【投手に関するトップ5~2018年ソフトボール日本リーグ・1部】

 

 2018年度の日本リーグの投手に関してデータを整理しました。
 (2017年度の成績はこちら、ちなみに、2017年度のデータが2016年のものとなっていましたのをようやく訂正しました)。

 いつものように基本的には全投手を対象にして、比率のデータに関しては、
   “試合当たりの比率=投球回数20回以上の投手”
   “打者当たりの比率=対戦打者数50人以上の投手”
 について計算しています。

【投手の簡易的総合評価】
 昨年同様、投球回数20回以上を投げた全32投手について、「防御率」、「K/BB」、「被打率」の3項目の相対順位を得点化し、その総合得点で投手を順位付けしてみました。
 最高は100点、最低は3点で、今年はモニカ・アボットが昨年同様に1位。太陽誘電の尾﨑望良が3位に躍進ということになりました。  ビックカメラ高崎の濱村ゆかりと中野花菜が5位以内ですが、特に中野は投球回数が少ない上に下位チームにしか投げていないというカラクリがあります。この二人以外の順位に関してはほぼ感覚通りでしょうか。
 (括弧内は点数です)

1(98.9) モニカ・アボット
2(93.9) 上野由岐子
3(87.9) 尾﨑望良
3(87.9) 濱村ゆかり
5(86.9) 中野花菜
6(85.9) カーヤ・パーナビー
7(73.74) ケイラニ・リケッツ
8(72.7) ジェイリン・フォード
8(72.7) 池田美樹
10(67.7) ジョーダン・テーラー
11(66.7) エレン・ロバーツ
12(59.6) 千葉咲実(新)
13(58.6) 中村美樹
14(56.6) 藤田倭
15(53.5) 庄司奈々
16(51.5) 加藤あずさ
17(47.5) エイミー・クレイガー
18(46.5) 常盤紫文
19(45.5) 重藤恵理佳
20(42.4) 五味彩華
20(42.4) 辰巳舞衣
22(39.4) 岡村奈々
23(33.3) 田内愛絵里
24(32.3) 原奈々(新)
24(32.3) 勝股美咲(新)
26(31.3) 山口美紀
27(25.3) 山口清楓
28(23.2) 海部栞菜
29(20.2) 泉花穂
30(18.2) 小薗美希
31(17.2) 三輪さくら
32(15.2) 竹原由菜
33(13.1) 内海花菜

 ※個人的な感覚で言うと、90点以上なら超一流、80点以上で一流、70点以上なら日本A代表クラス、50点以上で日本B代表クラス、40点以上なら欠点もあるが一芸に秀でた好投手、的な感じ。あくまで今年のデータに関してですが。



 では個々のデータに関してのトップ5を見ていきましょう。

【投球回数】
94.3 カーヤ・パーナビー
91.3 ジェイリン・フォード
90.3 モニカ・アボット
90.0 ケイラニ・リケッツ
89.0 藤田倭

※昨年は藤田倭の114、一昨年は三木綾菜の132が最多。今年は100回以上の投手はおらず。


【登板試合数】

21 岡村奈々
20 カーヤ・パーナビー
16 ジェイリン・フォード
16 モニカ・アボット
15 エレン・ロバーツ
15 庄司奈々
15 ジョーダン・テーラー
15 小薗美希

※昨年は藤嶋涼菜、一昨年は三木綾菜と22試合全試合登板投手が出たが、今年は岡村の21が最多。

【完投】
<総完投数(全完投投手,括弧内は,完封ー完投○-完投)>
※初回先頭打者から交代して登板した場合も先発とみなした※

11(7-2-2) モニカ・アボット
11(5-3-3) リケッツ
11(2-2-7) ロバーツ
10(2-2-6) カーヤ・パーナビー
10(5-1-4) フォード
10(2-2-6) 藤田
8(1-3-4) J・テーラー
8(2-2-4) 庄司
6(5-0-1) 上野
5(2-2-1) 池田
5(2-2-1) 尾﨑
3(0-0-3) エイミー・クレイガー
3(1-1-1) 岡村
3(0-1-2) 中村美樹
2(1-1-0) 海部
2(1-0-1) 加藤あずさ
2(1-0-1) 重藤
2(0-0-2) 竹原
2(0-1-1) 辰巳
2(1-0-1) 千葉咲実
2(0-0-2) 常磐
2(1-1-0) 原
1(0-0-1) 稲垣
1(0-0-1) 内海
1(0-0-1) 河澄
1(0-1-0) 小薗
1(1-0-0) 中野
1(0-0-1) 三輪さくら
1(0-0-1) 山口

