【2019年第59回全日本実業団女子選手権大会 ~ 1日目(1回戦、2回戦)】

【第59回実業団選手権・1日目】
 一時期13チームにまで減っていた参加チームも、14、16と少しずつ増えて今年は18チーム。まあ確かに佐川急便の各事業所チームが半分くらいはあるのですが(笑)でもそれはたまたまチームの名前がそうなだけですからね。高校や大学でソフトボールを終え日本リーグのチームには入れなかったけど、それでも働きながらでもまだまだソフトボールを続けたい、というソフトボールへの情熱にあふれた選手たちがこれら、特に日本リーグ未加盟のチームにはたくさん居ます。そういう選手たちの1年に1度の晴れの舞台なので、やっぱりこの大会は何を差し置いても見に行きたい大会なのです。
 さて実は今年の会場は三重県の明和町。初日の7月27日に、令和最初の台風上陸が三重県という幸運に直撃されてしまいあえなく延期。翌7月28日に、初日に予定されていた全試合がスライドして行われました。
 

【1回戦:第1試合(Game-01)】
佐川急便 岡山
 000 0000…0-5-1
 101 030x…5-12-1
花王コスメ小田原

佐川急便 岡山:●永手春伽 - 山口未悠
花王コスメ小田原:○人見まどか、飯島咲耀子 - 本田菜緒子
(本):
(三):早坂遙華(花)
(二):小田紗也加、本田菜緒子、安達佳歩(花)
<テーブルスコア>

<戦評>
 佐川急便岡山の4番センターは元太陽誘電の川原若菜。神様ミッシェル・スミスから現役最後のヒットを放った選手で、3年前まで佐川急便中国に居たのだがここ2年は出場なし。もう終えたのかなと思ったら、その後は佐川急便岡山で続けていたようだ。
 試合は花王コスメが初回に柿崎萌乃のライト前タイムリーで先制。2回に暴投で追加点を奪うと、5回に本田菜緒子、安達佳歩、早坂遙華の連続タイムリー長打で3点を奪って突き放した。ただ佐川急便岡山の永手春伽投手(小林西高出身)もこの5点で踏んばってコールドは許さなかった。
 なんとか1点でも返したかった佐川岡山だったが、最終7回、1死一二塁のチャンスで山崎舞子の良い当たりのレフトライナーに二走の高木雪凪が飛び出してしまい痛恨のダブルプレーでゲームセット。

<両チームのスタメンと交代選手>
<佐川急便 岡山>
1(6):熊井由実
2(4):水島杏
3(1):永手春伽
4(8):川原若菜
5(5):谷端葉奈絵
6(7):三雲華
7(3):高木雪凪
8(2):山口未悠→(打)寺山奈波
9(9):山崎舞子

<花王コスメ小田原>
1(4):小田紗也加
2(6):臼杵柚香
3(7):柿崎萌乃
4(D):深江由樹
5(8):岡田南
6(9):南早紀
7(2):本田菜緒子
8(3):棚原栞→(打)安達佳歩→(再3)棚原栞
9(5):早坂遙華→(5)佐藤真香
FP(1):人見まどか→(1)飯島咲耀子


【1回戦:第2試合(Game-02)】
佐川急便 千葉
 010 0110…3-11-0
 100 003x…4-6-0
大阪ホークスドリーム


佐川急便 千葉:
●大石望友 - 小川奈津美
大阪ホークスドリーム:俣野愛良、○山中澪愛 - 花井美穂
(本):
(三):
(二):

<テーブルスコア>

<戦評>
 昨年は1回戦で日本精工と当たってしまい0-16で3回コールド負けという結果に終わった佐川急便千葉。今年は相手が同じようにリーグ未加盟のチームということで健闘。2回に渡邉綾香のタイムリー三塁打で同点に追いつくと、4回には再び渡邉綾香のタイムリー二塁打で逆転。さらに6回には田嶋千紘の犠飛で差を2点に広げ、初勝利も目の前かと思われたが、ここから大阪ホークスドリームに反撃される。
 大阪HDは初回に先頭打者仲村綾乃の三塁打のあとすぐに暴投が出て先制。しかしその後は佐川急便千葉の大石望友に抑えられていたが、終盤6回にようやく反撃。
 6回は先頭の森本真湧がレフトへのヒットで出ると、竹森琴美にもヒットが出て一二塁。2死となるも塔尾春菜が四球で繋いで満塁にすると、市原成美がレフトへ起死回生の同点2点タイムリー。さらに杉浦仁美がセンターにタイムリーを放って2死からの連打で一気に逆転し、昨年に引き続いて初戦を勝利で収めた。

