【2018年日本リーグ2部・順位決定節1日目~結果】

【セクション2位対決:10:00~】
靜甲(H)
 000 0001…1
 112 110x…6
大和電機(A)

靜甲:●渡部恵里花、清水琴乃 - 佐藤友麻
大和電機:○大串都未希 - 岡村香織
(本):中尾萌(靜)、小柳結、中嶋瞳(大)
(三):鹿目真実(靜)
(二):角山瞳(大)

【テーブルスコア】

<戦評>
 さて勝てば3位以上、1部への自動昇格の道も開ける大事な試合だったが。この大事な舞台に靜甲の勢村香織の姿はなかった。今月、静岡県代表エースとして国体でも優勝したばかりの好投手で、勢村が一人いるだけで今大会の結果も大きく変わっただろうが、残念ながら国体後の予備節での敗戦でなんだかんだあったようですでに退部してしまったらしい(噂では)。
 そんな直前でエースを失った靜甲と、常に乗っている大和電機ではさすがに勢いが違いすぎた。まず初回、先頭の望月朱里がヒットで出ると続く初球に盗塁。1死後、新田和音にセンター前タイムリーが出ていとも簡単に先取点を奪う。すると2回には8番小柳結がセンターへホームラン。3回には4番中嶋瞳にもレフトオーバーのツーランと空中戦も展開。投げては大串都未希が最終回に中尾萌に一発は浴びたものの、終始危なげない投球で1失点完投。
 大和電機が投打に圧倒して3位以上を確定させた。

<先発完投した大和電機の大串都未希>

<先制タイムリーを放つ大和電機の新田和音>

<左中間に放り込んだ大和電機新人の小柳結>

<主砲の中嶋瞳も一発>

<望月朱里も2安打>

<靜甲は最終回にキャプテン中尾萌に一発が出て一矢報いる>

 

 

【セクション4位対決:10:00~】
Dream Citrine(A)
 000 0000…0
 000 001x…1
東海理化(H)

Dream Citrine:●清水愛恵 - 林佑奈
東海理化:○河津かおり - 朝田雅音
(本)
(三)
(二):後藤佑月(理)

【テーブルスコア】

<戦評>
 Dream Citrine清水愛恵、東海理化河津かおり、両投手が好投し試合は0-0のまま5回を終了。
 Dream Citrineは6回表、1死から1番好川真悠子がセンター前ヒット。2番森萌香がスラップでショートに転がしたが二封、この時の二塁が微妙な判定でアウトにされたのが痛かった。続く青野可奈にヒットが出て2死一二塁とするも、4番坂小夏の代打硲早希がサードゴロに倒れて無得点に終わる。
 するとその裏、東海理化は先頭の太田清花が一二塁間を破るヒットで出塁。2番の阿部千尋が投前犠打で送り、3番百瀬篠のショートゴロで三進。ここで4番麓さやかがレフト線にぽとりと落ちる値千金のタイムリーを放った。

<6回裏アウトコースの投球に巧くバットを合わせた麓さやか>

<この打球がレフト線ギリギリに落ちて決勝のタイムリーヒットとなる>

【セクション6位対決:10:00~】
ペヤング(H)
 000 0000…0
 100 200x…3
花王コスメ小田原(A)

ペヤング:●中島智奈都、岡野文香 - 清水菜々子
花王コスメ小田原:○高橋悠衣、山賀緋那子、神藤都 - 本田菜緒子
(本)
(三):磯貝保乃(ペ)
(二):大柴麗②(花)

【テーブルスコア】

<戦評>
 花王コスメ小田原は先発の高橋悠衣が好投し5回まで無失点。その後は山賀緋那子、神藤都が1回ずつを投げてペヤング打線を完封した。

<最終回、センター前への打球をダイビングキャッチする花王コスメ小田原のセンター倉田実沙>


【セクション1位対決:12:30~】
NECプラットフォームズ(H)
 000 0000…0
 301 040x…8(7と間違えてました)
日本精工(A)

