【2011年/第63回全日本総合女子ソフトボール選手権~大会前特集】

 いよいよ今週金曜日(明日)から待ちに待った全日本総合選手権が始まります。
 リーグ戦が普段の授業とすれば、全日本総合はいわば一年で最大の学校行事(アホなたとえだ)。つまり、決勝戦が終わるまでが遠足です。生ビールは1日5杯まで。おやつは弁当箱の中には入りません。ほんださんは風邪でお休みです(織機のほんださんと大和のほんださんは参加します)。
 期間は3連休の17(土)~19(月)ではなく、初日は16日の金曜日ですのでくれぐれもお間違いなく。

【この記事の説明】
(1):A~Dのブロック名は任意である。
(2):各組み合わせでの記号は以下の通りである
 「勝利またはベスト4進出の可能性が」
  ◎:ほぼ鉄板、確実
  ○:十分可能性がある
  △:チャンスはある
(3):予想はベスト4と各ブロック初戦までとした。
(4):確率はあくまで外れることで有名な銀猫予想である。
(5):準決勝以降は、「(A対B) 対 (C対D)」となります。



【Aブロック】

 

◎トヨタ自動車…90%
 △シオノギ製薬…5%
 △日立マクセル…5%

【Aブロック・1回戦(16日)カードごとの勝敗予想】
 A1:「◎トヨタ自動車(99%) v.s. 島根三洋」
 A2:「◎シオノギ製薬(85%) v.s. 東北福祉大」
 A3:「東芝北九州 v.s.○ ペヤング(65%)」
 A4:「富士大 v.s. ◎日立マクセル(98%)」

【コメント】
 アボットを擁し昨年優勝したトヨタ自動車がもちろん最右翼だが、シオノギの安福智、マクセルの西村瑞紀の両投手が後半戦は絶好調で、逆に7節で打線が機能しなかったトヨタは、如何に戦力で上回っているとはいえ油断はできない。そういう意味でトヨタのベスト4確率を下げはしたが、それでも90%。やはり大本命なのは間違いない。
 連覇を目指すには準決勝、決勝までにいかにアボットを温存できるかにかかってくるが、ここのところ山根がいいのでできれば序盤は日本人投手だけで乗り切りたい。そのためにも打線が奮起し爆発し投手陣を楽にできるか否か。トヨタの連覇は前半戦での打線のでき如何にかかっているだろう。
 これは追記だが一つ大事な注目点を忘れていた。島根三洋の投打の柱である古瀬由梨亜。彼女は高校は鳥取だが中学までは岐阜出身の地元選手で、しかも全国的有名クラブチームであるFUKUJUSO出身の選手。是非故郷で意地を見せて欲しい。



【Bブロック】

 

 ○豊田自動織機………30%
 ○佐川急便……………30%
 ○戸田中央総合病院…25%
 △靜甲…………………10%
 △伊予銀行……………5%

【Bブロック・1回戦(16日)カードごとの勝敗予想(勝つ確率をカッコ内に)】
 B1:「伊予銀行 v.s.○佐川急便(70%)」
 B2:「神戸親和女子大v.s.○靜甲(85%)」
 B3:「YKKv.s.◎戸田中央総合病院(98%)」
 B4:「甲賀医専v.s.◎豊田自動織機(99%)」

【コメント】
 ここはにわかに激戦区になった。普通に考えると織機で鉄板だが、オスターマンが怪我で離脱。先日のリーグでの靜甲戦でも織機は勝ちはしたが内容的にはほぼ互角で、するとスメサートとポーター擁する佐川急便、エースにリー・チーがいる強力打線の戸田中も十分勝ち上がる可能性がある。
 伊予銀行、靜甲が佐川急便、織機と連破するのは至難の業だが、しかし確率を合わせて15%にもしたのは、もし戸田中が織機を破って上がってきた場合には気分的に楽に戦えるはずで、佐川急便、戸田中との連戦なら結果はどうなるかわからないと思ったからだ。
 とにかくこのブロックはまず「戸田中v.s.織機」の結果次第。果たして織機は最終日にまで残ることができるかどうか。