<両チームのスタメンと交代選手>
<佐川急便 千葉>
1(4):金由樹乃
2(9):小河原美歩
3(6):田嶋千紘
4(3):油井明日香
5(2):小川奈津美
6(5):故島愛
7(7):崎山風夏
8(D):小林保菜美
9(8):渡邉綾香
FP(1):大石望友

<大阪ホークスドリーム>
1(6):仲村綾乃
2(5):森本真湧
3(3):森田歩
4(4):竹森琴美
5(2):花井美穂
6(8):塔尾春菜
7(7):市原成美
8(9):杉浦仁美
9(D):山中澪愛→(DP1)山中澪愛
FP(1):俣野愛良→(FP解除)

<4回表、後方へのフライを好捕する大阪HDセカンドの竹森琴美>

<惜しくも逆転負けした佐川急便千葉ナイン>


 

【2回戦:第1試合(Game-03)】
靜甲
 341 01…9-8-0
 000 00…0-2-3
佐川急便山梨

靜甲:○清水琴乃、藤田真理子 - 米倉綾香
佐川急便山梨:●小林みのり - 小林来佳
(本):八鍬あゆみ(靜,走)
(三):鹿目真実、櫻井円香(靜)
(二):中上みかさ、大参花菜(靜)

<テーブルスコア>

<戦評>
 佐川急便山梨の2番セカンドの小林芽以という選手がなかなかいいなと思ってスタメンを眺めていたら、1番打者が「北野まき」って、あれ、元伊予銀行にいた選手じゃない?と終わってから気づいた。さすがにこの名前で同姓同名はいないと思うので多分同じだろうと思う。もうちょっとしっかり見に行っておけば良かった。結局試合は5回コールドで完封負けだったが、放った2本のヒットはこの二人だった。
 試合はさすがにこの対戦では力の差は歴然。初回に山梨学院大出身の靜甲の八鍬あゆみが先頭打者でレフト線にランニングホームラン。この時レフトを守っていたのが高橋直子で、2015年に佐川急便東日本で3番DPを打っていた選手のはず。

<両チームのスタメンと交代選手>
<靜甲>
1(8):八鍬あゆみ→(打)鳫平綾香→八鍬あゆみ
2(4):櫻井円香
3(9):鹿目真実
4(5):本間睦
5(D):中上みかさ
6(6):野木利佳子
7(2):米倉綾香
8(3):中尾萌→(TR)中山夏稀
9(7):山崎菜々→(打)大参花菜→(走)尾方栄里→(再7)山崎菜々
FP(1):清水琴乃→(1)藤田真理子

<佐川急便山梨>
1(6):北野まき
2(4):小林芽以
3(7):高橋直子
4(2):小林来佳
5(9):杉本沙也歌
6(8):穂坂初夏
7(3):塚田怜→(9)本間頌子
8(1):小林みのり
9(5):増田茉莉

 


【2回戦:第2試合(Game-04)】
東海理化
 000 0000 2…2-6-0
 000 0000 0…0-3-1
花王コスメ小田原

東海理化:○吉川瑞紀 - 朝田雅音
花王コスメ小田原:●山賀緋那子 - 本田菜緒子
(本):
(三):
(二):

<テーブルスコア>

<戦評>
 1回戦を戦ったので、この日2試合目となった花王コスメと東海理化との試合。山賀緋那子、吉川瑞紀の両投手が好投。5回に東海理化の百瀬篠の長打性の打球を花王のレフト柿崎萌乃が好プレーで防ぐ場面もあったが、基本的には二人ともほとんどチャンスを与えぬ好投で譲らず試合は延長戦へ。
 こういう試合は往々にしてあっけなく決まるもの。延長8回表に入り東海理化の先頭、麓さやかが送りバントをすると、捕球したファーストの棚原栞がタイミング的に厳しそうだった三塁に送球。しかもこれがやや右にそれ、サードの早坂遙華が捕りに行くときにやや滑り込んできた走者と交錯しかけで後逸。しかもこのそれたボールをレフトの柿崎萌乃も捕球できず、外野フェンスまで転々。結局バントした麓まで本塁に生還し、この2点で試合が決まった。

