【伊予銀行○6-1●東海理化】
伊予銀行 010 0302…6
東海理化 000 1000…1
【テーブルスコア】
織機から移籍してきた江本侑香が2部リーグで初登板初先発。東海理化打線を散発の4安打、越智華奈子のホームランによる1点に抑え、1部の織機時代も通じてリーグ戦初勝利をあげた。バッテリーを組んだ捕手藤原未来の緩急を駆使したリードも冴え、極端にスピードを抑えたボールで空振りや見逃し三振を奪う場面も多く見られた。
東海理化の西川英里奈も4回まで1失点と好投はしたが、2本の本塁打にタイムリー三塁打、2点タイムリー二塁打と失点は全て長打によるもの。無駄な四球は少ない投手だが甘くなると真ん中にボールが集まり長打を食らうという傾向があるのを克服したい。実力的には伊予銀行を1失点くらいに抑えられる投手。目標はもっともっと上に置いていい。
<際どいボールがストライクになり、3-2となった後に矢野がセンターにホームラン。東海理化バッテリーはここは慎重に攻めたかった>
<東芝北九州の森田千晶に負けじと、伊予銀行の江本侑香も初先発で好投>
【2回表、矢野輝美(伊予銀行)の先制ホームラン】
【4回裏、越智華奈子(東海理化)の同点ホームラン】
【5回表、外山裕美子(伊予銀行)の逆転ホームラン】
【東芝北九州○7-1●平林金属】
東芝 101 0230…7
平金 000 0010…1
【テーブルスコア】
前日は靜甲に快勝した平林金属だったがこの試合は東芝北九州に圧倒され完敗。
3回、先発の乾彩華が浴びた4番長澤佳子のホームランはフェンスを越え、グランド間のアップゾーンを越え、背中合わせのAグランドのセンター後方に落下して右中間まで転がるような特大弾。その一発に象徴されるように、何となく長澤の存在感にチーム全体が圧倒されたような形になってしまった。
その長澤、3打席目は四球だったが2死満塁で迎えた4打席目も凄かった。勝負せざるを得ない場面で投手はリリーフの清水麻紀。まさに蛇に睨まれたカエル状態で完璧な打球を打たれてしまった。ただあと数ミリ角度がつけば特大満塁ホームランだったはずだが、ライナーとなってセンターフェンスを直撃。しかも打球が速すぎて(決して足が遅いのではない)センターフェンス直撃の単打になってしまった。
結局替わった實政咲紀から1点を取るのがやっとで長澤以外にも結構打たれて被安打14の7失点。しかし次に平林金属が東芝北九州と対戦するのは平金ライズ球場からもほど近い地元岡山の久米南大会。そこでしっかり勝てるよう、地元のファンや関係者にいいところを見せられるよう、今からでも十分に東芝北九州対策を練って臨んで欲しい。
もしかしたらクラブ選手権での対戦もあるのかな??
<6回表、長澤佳子のセンターフェンス直撃の2点単打>
<毎試合森田をリリーフし、打席にも立って良い当たりも放っていた實政咲紀>
【長澤佳子(東芝北九州)のホームランを反対側のスタンドから】
【日本精工○t2-1●湘南ベルマーレ厚木】
日本精工 000 0010 001…2
湘南厚木 000 1000 000…1
【テーブルスコア】
日本精工はベルマーレ相手に冷や冷やの勝利。特に8回裏2死三塁で金川祐子の打球が飛んだときは「終わった」と思っただろうが、この日よく守っていたセカンドの吉田紗也佳がジャンプして好捕し事なきをえた。
決勝点もその吉田紗。延長10回に宮村莉紗が投ゴロで走者を三塁に進めた後に詰まりながらもライト前に決勝タイムリー。ただここに至るまでの8回、9回も1死三塁の場面を作りながら無得点。8回の大満百央の見逃し三振は、この日は左右にかなり広かったストライクゾーンに泣いた部分もあったがそれも公平に広かったので言い訳には出来ないし、9回も波多江紗希が空振り三振と2回とも三振でチャンスを潰しているのがいただけない。強いチームはこういう場面できっちりエンドランを決めるなど何かしら確実に点を取れるオプションを持っているもの。もっともっとチームは成長しないといけない。
ほら、応援し出すと途端に辛口になって厳しい意見が多くなる(笑)
ベルマーレは4回まで4安打も以降は日本精工の曽根原一葉に無安打に抑えられた。足を使えるようなチームではないのでただ打っていくのは仕方がないか。ただ、投手、特に田谷めぐみが頑張ればこれくらいの試合はできるので、次の節での初勝利に期待したい。
<延長8回、サヨナラか!?と思われた金川のライナーをセカンドの吉田紗也佳がジャンプ一番キャッチ!>
<延長10回表、9番吉田紗也佳が決勝のライト前タイムリー。この日の吉田紗は好守に大活躍>
【甲賀医専●0-1○靜甲】
甲賀 000 0000…0
靜甲 001 000x…1
【テーブルスコア】
靜甲は半田岬、甲賀医専は岩田みゆきという二人の左腕の先発。
ご存じU-19代表でもあった岩田はさすがのピッチングで、ヒットを打たれたのが1番の中村夏美に2本と5番の萩藤寛子に1本の計3本だけ。ただその1本が萩藤の決勝ホームランになってしまった。
一方の半田はエースの鈴木麻美が不調なために先発を任されたが我慢のピッチング。被安打9に2四球と苦しいピッチングの上、外野手のエラーやまずい守備でさらにピンチが大きくなるという悪循環だったが、毎回最後の最後は踏ん張って計12残塁での完封勝利となんとかチームの危機を救った。
この節3連敗なら靜甲は早々に終わっていたかも知れないので、この半田の踏ん張りによる勝利は非常に大きかった。ポイントとしては5回の1死満塁の場面、弱いショートゴロを松井志帆実がきっちりと処理して本封したプレーと、次の笹井理沙の打球がセカンド守備範囲内のライナーとなったのが大きかった。
<9安打を浴びながらも粘投で完封した半田岬(左)と、被安打3ながらも一発に泣いた岩田みゆき(右)>
<2回表、順調に滑り出した甲賀医専の先発岩田みゆきの1球の失投を見逃さずにホームランにした萩藤寛子。結局これが決勝点に>