(速報版)【2019年2部順位決定節2日目 ~ 優勝で1部昇格を決めたのは日本精工!最後の2部残留はtakagi北九州が滑り込み!】

 ※1日目、2日目とも写真などは後日(できるだけ早いうちに)追加します。優勝決定に関わる3試合は詳細も掲載する予定です。

【優勝決定戦:日本精工 vs. 大垣ミナモ】
日本精工
 000 1000…1-1-0
 000 0000…0-4-0
大垣ミナモ

日本精工:○藤嶋涼菜 - 鬼澤麻純
大垣ミナモ:●エレン・ロバーツ - 平川穂波
(本)
(三):松井陽日(ミ)
(二):鬼澤麻純(日)
【テーブルスコア】
【戦評】
 優勝をかけた大事な試合。1点差の辛勝で逃げ切って来年東京五輪の年での1部昇格を決めたのは日本精工だった。
 奪った点数が1点ならば放ったヒットも1本だけ。4回表、先頭の2番鬼澤麻純が放ったレフトへのエンタイトル二塁打1本のみで、そこから重石華子の犠打、山本悠未のエンドランと小技を重ねて貴重な決勝点をあげた。
 藤嶋涼菜に投げ負けたとはいえ、被安打1のエレン・ロバートは責められない。大垣ミナモとしてはやはり初回、最終回と、決定的なチャンスを逃した攻撃が痛かった。
 初回は先頭の和島野乃香がショートへの内野安打で出ると平川穂波が送って田島萌愛のレフト前ヒットで一三塁、ナディア・ティラーが死球で1死満塁とチャンスを広げたが投ゴロ本封、遊ゴロ二封と内野ゴロ二つで逸機。7回には先頭の松井陽日がライナーでレフト線を破る三塁打で絶好の同点機を得るも、捕ゴロ、空振り三振、遊ゴロと倒れてゲームセット。ピンチを招いても最後まで崩れなかった藤嶋涼菜の力投が光った。

 

【2位以上~3位決定戦:大和電機工業 vs. 日本精工】
大和電機工業
 300 0000…3
 000 170x…8
日本精工

大和電機工業:北山柚花、長野日花里、●北山柚花、大串都未希 - 岡村香織
日本精工:○山田蓮、藤嶋涼菜 - 鬼澤麻純
(本):中村白(日、満塁)
(三):野木あや(日)
(二):山元麻莉絵、上原涼花(大)、中村白、西岡彩乃、沢柚紀(日)
【テーブルスコア】
【戦評】
 3回を3対0と大和電機工業の3点リードで終わった時点では、試合展開からみても正直、大和電機工業が勝ってしまうのではないかと思った。そしてこのままの勢いで、次のミナモ戦にも勝利してまさかの1部昇格もありえたりして!?とも思った。「そしたらどう補強したらいいんだろう…。まずはNECにあげた望月朱里を戻してもらって。ついでに和田美樹も付けて返してもらおうか(笑)」などと考えていた矢先に、豪快に試合をひっくり返されてしまった。
 そう思えるほど(このまま簡単に日本精工が負けると思えるほど)、とにかく日本精工の初回の守りはひどかった。大和電機の2番山元麻莉絵に風で流されたセンター前ポテンヒットを打たれると処理に手間取り二塁打に。3番の新田和音にはセンターへゴロで抜けるヒットを打たれたが、ショートの松田が二遊間の緩いゴロをグラブに当てて弾いてしまいタイムリーヒットに。まあ2本ともヒットだからこれは仕方がないが、続く岡村香織のレフト前ヒットを西岡彩乃が返球ミスでファンブルして一気に二三塁にしてしまうと、近藤紗帆の二遊間寄りの平凡なゴロを黒木美佳が弾いてしまい一塁にも悪送球で二者生還。とにかくいつも通り明るくわいわい試合をやっている挑戦者の大和電機工業に対して、勝利が義務づけられている日本精工はガチガチ。その後すぐに野木あやを入れて内野手守備をぐるぐる入れ替えていったんは落ち着いたが、攻撃面でも凡打が続き、このままずるずる完封されてしまう雰囲気がありありだった。
 そんなチームをバットで救ったのが、キャプテンの中村白。4回も2死となったが、5番の鬼澤麻純がレフト前ヒットで出ると、続く中村白がレフトの頭上を完璧に破るタイムリー二塁打。この1点でようやくチーム全体に「行ける」という空気が生まれ、そして続く5回、1死から途中出場の野木あやが左中間フェンス直撃の三塁打で出ると、1番に戻って西岡彩乃もレフトオーバーのタイムリーエンタイトル二塁打。沢柚紀も右中間へ二塁打を放ちついに同点とし、さらに四球、ヒットで満塁とした後、鬼澤麻純が勝ち越しの押し出し四球。そしてキャプテン中村白がとどめの満塁ホームランで試合を決定づけた。
 ただ敗れた大和電機工業だが、今年は主砲の中嶋瞳をはじめ内野のレギュラーが全員抜け、MVPの望月朱里もNECに移籍。戦力は明らかにダウンはしたが、投手陣の奮闘もあって昨年と同じ総合3位は見事な成績。昨年のメンバーがそのまま残っていたら優勝したかも知れなかったが、しかし変わらぬ明るくて楽しいソフトボールで素晴らしい結果を残してくれた。