<両チームのスタメンと交代選手>
<東海理化>
1(4):太田清花
2(9):百瀬篠
3(3):麓さやか
4(D):藤木未来
5(7):後藤佑月
6(8):川辺ちなつ
7(6):小倉美衣菜
8(2):朝田雅音→(TR)太田清花
9(5):内田成美
FP(1):吉川瑞紀

<花王コスメ小田原>
1(4):小田紗也加
2(6):臼杵柚香
3(7):柿崎萌乃
4(D):深江由樹
5(8):岡田南
6(9):南早紀
7(2):本田菜緒子
8(3):棚原栞→(走)佐藤真香→(再3)棚原栞
9(5):早坂遙華
FP(1):山賀緋那子

<5回表、百瀬篠の長打性の打球を好捕する花王のレフト柿崎萌乃>


【2回戦:第3試合(Game-05)】
佐川急便九州
 000 0000…0-6-0
 000 001x…1-8-0
平林金属

佐川急便九州:●土居玲穂 - 立花祐希子
平林金属:中村絢夏、○岡崎栞菜 - 弦田彩加、片山瑠奈
(本):
(三):
(二):

<テーブルスコア>

<戦評>
 数ある佐川急便チームの中でも一番強そうと評判だった佐川急便九州。実業団大会には毎年出てくるし、リーグOG選手も多いが、さらに毎年新たに若手も入ってくるので実力的には2部のチームと遜色はない。
 試しに選手名を挙げてみると、3番の園田未紗は元戸田中央総合病院のレギュラー。4番の立花祐希子は強かった東芝~CLUB北九州時代の正捕手。元SGHで去年までめんべいにいた永渕舞が5番で、去年まで大和電機のレギュラーだった「ごっちん」こと後藤菜緒子が6番。さらに試合には出なかったが元1部佐川急便の中村歩と日高りえがいて、1番打ってる好打者の串崎めぐみは元CLUB北九州の串崎みくの妹。そして何より土居玲穂というエースピッチャーが体は小さいのになかなかいいボールを投げる好投手。
 そんなわけで、けっこういいチームなので実業団の平林金属相手に試合してもこの様に接戦になるのもある意味予想通りではあった。
 この試合、最初にチャンスを迎えたのが佐川急便九州。2回、2死二塁から日本文理大出身の豊田菜帆がセンターにヒットを放つも、田畑まなみからの好返球で本塁タッチアウト。すると今度は5回、平林金属が2死一二塁から山本眞優がレフトにヒットを放つも、お返しとばかりにレフトの松本満帆が本塁に好返球でタッチアウトに。そして続く6回、平金は2死二塁から佐藤倫がレフトにヒットを放つも、またしても佐川急便九州のレフト松本満帆からの好返球で本塁タッチアウト!かと思いきや、捕球と同時に走者が滑り込んできたせいで交錯してミットからボールがぽろり。結局この惜しい1点が決勝点となったが、互角の戦いでみていて面白い試合だった。

<両チームのスタメンと交代選手>
<佐川急便九州>
1(8):串崎めぐみ
2(6):大川結衣
3(4):園田未紗
4(2):立花祐希子
5(5):永渕舞
6(D):後藤菜緒子
7(8):隅田朋子
8(9):豊田菜帆
9(7):松本満帆→(打)尾辻絵梨奈
FP(1):土居玲穂

<平林金属>
1(9):松口明日香
2(1):中村絢夏岡崎栞菜
3(4):川渕真由
4(3):山本眞優
5(7):大坪真子→(走)一岡楓→(7)大坪真子
6(2):弦田彩加→(TR)佐藤倫→(2)片山瑠奈
7(6):酒井美咲→(打)齋藤梨加→(再6)酒井美咲
8(D):佐藤倫→(FP走)前田亜美
9(8):田畑まなみ→(打)橋口紫織→(8)田畑まなみ
FP(5):前田亜美

<好投した佐川急便九州の土居玲穂(あきほ)>

<投手で2番、しかも突如1本足打法になった平金の中村絢夏。でも1本足は打てないから次の試合の途中で止めたらしい(笑)>

<5回表、好返球で本塁アウトにする佐川急便九州のレフト松本満帆>

<6回裏、チャンスで佐藤倫がレフト前ヒット>

<レフト松本満帆の好返球だったが、不運に交錯して立花祐希子のミットからボールがこぼれた>

<好ゲームも惜敗した佐川急便九州ナイン>


【2回戦:第4試合(Game-06)】
佐川急便東京
 100 0000…1-3-1
 100 030x…4-8-1
大和電機工業

佐川急便東京:●血分智香 - 岡田琴音
大和電機工業:○北山柚花 - 岡村香織
(本):
(三):山元麻莉絵(大)
(二):