NECプラットフォームズ:●三木綾菜、城戸真古、大塲亜莉菜 - 小嶺来未
日本精工:○藤嶋涼菜、山田夏生 - 馬場未波
(本):新美天理、安井聖梨奈②(日)
(三):江口裕里(日)
(二):松田愛実(日)

【テーブルスコア】

<戦評>
 勝てば入れ替え戦以上が決まる1位同士の対決だったが大味な試合となってしまった。
 1回表2番の黒木美佳が死球で出ると3番新美天理がレフトへ強烈な当たり。打球はライナーでポール際に飛びフェンスの向こうに。フェアかファールか微妙な中、日本精工ベンチはホームランと大喜びし既成事実化。ただどうも塁審の判定はなかったようで、すぐさまNEC-PFベンチはファールと抗議に行き、そこで審判団が集まって球審が手を回してホームランを宣告するという、ちょっと後味の悪い先制弾となった。どうも近くで見ている人に聞くと8割方はファールという意見だったが、しかし打球が速く、しかもラインドライブで曲がっていったのでかなり難しい打球で、それこそポール際に人がいないと難しい判定だっただろう。
 ただそれが試合の流れを変えたかというとそうではなく、この日はもう完全に日本精工が圧倒。新美に続き4番の安井聖梨奈が今度は文句ない打球をレフトの後ろにライナーで叩き込むホームランを放つと、5回にはまたしても安井が今度は代わった城戸真古から右中間にライナーで叩き込むスリーラン。さらに代わった大塲亜莉菜からも江口裕里と松田愛実に二塁打が出るなど、NEC-PFの3投手をことごとく打ち込んで3本塁打、2二塁打、10安打の猛攻だった。
 一方のNEC-PFはこの日は藤嶋涼菜が絶好調だったこともあり打線が完全に沈黙。3回に牧野樹が高いゴロで藤嶋のグラブを弾くヒットかエラーか微妙な当たりが一本あったが、ヒットらしいヒットは最後代わった山田夏生から瀧下麻理がクリーンヒットを放った1本だけだった。しかも5回の守りでは大黒柱の和田美樹がポテンヒットにダイビングして足を負傷しおんぶされて退場という緊急事態。幸い和田美樹は打撲で済んだようで次の試合には何としてでも出るということらしいが、不安いっぱいの今日の敗戦だった。

<先制ツーランを放った日本精工の新美天理>

<NECプラットフォームズ側は抗議をしたが球審が手を回して本塁打を宣告>

<安井聖梨奈のホームランに沸く日本精工応援席>

<江口裕里が二盗の時に名手岸波亜美が捕球ミス>

<岸浪の落球を見て三塁から安井聖梨奈がヘッスラで生還>

<ダイビングキャッチで足を負傷し負ぶわれて退場するNEC-PFの和田美樹>

<安井聖梨奈はこの日二本目のホームラン。弾丸ライナーが右中間で見ていた大和電機の選手を襲う(笑)>

【セクション3位対決:12:30~】
YKK(A)
 000 0100…1
 000 502x…7
(得点経過を間違えていたので訂正しました)
takagi北九州(H)

YKK:●川尻いずみ、安逹麻優 - 青木千秋
takagi北九州:○小林咲嬉 - 増田みゆき
(本):増山由梨(t北)
(三)
(二):宮坂佑希(Y)、有吉萌々子②、畠田奈実②(t北)

【テーブルスコア】

<戦評>
 takagi北九州は4回裏、先頭の内藤共笑を犠打で送り、2死となったあと9番細見真由が投前にセフティバント。一塁への送球が浮いてカバーのセカンド横山美咲の足が浮きヒットになると、ここで1番の増山由梨がレフトへライナー。真正面の打球だったがあまりにも真正面過ぎたか、レフトの廣橋あかりが痛恨の落球(今日はここまで良いプレーをしていたのだが)。これで1点入ってなお二三塁とすると、ここから塩澤こころの2点中前打とセンターの後逸、畠田奈実の左中間適時二塁打、有吉萌々子のレフト線二塁打と怒濤の攻撃で一挙に6点が入った(もちろんYKK川尻いずみの自責点はゼロ)。そして6回には先頭の増山由梨に左中間へのホームランも飛び出した。
 一方のYKK、5回2死まで無安打だったが、9番井田遥がセカンド左への内野安打と送球エラーで二塁に進むと、1番宮坂佑希が高いゴロでサードの頭を越すタイムリーを放ち1点を返した。

