すべては森田が悪い。
ようやく長いシーズンが終わって冬休み。
アジア大会も華麗にスルーしてひとまずソフトボールから離れるつもりが、そうもいかなくなった。
すべては森田千晶が悪いのだ。
私事ながら決勝トーナメント終了翌日に山口県に移動し、そのまま12月初旬まで仕事の予定がある。
その間の21、22日に豊田市では「第2回東海オープン」という愛知の1部3チームの若手選手(新人選手含む)と、全国から多くの大学生が集まるオープン戦が行われる。
ちょうど22日が仕事が休みで、もちろん近くにいれば見に行くのだが、その前後10日間以上山を歩き続けているとさすがにそこだけ山口から愛知に戻って試合を見るような気力も体力もない。
出張に来る前は戻るつもりで計画も立ててみてはいたのだが、さすがにバテバテでこりゃ22日はホテルで1日寝てるしかないな、と思っていたのだが、結局は21日夜に新幹線で戻り、22日に試合を見てすぐ車で徹夜で高速渋滞50キロの中を山口県に戻るという強行軍になってしまった。今日なんか疲れすぎて樹木の葉っぱ見るために上を向いて双眼鏡覗いていたら何回頭くらくらして倒れそうになったか。
それもこれもすべては森田千晶が悪いのだ。
その一報が入ったのが21日の12時38分で、まだ山の中にいた頃。
「トヨタの森田がレフトで出て2の2」
速報はどぶちゃんから。
なぬ!?レフト!?
そして第二報、16時35分。
「森田がまさかの5の4。アウトになった1本も、センターのフェンス手前までかっ飛ばしてました(笑)。 」
実は他に友達にもらったスモークサーモンを食うという大きな楽しみもあったのだが、それ以上に体が疲れすぎていてその時までは戻る気力が完全に萎えていた。
しかしこの二報を聞いた瞬間、携帯から新幹線の予約をして名古屋行きの切符を即座に購入していた。
そんな楽しいことが行われている試合を見ないわけにはいかないのではないか、と。
よく考えたらどぶちゃんも悪い(笑)
そして22日、わざわざこのために山口県から戻ってきた僕の目の前で、いよいよトヨタの試合が始まった。
が、そのスタメンを見て顎が外れた。
「先発投手・森田」
おいおいおい、いやいやいや、ちゃうちゃうちゃう!
なんで普通に投げてんねん!
外野守って打席に入らんかい!!!
がーぁっ!
…
でもトヨタの試合はもう1試合あった。
待てば海路の日和あり。
ようやく2試合目にして森田の打席を見ることができた。
外野ではなくファーストだったが、本職投手にして左打席に入るその真剣な表情、
まるで山陰のカリスマ・島根三洋の古瀬由梨亜を見るようだった。
もちろん詰まりながらもキッチリと三遊間にヒットを放ってくれた。
戻った甲斐があった。
もちろんそれ以外にも、本当に楽しい大会だった。
愛すべきデンソーBチームが望月監督に怒鳴られ続けるという愛知県ソフトボール界のオフの風物詩も堪能できた(笑)
それから織機の若手の元気な姿も見ることができて安心した。池原恵が見違えるようにしっかりしていて「チャラ子」返上。もうすぐ織機を乗っ取るだろう(笑)吉良のバント二塁打もオープン戦ならでは。
どのチームもベテラン勢が総休みの中、なぜか一人だけ常時出場して老体に鞭打ちながらランニングホームランを放つ藤崎由起子も見られた。
決勝トーナメントでホームランを馬渕にキャッチされたトヨタの小野が、満塁ホームランを放つも一塁ランナーの渥美が離塁アウトでホームラン取り消しとかいうアンラッキーガール炸裂も見られた。
小野はもう一生ホームラン打てんのちゃうか、と思ってたら次の試合でランニングホームラン。その手があったか。
とにかくもう当分休もうと思っていた観戦も、藤崎と藤原の喧嘩ネタでしばらく放置するつもりだったブログも、十日と経たないうちに再開。
これもすべて、森田のおかげ。
<森田、なんで普通に投げてるねん…>
<と嘆いたら次の試合でちゃんと打席に。ヘッドの入らない野手顔負けのスイング>
<満塁ホームランを放つも離塁アウトで取り消し。さすがのアンラッキーガール・小野真希(笑)>
<一塁守備も真剣にして無難の森田。村瀬も守り、細野も打席に>
<織機の新人二人は大活躍。でも数年後二十歳を過ぎれば立派な織機ののんだくれ仲間になるだろう(笑)>
<↑ちなみに後ろの栗田塁審、伸びしてるんじゃなくて「ファール」つってるところw>
<ミナモに中京大に大阪国際大にそれから日立ソフトウェア。いったいなんのチーム?笑、正解はもちろん大垣ミナモ中心の岐阜国体チームでした>
<さすが藤野遥香、左打席でもシャープなバッティング(笑)>