【第50回実業団大会~準決勝までの結果】

【第50回実業団大会~準決勝までの結果】

※ABのブロック名は便宜的につけたもの



 

【Aブロック1回戦①】
紅葉  011 0000…2
YKK 010 200x…3
 この試合を最後にチームを解散してしまう旅亭紅葉。「琵琶湖温泉~♪旅亭紅葉~♪」のCMでおなじみの西大津にある大きな老舗旅館であり、長年2部リーグのチームを支えてくれたが、社長が代わったことでチームの存続を一旦白紙に戻すことに決まったようだ。
 最後の試合となったこの日はしかし2部のYKKを相手に健闘。敗れはしたが1点差で最後まで紅葉のソフトボールを貫けた。
 選手のみなさん、関係者のみなさん、ご苦労様でした。

<紅葉最後の打者はキャプテンの山下>


<旅亭紅葉のユニフォームもこれが最後>


 

【Aブロック1回戦②】
東海理化 003 115…10
佐川九州 000 000…0
 強打の東海理化打線が終盤に爆発。10点を奪って6回コールドを決めた。
 佐川九州は昨年もイカイ相手に一回戦敗退だったが今年もその壁は破れなかった。来年にぜひとも期待したい。
 一方の東海理化は昨年は佐川関東を相手に一回戦勝利と、2年続けての佐川支社相手の勝利。来年は佐川中部が東海理化へのリベンジに挑む(か)。

 

【Aブロック1回戦③】
東芝北九州 031 0100…5
大和電機  201 0000…3
 大和電機は初回に5番児玉沙が左中間への2点タイムリー二塁打、3回には大林莉がセンター前タイムリーで3点を奪ったが及ばなかった。
 東芝は3回にショートの悪送球(走者と一塁手が激突)で1点、5回には4番古賀のエンドランで1点を奪ったが結局大きかったのが2回の3点。
 竹下のヒットと牧野の四球で作った2死一二塁のチャンスに中村が巧く流し打ってレフト線へ。これがレフト本田が突っ込んでぎりぎり捕れそうな、しかし切れながら左に流れて行く難しい当たり。先制点を阻止したい本田が思い切って突っ込んだがわずかに及ばず逆に後逸してしまい、結局は打者走者の中村まで本塁に生還してしまった。
 最終回も東芝の徳田を攻め、児玉愛と町田のヒットで1死一二塁のチャンスを作ったが4番5番が内野ゴロに倒れてしまった。

 


 

【Aブロック準々決勝①】
YKK 000 00…0
靜甲 131 02…7
 この試合は靜甲の完勝。投げてはエースの河部が5回を9番坂井の1安打に抑えてゼロ封、打ってはYKKのエース坂本を相手に8安打で、最後は代打高橋がコールドを成立させるサヨナラヒットで決めた。
 YKKは坂本が打たれたことも確かだが、とにかく守備のミスが目立った。しかも平凡な外野フライを落球したり一塁のベースを踏み損なうなどやや初歩的なミスが多かったのが残念だ。

 

【Aブロック準々決勝②】
東芝北九州 000 0200…2
東海理化  100 0000…1
 東芝は1点リードされた5回、先頭牧野が四球で出て9番中村がバントで送った1死二塁のチャンスに、この試合1番に入っていた主砲古賀の代打松岡がライト前ヒット。この打球がライト中村の直前でイレギュラーし体に当たって逸れる間に牧野が還り同点に追いつく。
 その後、再出場した古賀の守備妨害などで2死一塁となるも、三番松本が継投した東海理化の西川から右越えに完璧な当たりの二塁打を放って逆転。結局これが決勝点となった。
 東海理化は初回、2番中村のヒットと3番川戸道の送りバントで作った2死二塁のチャンスに四番蔦が貫録の中前打で先制点。しかしその後は4安打を放ちながらも東芝のエース徳田に要所を抑えられて無得点。
 先発の新里も好投はしたが、強打の東海理化打線が力を発揮しきれず、準々決勝で姿を消しホテルをキャンセルしてこの日のうちに愛知に帰ってしまった(ご苦労様)。

 

【Aブロック準決勝】
靜甲 000 0110…2
東芝 001 0000…1
 3回、東芝は9番中村の内野安打と1番山本の連打でつかんだ二三塁から松本がエンドランを決めて先制点。
 再三先頭打者を出し、チャンスを作りながらも二度の送りバント失敗などで得点できなかった靜甲は4回、とうとう同点に。
 尾方がファールで粘ってこの試合2回目の先頭打者で出ると植松のバントがサード山本の野選を呼び(二塁間一髪だった)一二塁に。白井が送りバントを決め二、三塁とすると鈴木優が初球にセカンドへエンドランのゴロを決めて同点に追いつく。
 靜甲は続く6回、田中の中前打と松井の送りバントで作った2死二塁のチャンスに8番中村に代打・原田(旧姓滝)を送る。
 この場面、空いている一塁へ歩かせるという選択肢もあったが、続く9番は今日ファールで粘りに粘って2四球の尾方。尾方に繋がれると大量点につながる危険性もあったわけで難しい選択ではあったが、しかし結果的にこの勝負が裏目に出た。
 3-1から原田がレフトへタイムリーを放ち、これが決勝点となった。
 最終回、2死二塁の一打同点の場面もあったが鈴木麻が笹田を三振に取りゲームセット。2連覇を目指す靜甲が決勝に進んだ。

