝ちを収めた。
ただ試合を見て感じたのが、点差は開いたが決して実力差がある退屈な試合ではなかったということ。野中めぐみ投手、打たれはしたが日本代表を揃えるトヨタ自動車打線に対して真っ向勝負。2回裏には渥美万奈、山本絵梨奈という強打者を豪快な空振り三振に斬って取ったあたりは「さすがいい投手!」と思わせる場面だった。ただ2度目はやられないのがさすがトヨタ。その山本が4回の次の打席でレフトに完璧な一発。これで打線に火がついて、結局は計4本塁打、1三塁打、3二塁打を浴びせかけた(1部リーグの外野手なら捕れそうな打球もいくつもあったが)。ただそれでも最後まで明るく元気な出口医院。やっぱりいいチームだった。

<出口医院のエース、野中めぐみ投手>

<3回裏、ピンチでショートゴロを上手く捌いた太田春香>

<4回裏、豪快なホームランを放つトヨタ自動車の山本絵梨奈>

<6回裏、コールドを決めるホームランを放ったトヨタ自動車の田中麻美>


━━【Aブロック・1回戦第2試合(2日目)】━━

VONDS市原ソフトボールクラブ
000 0000 0…0-*-*
000 0000 1…1-*-*
富士大学

VONDS市原ソフトボールクラブ:柏木彩花、●飯淵英里葉 - 松波彩羽
富士大学:○刈込千波 - 相馬里砂
(本)
(三)
(二):鈴木真唯(V)

【テーブルスコア】

<VONDS市原の守備陣とバッテリー>

<戦評>
初めて見たVONDS市原。試合前のフィールディング練習を見て思ったのが「おや、このチームただのクラブチームじゃないぞ。すごくチームとしてしっかりしてて、強い大学生レベルの実力あるんじゃないかな?」ということ。その後白羽会場に移動したので結果は後から知ったが案の定、富士大相手に互角の試合をしていた。
試合は両投手の好投でタイブレイカーに持ち込まれ、8回表を0点に抑えた富士大がその裏、1死二三塁から2番杉浦理瑚のバントでサヨナラ勝ちを収めた。

 

━━【Aブロック・1回戦第3試合(2日目)】━━
ウェントス
001 000…1-*-*
120 221…8-*-*
シオノギ製薬

ウェントス:●関根友里恵、佐藤美智 - 渡邊桜
シオノギ製薬:○奥野初音 - 吉田美姫
(本):豊村未来、數原顕子(シ、豊村はランニング)
(三)
(二):渡邊桜(ウ)、谷本奈々②、吉田美姫、亀井愛梨、児嶋優(シ)

【テーブルスコア】

<戦評>
初回、谷本奈々の二塁打を足がかりに先制したシオノギは4回にも豊村未来のレフト前への打球が抜けるランニングホームランで点差を広げる。6回には谷本奈々がタイムリーを放ち7点差としてコールド勝ち。
地元のウェントスは開会式で立派な選手宣誓を行った関根友里恵キャプテンが先発、佐藤美智投手に継投したがシオノギの攻撃は止められなかったが、意地の1点を返して地元の期待に応えた。

 

━━【Aブロック・1回戦第4試合(2日目)】━━
デンソー
100 0012…4-*-*
000 0011…2-*-*
園田学園女子大

デンソー:辰巳舞衣 - 吉松梨乃
園田学園女子大:●三原千空、秋豆朱音、小西彩未 - 服部洋代、椛山奈々
(本):釼持祐衣、川畑瞳(デ)
(三)
(二):山根すずか(デ)、中村友佳(園)

【テーブルスコア】

<戦評>
※詳細不明



【B会場(山吹公園)・1回戦】
━━【Bブロック・1回戦第1試合(2日目)】━━
山梨学院大
000 101… 2-*-*
600 005…11-*-*
SGホールディングス

山梨学院大:●内藤加菜、太田百香、天野桃花 - 菊池朋美
SGホールディングス:○加藤あずさ、市谷愛美 - 山科真里奈
(本):鈴木結奈(山)、藤原麻由(S、満塁サヨナラ)
(三):柳瀬友紀、中村光里(S)
(二)

