【2018年日本リーグ1部第1節大垣大会③:誘電 VS 戸田中 ~誘電、終盤にらしくないミス連発でまさかの開幕3連敗】

太陽誘電 101 0000 0…2-6-0
戸田病院 100 0100 1…3-7-2
太陽誘電:●藤田倭 - 佐藤みなみ
戸田中央総合病院:○テーラー・エドワーズ - 坂本結愛
(本):
(三):河野美里(誘)
(二):松本由佳(戸)

 

【戦評】
 1回表、誘電が大塚枝里香の右前適時打で先制。その裏、水戸久瑠実の中前適時打で戸田中がすぐに追いつく。
 誘電は3回、無死一二塁で藤田倭がショートゴロ。6-4-3の併殺コースだったが、ショートの水戸が一瞬一塁に送球しかけてから二塁に送球、タイミングがずれた二塁カバーの田中江理奈が一塁転送で大暴投して誘電に勝ち越し点が入る(田中のエラーだが、原因は水戸だろう)。
 5回、戸田中は松本由佳の二塁打を足がかりに1番DPフィッシャーの技ありの一塁後ろへのタイムリーで同点に(その後の「守備妨害」を巡る大乱闘(?笑)に関しては前の投稿で詳しく述べた)。
 延長8回、誘電は1死三塁から痛恨のサインミスで三塁走者が飛び出してしまいタッチアウト。その裏の守りでは1死三塁の場面でこれもサインミスか捕球ミスか痛恨のパスボールでサヨナラ負けを喫した。

 

 試合の得点経過は以上の通り。
 とにかく、前日の試合の7回表が終わったところまでは昨年2位だった実力そのままの「強い太陽誘電」だったが、そこから先がどうにもおかしい。
 この試合も好投手テーラーを相手に数少ないヒットを確実に得点に結びつけているのである程度までは試合巧者を発揮したが、延長8回の表裏の攻守は誘電とは思えないミス。エンドランのサインミスで三塁走者が憤死とか、パスボールでサヨナラ負けとか、とても考えられないミスの連続。それに5回表と8回表には三塁走者とのエンドランを2回失敗しているし(5回は本塁アウト、8回はファールで)。いったいどうなっているんだろうか。
 まあでもこういう時期もあるか。連休が明けたらちゃんと立て直してくれているだろう。

 


【試合詳細】

【太陽誘電~スタメン】
1(7):原田のどか
2(5):山本晴香
3(8):河野美里
4(1):藤田倭
5(3):大塚枝里香
6(2):佐藤みなみ
7(D):尾﨑望良→(FP走)石濱真実→(再D)尾﨑望良
8(6):中溝優生
9(4):丸本里佳
FP(9):石濱真実

 

【戸田中央総合病院~スタメン】
1(D):サム・フィッシャー
2(2):坂本結愛
3(3):小沢佳那子
4(9):本間紀帆→(9)高橋亜珠美
5(6):水戸久瑠実
6(4):田中江理奈
7(8):上原依万里
8(5):松本由佳
9(7):長井美侑
FP(1):ジョーダン・テーラー


 

【1回表:太陽誘電~1点】
原田右前打(ポテン)
山本:三犠打
河野:右飛(タッチアップ、三塁)
藤田:四球
大塚右前適時打(ファーストのすぐ左を抜ける)
佐藤:遊半直(バットの先)

<大塚枝里香が低めの球を技ありのタイムリーで誘電が先制>

【1回裏:戸田中央総合病院~1点】
フィッシャー:二飛(ツマリ)
坂本:死球(左肘)
小沢:捕犠打
本間三遊間・左前打(ツマリながらも。一三塁)
 ※本間が二盗で二三塁
水戸二遊間・中前適時打
 ※河野からの送球で二塁走者の本間は本塁タッチアウト

<水戸久瑠実がセンター前に同点タイムリー>

<二走の本間紀帆は河野美里からの好返球でタッチアウト。本間の長い足がベースに届きそうで間一髪だったが>




【2回表:太陽誘電~0点】
尾﨑:四球(3-2から)
 ※一塁走者にFPの石濱
中溝:三犠打
丸本:左飛
原田:遊飛

 

【2回裏:戸田中央総合病院~0点】
田中:スリーバント失敗三振(2-2からセフティバントもファール)
上原:右直
松本:空振り三振

 

【3回表:太陽誘電~1点】
山本二左内安
河野三遊間・左前打
藤田:遊ゴロ・二封→二送球失

 ※おあつらえ向きの6-4-3の併殺コース。なのにショートの水戸が一瞬一塁に投げようとして止めてから二塁送球、これでセカンド田中のタイミングがずれ、一塁送球が大暴投になり三走が生還。なお1死一塁に。
大塚:空振り三振
佐藤:一飛

