新人選手の1年目の活躍を見ると現状のチーム状態やその選手をどうやって育てていくかの、チームの方針がなんとなくわかったりわからなかったりして面白かったり謎だったりします。
<1年目からレギュラーを獲得した選手>全試合に近い試合数に出場し、試合数の倍~3倍の打席数があった選手はここに該当するでしょう。ソフトウエアの山田選手のような例外はありますが、1年目からガンガン打ちまくるというより、しっかり守れることが最低条件としてあって、尚かつ将来性を期待されている選手がこれに当たるでしょうね。
<準レギュラーとして使われた選手>レギュラーとして1年起用するほどでもないけど、そこそには守れてどうにか育てたい、あるいは現状でチームの弱い部分を補ってくれる選手が当たるでしょうか。
<主に代打で使われた選手>ソフトボールでは何を差し置いても守れることが第一なのでレギュラー陣は守備の名手で固めていますが、それでも終盤や負け試合において打撃の良い新人は代打で送り出されます。特に守りが下手だというわけではなく、守る場所が無かったりあるいは打撃力のある投手登録選手も一年目からそうやって使われます。
<主に代走で使われた選手>非力ながらも俊足を武器にする選手が各チームには何人か必ずいます。再出場が可能なソフトボールでは、実は代打よりも代走専門の選手の方が数多く試合に出場したりします。ほとんど打席に立たずに20試合近く試合に出る選手もいます。
<試合によってチャンスを与えられた選手>準レギュラー、というほどではありませんが、特に後半戦なんかに抜擢されて1試合を任されたとかそういう起用をされた選手。まあそれを準レギュラーというのかも知れませんが。うむむ。
<その他、あまり出番のなかった選手>実はこういう選手の中にも2年目以降に大化けするような選手もいますので油断なりません。あえて安易に使わずに育てるような場合もあるんじゃないでしょうか。
ちなみに<守備だけ(DEFO)>という持ち場もあるのですがさすがに1年目でそのような選手はあまりいないようです。1年目から守れるようなセンスがあれば最初からレギュラーで育てるでしょうか。
DEFOとして活躍している選手を見ていると、1年目からレギュラーを取るような打撃力も実力も無かったけど、毎年努力を重ねてとうとう守備では欠かせない選手に成長したような選手が多いようです。
__(以上、間違ってたら訂正しますw)__
まずは15打席以上を与えられたレギュラー、準レギュラー格の選手の成績を見ましょう。
この中で、20試合以上、1試合に2打席以上の約40打席以上出場した次の5人は、1年目からレギュラーを獲得したと言っていいでしょう。
<レギュラー獲得選手>
内田千恵美(戸田中央病院・一塁手)☆新人賞
渡邉華月(トヨタ自動車・捕手)
松下友里(佐川急便・DP)
佐藤みなみ(太陽誘電・DP)
柳瀬友紀(佐川急便・二塁手)
田中涼子(日立マクセル・遊撃手)
新人賞は開幕から4番に座り全22試合出場、70打席に立ち2本の本塁打を放った戸田中の内田千恵美が文句なしで獲得。
特に、ソフトウエアを破る大金星をあげた試合では、今シーズン1番の好投を見せた堤を援護する決勝のホームラン。その活躍はもはやただの新人ではありませんでした。名門星野高校から早稲田大学とエリート街道を歩んできた選手、2年目以降どこまで成長するか非常に楽しみです。
この新人賞の内田と遜色のない活躍をしたのがトヨタ自動車の渡邉華月。新人で捕手として全試合に出場したのは立派。西山千鶴という先輩のいい捕手もいますが完全にポジションを奪った形になりました。
佐川急便の松下友里は足の速い選手、太陽誘電の佐藤みなみは小技もうまい選手。ともに打率は低いがDPとしてここまで起用されたのは将来性を高く買われてのことでしょうか。来年の飛躍にも期待したいです。
マクセルの田中涼子はレオパレスの田中梢子の妹。小柄だが常に元気いっぱい。ショートで左右に走り回って体全体でファインプレーをする姿はHondaが誇る日本リーグの名セカンド、中村瞳を彷彿とさせます。打率が1割の半分くらいなところもそっくりですね(笑)
佐川急便のセカンドを守った柳瀬友紀もほぼレギュラー並の出場と言ってもいいでしょう。田中と同様、しっかり守れるところを認められてレギュラーを掴んだ形でしょうか。
<準レギュラー選手>
亀本伊純(日立マクセル)
鈴木美加(トヨタ自動車)
試合数は半分~8割くらい、1試合当たり1~2打席平均のチャンスをもらった選手は準レギュラーの活躍と言って良いでしょう。
亀本伊純は地元京都出身。西山から龍谷大を出てマクセルという根っからの京女(きょうおんな。でも出身地は?)。そう言えば顔も色白で気品のある公家顔に見えるのは、気のせいでしょう。最終戦でサインボールゲットさせてもらいましたvv ユニバーシアード代表にも選ばれてたし、ジモティーとして応援してます!
