☆前半戦を終え、優勝争いは上位4チームに絞られた☆
まずはここまでの上位の勝敗と敗戦相手を
大鵬薬品 9勝0敗
靜 甲 9勝1敗(0-1大鵬薬品)
日立マクセル 8勝2敗(0-7靜甲、2-4平林金属)
島根三洋 8勝2敗(0-4大鵬薬品、4-5湘南ベルマーレ)
前半戦を終え2部の優勝および入れ替え戦枠争いはこの4チームに絞られた。予想通り、と言ったところか。その中でも数字の上では大鵬薬品が断然有利だ。
●優勝への最右翼、大鵬薬品
この中でもライバルの靜甲、島根三洋に勝利している大鵬薬品が断然有利だ。消化試合数は他チームより1試合少ないが残す上位対戦は最終戦でのマクセルのみ。そこでたとえ負けたとしてもそれ以外を全勝すれば1位からは落ちない。廃部した三島中央病院から移籍してきた鈴木碧(みどり)投手が絶好調で9戦9勝。よほどのことがない限りこのまま優勝して1部返り咲きとなるのは間違いないだろう。
が、しかし、そのよほどのことが起きている可能性もある。実業団大会でもパナソニック電工津を相手に1回戦負けしたりと(この試合鈴木投手は登板せず)、もともと思わぬチームに負ける脆さもある。マクセル戦までに1敗でもしてしまうと、全勝を目指す靜甲に逆転される可能性も高くなる。最終のマクセル戦までは何としてでも全勝で行きたいが、そのためにもとにかく後半戦の開幕試合となる東芝北九州戦が非常に重要だ。
●実力は1番の靜甲
とにかく2部の中ではチーム力が頭一つ抜けている感のある靜甲だが、かえすがえすも開幕試合の大鵬戦を落としたのが痛かった。シーズン当初でまだ打の調子が上がっていなかったか、気負いすぎたか。もちろん好投手の鈴木を打ち崩すのは至難の業だが、完封されるようなチームではない。その後、大鵬が全勝で乗り切っているのもまた不運だ。優勝を争う直接の相手に負けているのは2勝分のハンデを負っているようなものだろう。今後は自らが全勝したうえで大鵬薬品の結果待ちになる。日本精工、島根三洋、東海理化と強いチーム相手が続く苦しい後半戦だが、もう全勝するしか1位への道はない。
ちなみにもし入れ替え戦にまわることとなったら、1部11位で入れ替え戦に回ってくるチームはかなり嫌がるかも知れない。靜甲の実力を考えれば、簡単に残留させてくれるはずはないからだ。
●後がない島根三洋と日立マクセル
去年1部を経験している日立マクセルも意地で3位につけているが、靜甲に対する大敗とそれ以上に平林金属に負けたのが痛かった。大鵬戦と島根三洋戦を後半に残していることを考えると何とか1敗で止めたかった。もう後がない。
後がない痛い敗戦を喫したという意味では島根三洋も同じだ。前半戦2勝7敗の湘南ベルマーレに負けたのが痛すぎる。こういう取りこぼしをしてしまったチームは絶対に優勝できない。靜甲戦とマクセル戦を後半に残していることを考えると、マクセル同様、最悪でも大鵬戦だけの1敗で前半を乗り切りたかった。
後がないマクセルと島根三洋が対戦するのが最終第5節の1日目。順調に行けばそれまではマクセルは3連勝、島根三洋は第4節での靜甲戦をどう乗り切ってマクセルと対戦できるか。とにかく「島根三洋と靜甲」、「島根三洋とマクセル」の勝敗が2位争いの大きな鍵を握っている。
☆第4節の注目カード☆
明日から始まる第4節の注目カードを拾ってみた。
9月4日
10:00 東芝北九州v.s.大鵬薬品★★
(開幕からいきなりの好カード。大鵬の対戦相手を見ると、ここが後半最大の山場)
12:00 日本精工v.s.島根三洋★
(打の日本精工が投の島根三洋と対戦する面白いゲーム。日精工の強打者松山v.s.三洋のエース古瀬の対戦は2部リーグ屈指の対戦)
9月5日
12:00 日本精工v.s.靜甲★
(今や2部リーグでは断トツの好投手である河部が日本精工打線をどう料理するか。もちろん靜甲も油断はできない)
9月6日
12:00 平林金属v.s.大鵬薬品★
(毎年大事なゲームで上位を倒して優勝の行方を左右する鍵を握っている “ひらきん”。この対戦ももしかすると・・・)
10:00 靜甲v.s.島根三洋★★★
(第4節、いや後半戦最大のポイントになりそうな上位対決。島根三洋は負ければ3歩後退。靜甲が負ければ1位の大鵬がさらに優勝に近づき、且つ2位争いがさらに混沌としてくる)
☆各チームの今後の対戦相手☆
最後に、各チームの今後の対戦相手を(今シーズン全体の予想はココ。)
【大鵬薬品】
第4節:東芝北九州、NECアクセステクニカ、平林金属
第5節:カネボウ小田原、TOETECK、パナソニック電工津、日立マクセル
【靜甲】
第4節:大和電機、日本精工、島根三洋
第5節:YKK、湘南ベルマーレ、東海理化
【日立マクセル】
第4節:甲賀医専、TOETECK、YKK
第5節:島根三洋、東芝北九州、大鵬薬品
【島根三洋】
第4節:日本精工、大和電機、靜甲
第5節:日立マクセル、日本ウェルネス、カネボウ小田原