【Cブロック】

 ○太陽誘電…………35%
 ○デンソー…………33%
 ○日立ソフトウェア…32%

【Cブロック・1回戦(16日)カードごとの勝敗予想(勝つ確率をカッコ内に)】
 C1:「パシフィックオーシャンv.s.◎デンソー(100%)」
 C2:「○IPU環太平洋大(55%)v.s.山梨学院大」
 C3:「◎太陽誘電(98%)v.s.鈴鹿国際大」
 C4:「◎日立ソフトウェア(95%)v.s.NECアクセステクニカ」

【コメント】
 デンソーとソフトウェアは何かいつもつぶし合っているような気がする。互い同士じゃないにしろ毎回序盤で強豪と当たるような組み合わせになっていたりして可哀そうだ。思いすごしだろうか。そのデンソーとソフトウェアがいるブロックに今年は誘電も参戦。このブロックが間違いなく今年一番の激戦区だ。
 直前のリーグでの対戦で勝利したデンソーがソフトウェアよりわずかに上、トヨタに惜敗したが藤田&森の両投手が万全の太陽誘電がデンソーより上に設定したが、3チームほぼ互角なのは間違いない。
 2部で調子がいいNEC、インカレ準優勝の鈴国大がどういう戦いをするのかにも注目。



【Dブロック】

 ◎ルネサス高崎…95%
 △大鵬薬品………5%

【Dブロック・1回戦(16日)カードごとの勝敗予想(勝つ確率をカッコ内に)】
 D1:「福岡大v.s.◎大垣ミナモ(85%)」
 D2:「大和電機v.s.◎大鵬薬品(95%)」
 D3:「日本精工v.s.◎ルネサス高崎(100%)」
 D4:「○日本体育大(70%)v.s.日本文理大」

【コメント】
 とにかく今年も大いに組み合わせに恵まれたルネサス。ベスト4に進むまでの同じブロックになった1部チームは昨年10位、現在11位の大鵬薬品だけだ。
 昨年は優勝したトヨタ自動車に敗れたHondaに、準決勝で敗れた。Hondaが総合を辞退したとはいえ常識的には実質4位扱いのチームがとにかくここ数年来同様にもっとも楽なブロックをゲットした。
 順調にゆけば準決勝では、誘電、ソフトウェア、デンソーで潰し合ってボロボロになってあがってきたチームと対戦。そして決勝ではオスターマンの織機とアボットのトヨタを潰し合わせておいたそのどちらかと対戦(オスターマンは離脱したが)。
 抽選と言ってもどんな抽選してるかもわからないし、どうせ「アボットとオスターマン両方に勝たないと優勝できない」とか、そんな風にはルネサスは絶対にならないだろうな~、と思っていたら、案の定ならなかった(笑)とにかく、大鵬ガンバレ!
 その他で言えば日本精工、大和電機の意地も見たいし、地元大垣ミナモが登場するのもこのブロック。ただCブロックでもあるが「大学生対決」というのは何とも可哀そう。せっかくの「総合選手権」なんだから、どうせなら学生は実業団チームと対戦させてあげて欲しいのだが。



【参考~昨年の大会結果から】

<1日目>
○日立ソフトウェアがホームラン攻勢で靜甲に8-1コールド勝ち
○増淵先発の大垣ミナモも、日本精工の長打で惜敗
○呂温存の日立マクセルが伊予銀行に完敗
○佐川急便が淑徳大に延長で辛勝
○森田まゆ、涼の姉妹対決は姉の大鵬が園田に1-0サヨナラ勝ち
○2部の島根三洋が東海学園大に6-1とまさかの完敗

<2日目>
○デンソーがソフトウェアに9-2と完敗
○Hondaが準々決勝で金尾の完投で誘電を撃破しベスト4進出
○シオノギが大鵬を破るもトヨタに4-0敗戦でトヨタが順当にベスト4に
○織機が小柳の活躍でスメサート先発の佐川急便を攻略しベスト4進出

<3日目>
○延長タイブレイカー9回の試合、最後は田中清香の奇跡のコロコロ打球でHondaがルネサスを破り同時にルネサスの全日本総合連覇もここに潰える。
○伊藤幸子の先制打と坂元のツーランで奪った3点をアボットが守りぬいて完封し、トヨタ自動車が織機を破って決勝戦に進む。
○決勝戦はトヨタのアボットが危なげなく完封。ミラクルHondaも守備の乱れが出て3点を失い終戦。トヨタ自動車が優勝を飾った。

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