<おあつらえ向きの併殺コースも、ショートの水戸久瑠実が一塁に投げかけて二塁送球したため併殺がとれず。その後の田中江理奈の暴投にも繋がったはず>


【3回裏:戸田中央総合病院~0点】
長井:遊飛
フィッシャー:空振り三振
坂本:四球
 ※フィッシャーになるのでテンポラリー走者は出さず坂本が一走のまま
小沢:見逃し三振(インコースにズバッと)

 

【4回表:太陽誘電~0点】
尾﨑(再←石濱):遊ゴロ・失(正面のイージーゴロ)
中溝:空振り三振(バントファールもあり、走者を進められず)
丸本:三ゴロ二封
原田:一飛

 

【4回裏:戸田中央総合病院~0点】
本間:中直(センターオーバーしそうな弾丸ライナー)
水戸中前打(クリーン)
 ※初球に二盗
田中:二右ゴロ(三塁)
上原:セフティバント・一ゴロ

 

【5回表:太陽誘電~0点】
山本右前打
河野:一ゴロ二封
藤田:四球(3-2から)
 ※ワンバウンド送球の隙をついて河野が好走塁で三塁へ、一三塁に
大塚:エンドラン一ゴロ・本塁タッチアウト
 ※打球が強くやや余裕を持って三走の河野が本塁タッチアウト、一二塁に
佐藤:三ゴロ三封


<河野美里の好走塁で得た一三塁のチャンスでエンドランをかけるも失敗、本塁アウト>


【5回裏:戸田中央総合病院~1点】
松本左中間二塁打
長井:バント・三ゴロ
 ※バントは飛球になって三塁の前に、二塁走者はスタートを切れず、サードの山本が一塁送球でアウト
 ※山本の一塁送球を見て二走の松本が三塁にスタート、一塁カバーの丸本からの送球が走者松本のヘルメットに当たってしまい、三塁セーフ
 ※記録は「犠打」だが、明らかに「送球間の進塁」で、これを犠打にするのは間違っている
フィッシャー一後ろ・右前ポテン適時打(アウトコースを巧打)
 ※代走に高原
坂本:死球(初球)
小沢:二ゴロ・守備妨害(一二塁から再開。二走は高原、一走は小沢。このプレーの詳細は一つ前の記事で)
本間:左邪飛

<先頭の松本由佳が左中間真っ二つの二塁打でチャンスを作る>


<長井美侑のバントはフライトなって二走は走れず。サードの山本晴香が「一塁送球の間」に三塁に進塁。こういうのを「犠打」に記録するのは間違っていると思う>


<その後、フィッシャーが技ありのタイムリーで同点に>


【6回表:太陽誘電~0点】
尾﨑:二右ゴロ(田中好プレー)
中溝:遊飛(ライン上)
丸本:右飛

 

【6回裏:戸田中央総合病院~0点】
水戸二内安
田中:バント・捕邪飛(初球)
上原三弾く遊内安(エンドランをかけていた)
松本:一ゴロ(高いバウンド、二三塁に)
長井:二半直

 

【7回表:太陽誘電~0点】
原田:三ゴロ
山本:空振り三振
河野左中間(中左)三塁打
藤田:遊飛(高~いフライ)

 

【7回裏:戸田中央総合病院~0点】
フィッシャー(再打←高原):三ゴロ
坂本:四球
小沢:二ゴロ二封(一塁は高投でセーフ)
本間:中飛

 

【8回表:太陽誘電~0点】
 ※戸田中はライトの守備に高橋
 ※誘電は藤田に代わり二塁走者に岡本
大塚:三犠打
 ※佐藤の打席でエンドランをかけるもファール。
 ※次の投球で佐藤が1球待つも、この時に三走の岡本がエンドランと間違えて飛び出してしまい捕手からの送球でタッチアウト。痛恨のサインミス
佐藤:見逃し三振

<三走とのエンドランがファールで失敗。いつもの誘電ならこの一発で成功させているのだが>


<そして次の投球で痛恨のサインミス>


【8回裏:戸田中央総合病院~1点】
 ※二塁走者に高橋
水戸:一犠打
田中

 ※田中の打席の初球、左打者の田中がゴロを転がすような形で見逃したとき、アウトコースに逸れた投球を捕手の佐藤が痛恨の後逸。ミットで弾いたボールが(恐らく)戸田中ベンチに入ってしまい三走が安全進塁で生還、試合終了。

<田中江理奈の初球にまさかのパスボールで戸田中がサヨナラ勝ち>


【試合終了】

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