<戦評>
 あるいみ一番楽しみにしていたのが佐川急便東京で、それは血分智香投手がいるから。
 もともとYKK時代は2部を代表するような好投手で、しかも実力的にもピークだった時に引退。とても残念に思っていたらこうやって佐川急便東京で続けてくれているのがわかり、それで年に一度でも実業団大会で見られるのが楽しみになった。本人いわく「太ったのでこれ終わったらダイエット!」らしいけど(笑)、そんな言うほどでもないしもちろん実力的にもまだまだ現役。この試合でも大和電機相手に計4点は奪われたが5回までは1-1と互角の勝負だった。ちなみに佐川急便東京でいうと、1番打ってる野水有紗はペヤングクラブチームの方から長年いた元ペヤングの選手で、3番の櫻井冴香が元戸田中央総合病院。キャッチャーの岡田琴音が甲賀医専出身の選手。元戸田中で言えば、去年まで上村麗という選手がいたが、鹿児島国体に備えて地元に戻り今年からその母体のクラブチーム、ALSOK鹿児島に入部したようだ。
 試合は初回、1死二三塁のチャンスで血分智香のお姉ちゃんの血分美香の犠牲フライで佐川急便東京が先制。しかし大和電機もその裏、山元麻莉絵の三塁打と新田和音のタイムリーですぐさま同点に。
 そして5回、大和電機は1死一塁から戸田中つながりで言えば戸田中の上原依万里の妹の上原涼花のセフティバントが三塁線でピタッと止まる絶妙の打球になってチャンスが広がると、ここから山元、新田の連打に守備のミスも絡んで大和電機に一気に3点が入った。

<両チームのスタメンと交代選手>
<佐川急便東京>
1(7):野水有紗
2(5):滝田のぞみ
3(8):櫻井冴香
4(3):血分美香
5(1):血分智香
6(2):岡田琴音→(走)22→(再2)岡田琴音
7(9):今枝可穂→(打)3
8(4):宮崎結衣
9(D):中島咲月
FP(6):鈴木菜摘

<佐川急便東京>
1(7):上原涼花
2(5):山元麻莉絵
3(8):新田和音
4(3):岡村香織
5(1):小柳結
6(2):車亜希子
7(9):清水梓未
8(4):渡邊佳世→(打)新海雪奈
9(D):堀あかね
FP(6):北山柚花

<年に一度見られるのを楽しみにしている血分智香投手>

<元戸田中央総合病院の櫻井冴香も元気で頑張っていてよかった>


【2回戦:第5試合(Game-07)】
YKK
 301 0110…6-12-1
 000 1000…1-4-3
佐川急便中国

YKK:○安逹麻優、古川由乃、川尻いずみ - 青木千秋
佐川急便中国:●山田麗 - 直井小春
(本):
(三):大内麻里奈(Y)
(二):
<テーブルスコア>

<戦評>
 山田麗と直井小春のバッテリーは、佐川急便四国でレディース大会に出ていたようなので、バッテリーでそのまま佐川急便中国に移ってきたのだろう。田原悠花は佐川急便中国に長く在籍しているはずの選手で、熊谷みのりは甲賀医専から厚木SCにもいた選手。西岡海理はIPU環太平洋大で活躍していた時に記憶がある。
 試合はYKKが1回に青木千秋の2点タイムリーと失策で3点を先制。3,5,6回にも追加点を奪った。
 佐川急便中国は4回、1死一二塁からサードゴロで二封のあとの一塁転送が悪送球となって1点を返したが、二塁フォースアウトのタイミングは微妙。あれがセーフで満塁なら、続く大西若奈にもヒットが出ていただけに、意外とビックイニングになっていたかも。ちなみに去年まで監督やってた陳彦君氏(マクセル→大和電機→ドリーム☆ワールド)は、結婚して引退したらしい。

<両チームのスタメンと交代選手>
<YKK>
1(6):宮坂佑希
2(9):飯野志保
3(4):横山美咲
4(5):大内麻里奈
5(2):青木千秋
6(3):剣田あかね
7(7):井田遥→(7)馬場捺夕→(打)山根美優→(再7)井田遥
8(D):山崎ひかる
9(8):大竹莉乃→(打)浅井日加里→(再8)大竹莉乃
FP(1):安逹麻優→(1)古川由乃→(1)川尻いずみ