【テーブルスコア】

<ゴロに飛びつく山梨学院大のセカンド二見亜希>

<コールドを決める満塁ホームランを放つSGHの藤原麻由>

<戦評>
SGHは初回、5番中村光里の三塁打で2点を先制すると満塁から9番柳瀬友紀の三塁打も出て一気に6点を奪う。6回には柳瀬の犠飛で1点を追加し、なお2死一三塁から代打市川咲子がユニフォームをかするデッドボールで満塁。そして代打藤原麻由が直後の初球をライトに豪快な一発。コールド決定のサヨナラ満塁ホームランとなった。
山梨学院大も初回の6失点以降は踏ん張り、3回の鈴木結奈ホームラン、5回には久保田莉依のタイムリーなどで徐々に追いかけてはいたが、最後に突き放された。

 

━━【Bブロック・1回戦第2試合(2日目)】━━
立命館大
000 0… 0-*-*
040 6…10-*-*
中京大

立命館大:●山口希、本田明梨 - 日吉野乃子
中京大:寺澤小百合、○丹羽萌 - 高山美蓉子
(本):舟橋花保、杉本梨緒(中)
(三)
(二):野原菜緒(中)

【テーブルスコア】

<戦評>
大学事情に疎いとはいえ「確率50-50じゃないの?」なんて適当なことを書いて正直恥ずかしい。まさかこんなに実力差があったとは(笑)でもまあよく考えればわかることで、そりゃ大学ソフトボール界の名門中京大ですからね。これくら圧倒しても不思議ではなかった。
(10月5日追記)ただ試合内容を確認したところ、それほど大きな実力差があるというより、立命館大はちょっとした守備の乱れを突かれて一気に大量失点したという感じだった。
中京大は2回、杉本梨緒の左越えホームランで先制すると、捕手の送球ミス、ポテンヒット、スクイズ、野選などと繋がってさらに3点を追加。最後の4回はポテンヒットに投手強襲ヒット、ショートへの内野安打に、さらに2四球も絡んで2点取ってなお満塁の場面で舟橋花保がライトへ満塁ホームラン。この前の試合でも最後はSGHの藤原麻由が満塁弾を放っているので、なんと2試合連続でのコールド決定サヨナラ満塁弾ということになった。
ちなみに立命館で惜しかったのが2回の攻撃。四球、暴投、四球、暴投、四球と、中京大の先発寺澤小百合の大乱調で無死満塁の先制のチャンスをもらったが7番大西ゆりかが最悪の投ゴロ併殺打。これで一気に打線がしぼんでしまい、結局4回を無安打で終わってしまった。

 

━━【Bブロック・1回戦第3試合(2日目)】━━
ビックカメラ高崎
110 007…9-*-*
000 000…0-*-*
平林金属

ビックカメラ高崎:濱村ゆかり、○中野花菜 - 我妻悠香、降矢香
平林金属:●岡崎栞菜、浜西千那美、中村絢夏、岡崎栞菜 - 弦田彩加、佐藤倫、弦田彩加
(本):森さやか②、中西舞衣(ビ)
(三)
(二)

【テーブルスコア】

<戦評>
ビックは初回に1番森さやかの先頭打者弾で先制。2回にも糟谷舞乃のタイムリーで2点目を奪う。ただその後は投手が踏ん張り2-0のままで5回まで進んだが、6回表に打者11人の猛攻を浴びて一挙7点を奪われた。打線は6安打を放ったが要所で1本が出ず、無念の完封負け。

 

━━【Bブロック・1回戦第4試合(2日目)】━━
城西大
000 00…0-*-*
126 0x…9-*-*
伊予銀行

城西大:●松崎美南、遠藤光姫、亀山知奈保 - 江口菜摘
伊予銀行:○庄司奈々、山口清楓 - 二宮はな、若林舞
(本):對馬弥子(伊)
(三):吉田愛純、正木朝貴(伊)
(二):正木朝貴、二宮はな(伊)

【テーブルスコア】

<戦評>
伊予銀行は初回に1番正木朝貴の二塁打、松成あゆみの犠打、樋口菜美の犠飛で先制。2回にも二宮はなのフェンス直撃二塁打で2点を追加。3回には城西大OGの對馬弥子のスリーラン本塁打などで6点を奪った。



【C会場(白羽広場)・1回戦】

━━【Cブロック・1回戦第2試合(2日目)】━━
靜甲
000 1000…1-*-*
000 004x…4-*-*
Honda

靜甲:●勢村香織 - 佐藤友麻
Honda:○ジェイリン・フォード - 田井静華
(本):芝﨑恵梨(H)
(三)
(二):森山遥菜、田井静華(H)