 

【4-5位決定戦:Dream Citrine vs. 東海理化】
Dream Citrine
 002 2000…4
 014 110x…7
東海理化

Dream Citrine:●清水愛恵、髙野里穂 - 林佑奈
東海理化:○吉川瑞紀、永谷真衣 - 朝田雅音
(本)
(三)
(二):青野可奈(D)、内田成美、川辺ちなつ、穴見里織(理)
【テーブルスコア】
【戦評】
 2回裏、東海理化が1死二三塁から小倉美衣菜のスクイズが成功し先制すると、Dream Citrineはすぐさま3回表、曽木成美のレフトへの犠飛、森光眞子のセカンド左へのタイムリーで逆転する。
 逆転された東海理化もその裏、相手のミスに足をからめてすぐさま反撃。1死三塁から川辺ちなつの難しいゴロをショートの好川真悠子がエラーしてまず1点。さらに盗塁、麓さやかのヒット、盗塁、四球で満塁とすると後藤佑月のセカンドゴロがエラーを誘い2点を奪って逆転。さらに後藤の二盗に送球ミスがからみ5点目。結局この回3盗塁に3エラーで4点を奪った東海理化が、Dream Citrineのその後の反撃を2点に抑えて逃げ切った。
 今年は実業団選手権で初優勝をあげるなど確実に力を付けてきた東海理化が、ライバルDream Citrineを破り、リーグ戦でも総合4位と近年では最高の結果を残した。

 

【6-7位決定戦:平林金属 vs. YKK】
平林金属
 001 1000…2
 120 000x…3
YKK

平林金属:●橋口紫織、岡崎栞菜、中村絢夏 - 片山瑠奈、弦田彩加
YKK:安逹麻優、川尻いずみ、○古川由乃 - 青木千秋
(本)
(三)
(二):宮坂佑希、剣田あかね(Y)
【テーブルスコア】
【戦評】
 両チームともに2部残留を決めて一安心。この日も戦いの中でも控え選手を多く出すなど比較的和気藹々とした雰囲気の中での試合となった。
 YKKは1回裏、2死後に横山美咲のレフトへのヒットがエラーも誘って一気に三塁に進むと4番の大内麻里奈がレフト前にタイムリーを放ってまず1点。2回裏には井田遥のライト前ヒット、山崎ひかるの犠打、馬場捺夕のスラップの捕前ヒットに盗塁も重ねて1死二三塁とすると、1番の宮坂佑希がセンターオーバーの2点タイムリー二塁打を放つ。
 平林金属も3回、リリーフから入っていた投手の岡崎栞菜が先頭打者でセンター前ヒット、田畑まなみが送った後、1番の松口明日香がファーストへのタイムリー内野安打を放ってまず1点。4回にはに先頭の山本眞優、佐藤倫の連続ヒットのあと2死二三塁とし、岡崎栞菜の内野安打で満塁とすると、田畑まなみのボテボテのファーストゴロが内野安打となってさらに1点を追加する。
 しかしその後はリリーフしたYKKの古川由乃が好投。平林金属も中村絢夏が締めてそのまま0行進でゲームセット。リーグ戦では最後の最後で平林金属に順位をひっくり返されて3部降格の危機に陥ったYKKだったが、順位決定節の最終戦では勝利して、総合順位では平林金属を上回った。

 