<takagi北九州は畠田奈実の左中間二塁打で塩澤こころが生還>

<takagi北九州は増山由梨にもホームランが出た>

【セクション5位対決:12:30~】
平林金属(A)
 010 0000…1
 100 0001…2
厚木SC(H)

平林金属:岡崎栞菜、●中村絢夏 - 佐藤倫、弦田彩加
厚木SC:○大塚巳那子 - 大石麻里奈
(本)
(三)
(二):川渕真由(平)

【テーブルスコア】

<戦評>
 厚木SCは1回表、先頭の吉田美優がヒットで出ると犠打と内野ゴロで三塁に進んだ後に4番宇田川愛美がレフトへタイムリーを放って先制。さらに1-1で迎えた7回裏、2死二三塁とチャンスを作るとここで平林金属バッテリーは4番宇田川を故意四球で満塁策。しかし裏目に出て5番船山優果にセンターへサヨナラのタイムリーヒットを打たれた。
 平林金属はエース中村絢夏が好投し、2回にすぐさま同点に追いついたものの惜しくも敗れた。

<好投した平林金属の中村絢夏だったが、最後はライズが甘めに入ってサヨナラ打を浴びた>



【セクション7位対決:15:30~】

甲賀健康医療専門学校(H)
 001 2041…8
 000 0000…0
日本ウェルネススポーツ大学(A)

甲賀健康医療専門学校:○永井美里、大依春奈、鈴木千尋、竹口舞 - 岡田琴音、多田真理子
日本ウェルネス:●河内愛葉 - 加藤麻瑚、植木千尋
(本)
(三):大藤詩歩(甲)
(二):小山優理(甲)

【テーブルスコア】

<戦評>
 甲賀健康医療専門学校は3回裏、先頭の9番岡田優樹乃がセンター前ヒットで出ると2死となった後3番の大藤詩歩ライトオーバー。打球がフェンスの鉄棒に当たって跳ね返り、ライトの渡部松希がスタコラサッサと追い掛けるも三塁打となって先制。4回には岡田琴音と谷口曜の連打を嶽静花が送った二三塁から酒井若菜がセンターへタイムリーを放ち2点を追加。さらに6回には嶽静花に中前2点タイムリー、小山優理にセンターオーバーの2点エンタイトル二塁打が飛び出して一挙に4点を奪った。投げては永井美里、大依春奈、鈴木千尋、竹口舞とつないで完封リレー。
 一方の日本ウェルネスには後藤さつきと加藤麻瑚にクリーンヒットが出て、6回には住吉茜音と外岡羽織に連打も出てチャンスを作ったが無得点。この敗戦で最下位が決定し、今シーズンの全日程を一足先に終了した。

 

<甲賀医専の好投手永井美里>

<フィールディングも巧く、いわゆる投手らしい投手>

<ライトオーバーの三塁打を放つ甲賀医専の大藤詩歩>

<「面白メガネ」ことメガネ界のアイドル外岡羽織。なんか守備は上手になっていたぞ~>

<ある一部の界隈では大人気(ファン二人だが)の渡部松希>

<2年間よく投げて成長もした河内愛葉>



 

~明日(14日,日曜日)の対戦予定~

<10:00~>
A1:NECプラットフォームズ vs 大和電機
(負けた方が3位)
B1:YKK vs 東海理化
(4-5位決定)
C1:ペヤング vs 甲賀健康医療専門学校
(12-13位決定)

 

<12:30~>
B2:靜甲 vs takagi北九州
(6-7位決定)
C2:平林金属 vs 花王コスメ小田原
(10-11位決定)

 

<13:30~>
A2:日本精工 vs 「NECプラットフォームズ vs 大和電機」勝者
(1-2位決定)

 

<15:00~>
C3:Dream Citrine vs 厚木SC
(8-9位決定)

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