<佐川急便中国>
1(2):直井小春
2(7):西岡海理
3(4):片山緩
4(3):大森彩華
5(1):山田麗
6(8):熊谷みのり
7(9):鶴木真由
8(5):大西若奈
9(6):田原悠花
FP(1):山田麗

<リリーフしたYKKの古川由乃>

<佐川急便中国の山田麗投手。山田恵里と西山麗を足して2で割った名前。「2で割ったような」ではなく「2で割った」名前(笑)>


【2回戦:第6試合(Game-08)】
佐川急便仙台
 000 01…1-6-2
 101 15…8-10-0
ペヤング


佐川急便仙台:
●齋紅稲 - 小岩美優
ペヤング:○川添恵 - 清水菜々子
(本):
(三):
(二):清水菜々子、内山真帆(ペ)
<テーブルスコア>

<戦評>
 佐川急便仙台は2日目には帰る予定にしていたので、1日ずれて2日目に試合があり、しかも開始時間が遅くなったのが大誤算。仙台に着ける最終18時半くらいの名古屋発の新幹線のチケットをすでに抑えてしまっていたため、ペヤング以上に終了時間との戦いにもなってしまった(笑)
 たださすがに試合の方が大事だろ、っていうことで、試合が始まったらひとまずこの日帰ることは忘れて試合に集中。5回コールドにはなったが最後に1点を返して意地もみせた。その5回は2死満塁から庄子莉奈がセンターにタイムリー。2点目も狙ったが二走の石山巴香は本塁手前でタッチアウトになった。
 ただこの時点では失点はまだ3点。この2点が入っていたら1点差となってさらに盛り上がっただろうが、ペヤングもその裏にようやくエンジンがかかり、5安打に相手のエラーも絡んで4点を奪うと、最後は小森真央の打席で暴投があり7点差目の1点が入り試合が終わった。この回5点目でコールが決まったのだが、しかしあまりにも暑すぎてしばらくは試合が終わったことに審判さんも気づいてなかった(笑)
 それより何より、佐川急便仙台はこの日のうちに帰れたのだろうかどうか、それが心配だ(笑)

<両チームのスタメンと交代選手>
<佐川急便仙台>
1(8):秋野唯
2(6):遠藤香央里
3(5):庄子莉奈
4(2):小岩美優
5(1):齋紅稲
6(3):角田玲奈
7(7):富樫菜緒
8(4):堀口理未
9(9):石山巴香


<ペヤング>

1(8):小森真央
2(3):磯貝保乃
3(2):清水菜々子
4(5):大﨑小夏
5(9):古閑千愛
6(6):内山真帆
7(D):宮原葵
8(4):黒崎美香
9(7):田島佑奈
FP(1):川添恵

<佐川急便仙台の齋紅稲。齋はいつき、と読みます>

<ただ残念ながら最後はサヨナラコールド暴投>

<敗れた佐川急便仙台ナイン。この日のうちには帰仙できなかったのだろうか>


【2回戦:第7試合(Game-09)】
takagi北九州
 250 04…11-12-1
 000 20…2-5-2
大阪ホークスドリーム

takagi北九州:○福本真樹 - 福元美紗
大阪ホークスドリーム:●山中澪愛、森田歩、俣野愛良 - 花井美穂
(本):
(三):畠田奈実、山根悠夏(t北)
(二):有吉萌々子、福元美紗(t北)

<テーブルスコア>

<戦評>
 この試合が始まる前、同じ会場で前の試合を見ていたら、試合に備えて近くに待機していた大阪ホークスドリームの杉浦仁美選手が近づいてきて「ちんねこさんですよね?」と尋ねられた(笑)「誰に聞いたの?」って聞いたら、「大和電機の新田さん(山梨学院大の先輩)」と言っていた。…。新田め……(笑)。まあ彼女の聞き間違いなんだろうけど(笑)
 さて昨年に引き続き1回戦を勝ってこの日2試合目となった大阪ホークスドリーム。ただ前半戦終わってからなんだかバッティングが全体的に成長してきたような気がするtakagi北九州打線が相手なのは分が悪かった。例によってDPと投手と、ファーストで大黒柱の森田歩の3投手を注ぎ込む必死の防戦となったが、5回コールドで打ち砕かれた。
 ただ4回には粘りも見せて、3安打で1死満塁と攻め立てると、takagi北九州の先発福本真樹の乱調を誘って二つの押し出し四球で2得点と意地も見せた。
 どうも大阪ホークスドリームは個人的には毎年見るたびに少しずつ気になるチームになってきているので、今後は他の大会、会場でも試合を見てみたいと思う。