【8-9位決定戦:厚木SC vs. takagi北九州】
厚木SC
 002 0100…3
 030 001x…4
takagi北九州

厚木SC:●矢作実緒、阿蘓七瑚 - 本田渚沙
takagi北九州:○小林咲嬉、福本真樹 - 増田みゆき
(本):松尾奈月(厚)
(三)
(二):有吉萌々子、高山美蓉子(t北)
【テーブルスコア】
【戦評】
 来年の2部残留には勝つしかないこの試合は1点を争う好ゲームになった。
 先制したのは地元のtakagi北九州。2回の裏、1死から増田みゆきがセンターへライナーのヒットで出ると、2死後、高山美蓉子がセカンドの左を抜け左寄りに守っていたセンターの右を抜ける先制のタイムリー二塁打。細見真由が四球で繋ぐと1番の増山由梨が一二塁間を綺麗に破るタイムリー。さらに代わった厚木SCの投手阿蘓七瑚が連続四球を与えてしまい押し出しで1点を追加。この回2死からtakagi北九州に3点が入る。
 しかし厚木SCもすぐさま反撃で3回表、今大会絶好調の3番松尾奈月がライトに完璧なツーランを運んで1点差に迫る。そして5回表には松尾奈月、遠藤千夏のヒットなどで満塁とした後、根本実佳の遊ゴロがタイムリーエラーを誘ってついに同点に追いつく。
 前日の靜甲戦でも明るいイケイケの攻撃で最終回に逆転サヨナラ勝ちした厚木SCだったので、こういう展開ではそのまま逆転にまで行くかと思ったが、takagi北九州も6回のピンチをリリーフした福本真樹が踏ん張りその裏の攻撃へ。
 6回裏、takagi北九州は先頭の塩澤こころが死球をもらい、1死後に細見真由のレフト前ヒットと盗塁で二三塁に。ここで打席に入った大ベテランにしてソフトボール界の生ける伝説、増山由梨がスラップでセカンドに高いゴロを転がす間に三塁走者が生還して勝ち越し。そして最後の厚木SCの攻撃を三者凡退に抑え、なんとか1点差で逃げ切って来年の2部残留を決めた。
 敗れた厚木SCは残念ながら来年は3部からのスタートとなったが、この最後の順位決定節での戦いは立派。良い選手も揃っているしさらに入るようなので、これからもっと強くなるだろう。

 

【10-11位決定戦:靜甲 vs. 花王コスメ小田原】
靜甲
 001 0000…1
 000 0000…0
花王コスメ小田原

靜甲:○大塚巳那子、渡部恵里花 - 中尾萌
花王コスメ小田原:●山賀緋那子、飯島咲耀子 - 本田菜緒子
(本)
(三):山崎菜々(靜)
(二):本間睦(靜)
【テーブルスコア】
【戦評】
 特に野手に良い選手が揃いながらも残念ながら3部降格が決定してしまった靜甲は花王コスメ小田原と10位争い。
 その靜甲は3回裏、1死後に八鍬あゆみがレフトへのヒットと盗塁、櫻井円香の四球で一二塁とすると、2死後に2部リーグの4番打者、本間睦がレフトオーバーのタイムリーエンタイトル二塁打で先制。
 この1点を大塚巳那子、渡部恵里花の継投で守り切ってなんとか最終順位を10位とした。
 敗れた花王コスメ小田原は今季は途中から監督、キャプテンがいなくなるなど苦しいシーズンで来年も3部からのスタート。日々の仕事も忙しい中での練習は正直厳しい毎日だろうが、若い選手が多いチームなので、ベテランがひっぱってなんとか立て直してほしい。数年前には実業団大会で優勝もしたチームなのだから大丈夫。

 

【12-13位決定戦:ペヤング vs. ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校】
ペヤング
 200 0010…3
 000 0000…0
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校

ペヤング:○中島智奈都 - 宮原葵
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校:●大依春奈、竹口舞 - 白井萌恵
(本):大﨑小夏(ペ)
(三):清水菜々子(ペ)
(二):黒崎美香(ペ)、小山優理、野村千秋(ル)
【テーブルスコア】
【戦評】
 ペヤングは初回、セカンドへヒットの小森真央を磯貝保乃が犠打で送ると、清水菜々子がライトオーバーの三塁打(若干目測誤り気味)、大﨑小夏も三遊間をライナーで破るヒットと、連続タイムリーが出て2点を先制。6回には大﨑小夏にホームランも出て3点を奪った。
 ルネス紅葉は初回、先頭の好打者、小山優理の左中間を綺麗に破る二塁打を足がかりに無死一二塁とするも後続三人がフライに倒れて無得点。その後はペヤング中島智奈都の好投に阻まれて得点できず完封負けとなった。

 

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