【テーブルスコア】

<戦評>
Hondaの先発ジェイリン・フォードに3回までパーフェクトに抑えられていた靜甲は4回表、先頭の山崎奈美佳が四球で出ると手堅くバントで送って3番鹿目真実がセンター左にクリーンヒットのタイムリーで先制する。
靜甲の先発勢村香織は2回に2死一三塁などピンチもあったが無難に抑え、このまま逃げ切るかと思われたが6回に捕まる。先頭の山田静佳が粘って3-2から四球で出ると(これが大きかった)、3番森山の打球は三塁線をギリギリで破るヒット。これを捕ったレフトの鳫平綾香が芝生で滑ってすってんころりん。ボールを後ろに弾いてしまい一瞬見失う間に一塁から山田が一挙に生還し同点に追いつかれる。さらに塚本蛍の一ゴロで走者が三塁に進んだ後、田井静華の打球も全く同じように三塁線をギリギリで抜けるタイムリー二塁打。これでHondaがとうとう逆転すると、最後は芝﨑恵梨がどんぴしゃで合わせるライトへの特大のホームラン。最後の最後に突き放したHondaがなんとか靜甲を振り切って1回戦を突破した。
敗れはしたが靜甲、勢村香織はさすがの好投手。1部リーグのHondaを相手に勝利まであと一歩だった。

<5回までHondaを0封した靜甲の勢村香織>

<三塁線を抜ける二塁打を放つHondaの森山遥菜>

<森山の打球はレフトの鳫平綾香が滑って転んでファンブルしてしまい一塁走者が長駆ホームイン>

<ライトにトドメのツーランを放ったHondaの芝﨑恵梨>

 

━━【Cブロック・1回戦第4試合(2日目)】━━
東北福祉大
000 0000…0-*-*
000 011x…2-*-*
大垣ミナモ

東北福祉大:●保坂鼓、永谷真衣 - 相澤佳乃
大垣ミナモ:○裁ひかる - 宮本真緒
(本)
(三):山北莉乃(東)、田島萌愛(大)
(二)

【テーブルスコア】

<戦評>
0-0で迎えた5回、5番田島萌愛の右翼線三塁打の後、松井陽日が渋く二遊間をゴロで抜けるタイムリーを放って先制。6回には谷口敏子のライトへの犠飛で追加点を奪った。
東北福祉大は初回に山北莉乃の三塁打が出るなどチャンスも作ったが、この日はミナモの裁ひかるが落ち着いた投球をみせタイムリーを打たせず。最後まで投げきって完封勝利を収めた。

<東北福祉大の先発投手、保坂鼓>

<3安打完封の大垣ミナモ、裁ひかる>

<ライトに犠飛を上げる大垣ミナモの谷口敏子>

 

━━【Cブロック・1回戦第1試合(1日目)】━━
日本体育大
210 0011 1…6-*-*
021 0002 2…7-*-*
takagi北九州

日本体育大:右、左、●右 -
takagi北九州:小林咲嬉、福本真樹、○小林咲嬉 - 増田みゆき
(本):(未)
(三):(未)
(二):(未)

【テーブルスコア】

<戦評>
面白い試合になるだろうなあと思ってはいたが、この試合は本当に面白かった。
1、2回で日本体育大が3点を先制した時は「このままいっちゃうのかな」とちょっと危惧したが2回にtakagi北九州が2本のタイムリーですぐさま追い上げる。そして3-3の同点から日本体育大が5-3と突き放して迎えた7回、二三塁から山本澪にセンターへの2点タイムリーが飛び出して土壇場で同点に追いつく。
1点を勝ち越されて迎えた8回裏、無死二三塁からの投前エンドランで同点に追いつくと、増山由梨が敬遠され満塁となったあと、塩澤こころがレフトオーバーのサヨナラタイムリーを放ち劇的な逆転勝利をあげた。

<初回にフェンス直撃の二塁打を放つ日体大の竹中真海>

<7回裏、畠田奈実がヒットでつなぐと、山本澪が2点タイムリーを放ちtakagi北九州が土壇場で同点に>

<8回裏、塩澤こころがレフトにタイムリーを放ちtakagi北九州が劇的なサヨナラ勝ち>

 