<やっぱりバッティングは素晴らしい、原田(旧姓・滝)>



<健闘も及ばず、3位に終わった東芝北九州>

 


 

 



 

【Bブロック1回戦①】
日精工 003 0502…10
イカイ 101 0001…3
 この大会でベスト4に入り2部加盟を目指すイカイ。昨年はあと1勝、あと1点というところでパナソニック電工津に敗れたが、今年は1回戦で力尽きた。
 初回に先制し、逆転された3回裏にも1点を取って追いすがったが、終盤は日本精工打線が爆発。しかしコールド負けとはならずに7回まで戦い抜いた(間違って「コールド」って書いてました。すまぬ!)。

 

<イカイの投手、土赤>


 

【Bブロック1回戦②】
ペヤング 211 12…7
マクセル 000 00…0
 1回戦屈指の好カードと思ったが結果は一方的に。マクセルはペヤングの先発でアドバンスリーグで防御率1位の小長井投手を粉砕、一方ペヤングはマクセルのエース呂投手相手に最終の5回に1安打を放つのがやっとであった。
 マクセルは3~5番のクリーンアップが好調で、特に5番の中村が3安打2打点と大活躍。2番の加藤と9番の東も2安打と打線に切れ目がなく5回を10安打の毎回得点だった。

<結局マクセルは呂投手を中心に3試合すべて完封で決勝へ>


 

【Bブロック1回戦③】
TOETECK 000 2000…2
カネボウ    602 0000…8
 昨年まで2部に所属し、今年からはリーグ加盟からは外れたが単独大会には参加し続けているトーテック。
 カネボウ打線にエースの加藤(と思われる)がつかまり初回6失点。しかし選手数11人と苦しい現状ながらもその後は持ち直し、コールドされることなく7回まで戦い抜いた。
 昨年までは白いボールだったことからホームランが連発するこの大会であったが、今年からすべての大会が黄色いボールに替わってホームランが激減。この大会もここまで通算で1本塁打しか出ていないが、その唯一のホームランがTOETECKの4回の2点である。
 (打った選手名は後日確かめます)。

<TOETECKのユニフォームも懐かしい>


 

【Bブロック1回戦④】
佐川中部 000 0000…0
島根三洋 000 0001…1
 島根三洋のエース古瀬がノーヒットノーランを達成。出した走者も一人だけだが、その一人がボテボテの投ゴロを古瀬本人が捕り損なったもので、それさえなければ20年ぶりの完全試合が見られるところだった。
 さすがに古瀬相手にはなかなか打てないのも仕方がないが、逆に島根打線を7回1失点に抑えた佐川中部のエース左腕浦上の投球は見事。グラブの大きさが目立つような小柄な左腕で、気合い満点の投球はかつて靜甲の1部時代にも大活躍した東瑠璃投手を彷彿とさせる。佐川急便のトップチームの主力である帰山悦子に繋がるものもある。佐川中部は左投げのセカンド島田やヤマアラシ頭のサードキャプテン小森など他にも魅力的な選手が多く、なかなか見ていて楽しいチームだ。
 ちなみに島根三洋は4安打で、7回2死二塁から倉富が放った4安打目がサヨナラ安打になった。レフトの東島からもいい返球がきたが、間一髪セーフだった。

<古瀬はこの自分のエラーが出した唯一の走者>


<左投げの二塁手、島田の好プレー>


<サヨナラのホームインは間一髪だった>


 

【Bブロック準々決勝①】
日本精工 000 0000…0
マクセル 400 010x…5
 日精工の先発はおそらく三股で、その後に染谷(美佳の妹)、柴田と継投したはず。マクセルは呂投手が途中まで投げて豊崎への継投だったか。
 終始危なげない試合運びでマクセルが完勝で準決勝に。

 

【Bブロック準々決勝②】
島根三洋 000 0400…4
カネボウ 000 0000…0
 得点経過は不明。島根三洋はエースの古瀬が2試合連続で完封したもよう。
 ただ島根は1日目にも佐川中部を相手に7回裏に1点を奪うのがやっとであったように、この大会では打線の調子が落ちているのが苦しい。

 

【Bブロック準決勝】
島根三洋 000 0000…0
マクセル 005 000X…5

 マクセルは3回、2死三塁から四球と盗塁で二三塁とチャンスを広げたあと、四番の高崎がライトの頭の上を大きく越える三塁打を放ち先制。その後もチャンスを作って和田が二塁打を放つなど、2死からの連打で5点を奪い試合を決めた。
 島根三洋は第1試合のカネボウ戦との連戦になることから連投のエース古瀬を温存。2番手古賀が先発し、好投したが2死からの連打で力尽きた。
 マクセルは呂投手が先発し危なげなく4回をゼロ封するとリードした5回からは豊崎が継投して好投。来日1週間の呂投手を理想的な形で温存しながら決勝戦に駒を進めた。
 昨年の対決では植松に2本、萩藤に1本と計3本塁打を浴びて1回戦で完敗した靜甲相手に、呂投手を擁してリベンジなるか!?

 

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