今年の高校選抜は兵庫大附須磨ノ浦の夏春連覇で終わりました。
選抜3連覇を狙った創志学園も準決勝で4点差を追いつく粘りを見せながらも須磨ノ浦に1点差負け。昨年の夏に続いてまたしても須磨ノ浦に優勝を阻まれました。
ただ創志は1回戦から苦戦で下手したら1回戦敗退もあっただけに、さすがに昨年までのような強さではないのかなという感想。それでもベスト4まで勝ち上がるのだから立派ではありますが。
その須磨ノ浦、創志学園に1点差勝利でしたが、健大高崎にも1-0、岐阜女子にも1-0と1点差。和田凜投手が良いのはもちろん、さすがの勝負強さでしたね。
好投手と言えば浜松市立の1年生、山下千世投手。1回戦の熊本商を完封すると、京都西山を相手にも延長9回完封。敗れた金沢相手でも最後延長14回に力尽きましたが10回まで0封と、さすが多くの関係者が視察に訪れる逸材なだけはありました。
その他、目立ったと言えば地元九州の北九州市立が見事準優勝。長崎商も2勝して3回戦で敗れたものの創志相手に1-2と惜敗。清水ヶ丘や金沢も頑張りました。
個人的にどうしても見たかったけど見られなかった文化学園長野が、地元の強豪佐賀女子短期大学佐賀を相手に0-3と健闘してくれたのも嬉しかったです。
以下のリンクに全試合の結果を載せました。もし間違えていたら済みません(たぶん大丈夫)。
観戦は都合上1日目だけでしたが、見た試合について以下に簡単に振り返りたいと思います。
<CD会場へ>
今回は先にCD会場(大和中央公園)へ足を運びました。1試合目に創志学園と須磨ノ浦の試合がそれぞれあったのも理由ですが、初出場の南砺福野と長崎商を見るのも目的でした。
佐賀駅バスターミナル7番乗り場から小城方面行きのバスで約30分。大橋バス停で降りて大和中央公園へ歩いて15分。なんとかたどり着けたものの、公共交通機関で向かうにはそこそこハードルが高い会場でした。
あと、バスターミナル乗り場から乗るより、佐賀駅北乗り場から乗った方がもしかしたら運賃が安かったかも(笑)
【藤村女子 vs 創志学園】
藤村 000 0000…0
創志 100 000x…1
2回裏くらいから見ていたのですが、正直どっちが王者でどっちが勝っているのか分からないような試合。
藤村、惜しかったな~。毎回チャンスで得点圏みたいな試合。押せ押せで、逆に相手打線にはチャンスらしいチャンスも作らせて無かったのに。ほんと惜しい。勝てたな~。
【延岡学園 vs 兵庫大附須磨ノ浦】
延岡 000 0001…1
須磨 000 005x…5
延岡の先発左腕の玉田彩音投手がなかなか良いピッチングで、結局優勝した須磨ノ浦を5回まで完封。最後ちょっと疲れが出て守備も足を引っ張って点差を広げられましたが、胸を張れる試合だったように思います。
【長崎商 vs 山梨学院】
長崎 002 1000…3
山梨 000 0000…0
長崎商の応援席で、試合前に横断幕をどこに貼ろうか話し合っていた生徒さんが「ここばぁ~結べば良かとじゃなかとね?」とかしゃべってた。とにかく九州弁の中でも長崎弁が一番なまってて聞いてて楽しいので、しばらく応援席周辺でうろうろしてました(笑)
【上山明新館 vs 南砺福野】
南砺 000 0400…4
上山 100 0200…3
初出場の富山県立南砺福野。
野球部も甲子園に過去に一度だけ出場したことがあるようですが天理高校に1-15と大敗。正直、この試合も早々に先制され、大敗とはいかなくともさすがに勝ちはしないだろうと思っていましたが、なんと、5回に一挙4点を奪っての逆転勝利でした!
ちょうどその回は反対側のグランドに行っていたので見られなかったのですが、おそらく上山の監督の怒声が響き渡っていたであろう可能性は100%でしょう(笑)
いやでも投手も良かったしチームの雰囲気も良かったし、田舎の県立高校らしさも満々でしたし、見ていて楽しいチームでした。
<AB会場>
CDで2試合目が終了した後、メインのAB会場へ移動。大和中央公園近くの大橋バス停から乗って川原バス停で下車。たださすがに川原と書いて「(こうら)」はなかなか読めないです。そのバス停からミニストップの角を回ってグランドまで歩いて20分。そこそこ遠かったです。このグランドの周辺は田んぼや畑を潰して大規模に整備しているので、何か大きなグランドとか施設ができるのでしょうね。
【埼玉栄 vs 鹿島・鹿島実・鹿島新】
埼玉 000 0430…7
鹿島 020 0000…2
佐賀県2位で地元枠出場の鹿島高校。鹿島実業と鹿島高校が少子化のため昨年度(2017年度)いっぱいで一旦生徒募集を停止。2018年度からはこの両校が合併した「鹿島高校(新しい学校)」として生徒を募集しているようです。そういうわけで実質的には2校の合併チームですが、2年生までが所属は「鹿島高」または「鹿島実業」の生徒、1年生の所属が「鹿島高校(新)」の生徒なので、形式上は「3校の合同チーム」となっているようです。そういうわけで鹿島実業としては今いる2年生が最後の選手達ということになります。ちなみに鹿島実業と言えば平林金属の好投手にしてベストドレッサー賞受賞の美人投手、中村絢夏投手が有名ですね。
その鹿島合同、地元の声援に支えられて2点を先制。終盤まで持ちこたえましたが、最後は自力のある埼玉栄に逆転されてしまいました。
【香ヶ丘リベルテ vs 高松南】
高松南 000 0100…1
香ヶ丘 000 0000…0
リベルテは序盤に満塁のチャンスとか押していましたが、エンドランが本塁封殺になり逸機。その後は0-0で進んで5回に高松南が1点を取って勝利しました。