【D会場(白羽広場)・1回戦】

━━【Dブロック・1回戦第2試合(2日目)】━━
NECプラットフォームズ
041 0000…5-*-*
110 0000…2-*-*
太陽誘電

NECプラットフォームズ:三木綾菜、○城戸真古 - 小嶺来未
太陽誘電:●藤田倭、尾﨑望良 - 佐藤みなみ、青木千春
(本):和田美樹(N、超特大)、山本晴香(誘)
(三):牧野樹(N)
(二)

【テーブルスコア】

<3回表、和田美樹の超特大のホームラン>

<和田の一発にベンチも盛り上がる>

<リリーフして誘電を無失点に抑える好投したNECプラットフォームズの城戸真古>

<戦評>
※初回に誘電が山本晴香のホームランで1点を先制するも、NECプラットフォームズが2回に見事な集中打。2死走者なしから松本風香のライト前ヒット、9番小嶺来未の四球でチャンスを作ると、1番に戻って、岸波亜美、牧野樹、辻井晴名の3連打で一挙4点を奪って逆転する。
しかしその裏に誘電が1点をすぐさま返したのを見た時の気持ちは「ああ、結局こうやって誘電が逆転して結局は勝つんだろうなあ」というもの。
その試合の流れを完全に断ち切ったのが和田美樹の超特大本塁打。3回、先頭打者で打席に入った和田美樹がライトに超特大の一発。「どこまで飛ばすねん!」みたいな、打たれた藤田倭も顔負けの完璧な特大弾で、これで試合の流れがピタッと止まった。その後はNECもトンネルしたり暴投したり守備でまずいプレーを連発したのだが、試合の流れはテコでも動かず。誘電の打者の良い当たりも正面をついたりフェンス手前だったりで全く流れが来ず、継投した城戸真古の好投もあってNECが強豪誘電に快勝した。
ただ誘電もちょっとどうもチームの雰囲気がおかしかったような気もする。なんか真剣味がないというかへらへらしているようで、負けたからそう見えたのかもしれないが、自滅的な部分も大きかった。

 

━━【Dブロック・1回戦第3試合(2日目)】━━
日本精工
002 0001…3-*-*
000 0100…1-*-*
IPU環太平洋大

日本精工:○藤嶋涼菜 - 重石華子
IPU環太平洋大:●吉井朝香 - 米倉綾香
(本):杉山まれい(日)、桃原祐里(I)
(三)
(二):黒木美佳、安井聖梨奈(日)、西野希美(I)

【テーブルスコア】

<戦評>
日本精工は3回、先頭の杉山まれいが美しいスイングで完璧に捉えてセンターバックスクリーンに叩き込むホームランで先制すると、その後もチャンスを広げ2番の黒木美佳のライト右への二塁打で2点目を上げる。ただその後は追加点を奪えず、逆に1点差に迫られたが7回に相手ショートの悪送球で大きな1点をもらい、藤嶋涼菜が最後まで投げ逃げ切った。
IPU環太平洋大は5回に桃原祐里がレフトに完璧なホームランを放ち1点を奪うと6回には西野希美の左中間二塁打で1死二塁とするも得点を奪えず。好ゲームを展開したがあと一歩届かなかった。

<日本精工は杉山まれいが完璧に捉えてセンターにホームラン>

<IPU環太平洋大は桃原祐里がレフトにホームラン>

 

━━【Dブロック・1回戦第4試合(2日目)】━━
豊田自動織機
100 1202…6-*-*
000 0000…0-*-*
IPU環太平洋短大

豊田自動織機:○秋元菜穂 - 小寺真琴
IPU環太平洋短大:●横山菜々子 -
(本):(未)
(三):(未)
(二):(未)

【テーブルスコア】

<戦評>
(10月5日追記)織機は初回に2番に入った大平あいの中前適時打で先制。4回には山科麻由佳のセカンド内野安打、5回は相手の守備の乱れと大平の犠飛で2点。7回にも守備の乱れと田口美佳のタイムリーで計6点を奪った。
一方のIPU環太平洋短大も4回に1番村岡香菜が初ヒットとなるレフト前ヒット。犠打で送った後に3番喜友名ルカのレフト前ヒットで一気に1死一三塁とチャンスを作ったが後続が断たれて無得点。結局織機の若手投手秋元菜穂、河澄星菜の前にヒットもこの2本だけだった。

<なんとかコールド負けせずに7回まで投げきったIPU環太平洋短大の横山菜々子>

<織機は若手選手が総出演。秋元菜穂、小寺真琴、金江爽友、山科麻由佳(時計回りに)>

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