データを振り返ると、開幕シリーズで2番ライトで先発出場してました。期待の新人だったんですね。その後、マクセルのライトは平野仁美、東綾華との併用になったようです。
東京の日出高校出のトヨタの新人鈴木美加は、半分の試合数ながら15の打席、そして0.267という高い打率を残していますね。試合数が少ないことから直接見たことはあまりなくて印象に残っていないのですが、高卒1年目でこの成績。これは赤丸注目な選手のような気がします。
では次にそれ以外の選手の成績を眺めましょう。
<代打、代走で主に起用された選手、およびその他全選手>
<実線より上=代打や、試合によってチャンスを与えられた選手>
馬渕朝子はご存じ日本代表4番の馬渕智子の実妹。15試合に出場し15打席ということはほぼ代打での出場でしょう。1年目からこの起用はどうやら打撃力も姉譲りですか。ちなみに新人賞を穫った戸田中の内田もこの馬渕も共に早稲田大学。将来の日本リーグを引っ張っていってくれそうな盟友ですね。
戸田中の渡辺瞳は投手登録ながらでかい体を武器に代打で起用された選手。昨年の星野メモリアルでは僕を関係者と勘違いしてかすれ違うたびに何度も挨拶してくれました(多分渡辺選手だったと思います)。当時は白鳳大足利の高校生で、戸田中に入ることが決まっていたのかな?星野メモリアルは戸田中の本拠地開催だし関係者たくさんきてますもんね。僕はただの一般人でした。済みませんでした渡邉さん。
そのほかの選手も主に代打でしょうか?ただ織機の西井春菜捕手のように、守りから起用されて1打席まわってくるような使われ方をした選手もいますので、__やはり試合の全スコアを見ないとわかりませんね__。
どこかにまとめて全試合のデータないでしょうか?
協会の人かスポパラさんかお願いしますよ。
__ていうかソフトボールマガジンの人、まとめて売って下さい。買います。__
トヨタの渥美万奈、佐川の池松真梨子、マクセルの塩見麗も何度かプレーを見ました。名前は覚えてます。誘電の川原若奈、丸山実希子は最終節でチャンスをもらっていましたね。特に川原の力強い気持ちの良いフルスイングは強く印象に残りました。
ルネサスの橋本留美、戸田中の高井祐美のプレーは残念ながら見てないかもしれません。来年真っ先に見てみなければ。
<実線より下=代走や、1年目にあまりチャンスを与えらなかった選手>
ルネサスの奈良岡彩子、シオノギの陽山亜美、トヨタの若月恵子、デンソーの梅原沙織、誘電の中村茜、レオパレスの川上恵莉子は典型的な俊足の代走専門選手(のはず。得点や残塁のデータを見るともっと分かり易いですが)。特に奈良岡と若月の出場試合数は1年目から立派ですね。
これらの選手や、その他あまり出番のなかった選手の来年からのさらなる飛躍にも期待しましょう。
新人賞の内田千恵美(戸田中央総合病院)
(なんか日々ちょっとずつ書き足しているので文体が無茶苦茶だ)
一応おわり。
間違いに気づいたらこっそり訂正します。