<両チームのスタメンと交代選手>
<takagi北九州>
1(7):有吉萌々子→(7)佐藤果歩
2(4):山根悠夏
3(8):前田衣里奈
4(D):渡邊真央
5(9):畠田奈実→(9)馬込穣
6(5):高山美蓉子→(3)高山美蓉子
7(3):増田みゆき→(5)細見真由
8(6):塩澤こころ→(打)増山由梨→(再6)塩澤こころ
9(2):福元美紗→(TR)増山由梨
FP(1):福本真樹

<大阪ホークスドリーム>
1(6):仲村綾乃
2(5):森本真湧
3(3):森田歩→(1)森田歩
4(4):竹森琴美
5(2):花井美穂市原成美
6(8):塔尾春菜
7(7):市原成美
8(9):杉浦仁美
9(D):俣野愛良→(DP1)俣野愛良
FP(1):山中澪愛

<大阪ホークスドリーム先発の山中澪愛>

<左中間に2点三塁打を放つtakagi北九州の山根悠夏>

<敗れた大阪ホークスドリームナイン。もう少し選手層が厚くなってくれるといいのだが>


【2回戦:第8試合(Game-10)】
日本精工
 301 0002…6-7-0
 000 0000…0-2-1
佐川急便中京

日本精工:○藤嶋涼菜、山田蓮 - 鬼澤麻純
佐川急便中京:●鈴木伶奈、相澤優季 - 楠美瑞紀
(本):
(三):
(二):黒木美佳、野木あや(日)

<テーブルスコア>

<戦評>
 数ある佐川急便中京の中でも、ソフトボール環境的には一番恵まれているのかなと思うのがこの佐川急便中京。
 もちろん練習環境とかそういう日常的なことはわからないが、愛知県にいるということで、愛知県一般女子、国体予選、総合予選、中日本総合、などなど、比較的公式戦が多く、しかも場合によってはトヨタ自動車とか豊田自動織機とかデンソーとかと公式戦が戦えるわけで、これは他のチームではなかなか味わえない幸せじゃないのかなと思ったりもする。
 それで僕らファンとしても見る機会も多く、各佐川急便チームとしては一番顔と名前とプレースタイルと経歴が頭に浮かびやすいチームなのだ。
 この試合も日本精工に完敗ではあったが、トヨタ自動車とまでは行かないまでも強い日本精工を相手にしかも藤嶋涼菜を相手に真剣勝負できたのはラッキーだった。結局毎回の11三振を奪われたが、8回に代打浅井唯華に、7回には寺西穂香にヒットも出てノーノーも逃れた。
 4回からリリーフ登板した文化学園長野出身の相澤優季も好投し、4~6回を無失点に。「佐川女子」として雑誌にも載ったりしていた、昨年までいた長髪の美人選手、林葉月がいなくなったのは残念だが、まだこうやって良い選手も残っているし、これからもうっすらと応援しよう。
 ただ日本精工側からすると、7回で6-0というのはいかがなものか。ここはきっちり5回コールドくらいで終わらせてもらわないと。結局この辺りを見てもチームの調子はあんまり良くなかったのかなという様子がうかがえる。


<両チームのスタメンと交代選手>

<日本精工>
1(3):沢柚紀
2(4):黒木美佳
3(5):野木あや
4(9):山本悠未
5(D):重石華子
6(8):中村白→(打)馬場未波→(再8)中村白
7(2):鬼澤麻純
8(6):松田愛実
9(7):穐山奈央
FP(1):藤嶋涼菜→(1)山田蓮

<佐川急便中京>
1(9):長尾梓
2(5):宇佐見巴菜→(打)伊藤京香
3(4):寺西穂香
4(8):山本香帆里
5(7):藤田美佳
6(3):有賀凪沙
7(D):服部美望
8(6):黒田なつき
9(2):楠美瑞紀→(打)浅井唯華→(再2)楠美瑞紀
FP(1):鈴木伶奈→(1)相澤優季

<リリーフで好投した佐川急便中京の相澤優季>

<敗れた佐川急便中京ナイン>


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