※昨年は藤田倭の13が最多

<完封勝ち>
7 モニカ・アボット
5 ケイラニ・リケッツ
5 ジェイリン・フォード
5 上野由岐子
2 エレン・ロバーツ、カーヤ・パーナビー、藤田倭、庄司奈々、池田美樹、尾﨑望良

※昨年は上野の5が最多。

<完投勝ち(完封除く)>
3 リケッツ
3 ジョーダン・テーラー
2 モニカ・アボット
2 エレン・ロバーツ
2 カーヤ・パーナビー
2 藤田倭
2 庄司奈々
2 池田美樹
2 尾﨑望良

※昨年は上野と藤田の7が最多でパーナビーも6。今年はやや少ない。

<完投負け>
7 エレン・ロバーツ
6 カーヤ・パーナビー
6 藤田倭
4 ジョーダン・テーラー
4 庄司奈々
4 ジェイリン・フォード

※昨年は藤嶋涼菜の5が最多


【対戦打者数】

<シーズン合計>
383 ジェイリン・フォード
370 ケイラニ・リケッツ
368 カーヤ・パーナビー
367 藤田倭
361 岡村奈々

※昨年の最多は藤田の456


【投球数】

<シーズン合計>
1544 ジェイリン・フォード
1525 エレン・ロバーツ
1468 藤田倭
1457 岡村奈々
1445 カーヤ・パーナビー

※昨年の1位は藤田の1762、藤嶋が2位で1616

<1回あたり投球数・少ない5人(括弧内は投球回)>
13.3(61.3) 尾﨑望良
14.5(40.3) 濱村ゆかり
14.7(70.7) 池田美樹
15.0(90.3) モニカ・アボット
15.1(24.0) 中野花菜

※尾﨑は昨年もトップで1回当たり12.9球。意外と省エネ投手

<1回あたり投球数・多い5人(括弧内は投球回)>
21.8(20.3) 勝股美咲(新人)
20.6(45.0) 竹原由菜
20.1(29.0) 内海花菜
19.6(43.3) 小薗美希
18.6(32.3) 三輪さくら


【防御率】

<トップ10(括弧内は投球回)>
0.23(90.3) モニカ・アボット
0.58(24.0) 中野花菜
0.69(40.3) 濱村ゆかり
0.82(68.3) 上野由岐子
1.14(61.3) 尾﨑望良
1.15(91.3) ジェイリン・フォード
1.41(94.3) カーヤ・パーナビー
1.47(43.0) 中村美樹
1.58(70.7) 池田美樹
1.59(48.3) 辰巳舞衣

<ワースト10(括弧内は投球回)>
7.00(29.0) 内海花菜
4.67(45.0) 竹原由菜
4.08(24.0) 山口美紀
3.63(36.7) 山口清楓
3.46(32.3) 三輪さくら
3.39(43.3) 小薗美希
3.14(49.0) 海部栞菜
3.07(27.3) 田内愛絵里
2.84(37.0) 原奈々(新)
2.82(27.3) 泉花穂


【被安打】

<シーズン合計>
79 岡村奈々
73 藤田倭
68 ジョーダン・テーラー
64 ケイラニ・リケッツ
64 エレン・ロバーツ

※昨年は藤嶋涼菜の125が最多。一昨年は三木綾菜が200超え

<被打率(括弧内は対戦打者数)>
0.080(24.0) 中野花菜
0.208(24.0) 山口美紀
0.159(40.3) 濱村ゆかり
0.253(20.3) 勝股美咲(新)
0.237(27.3) 田内愛絵里

<被打率・ワースト5>
0.307(29.0) 内海花菜
0.300(32.3) 三輪さくら
0.253(20.3) 勝股美咲(新)
0.252(43.3) 小薗美希
0.241(36.7) エイミー・クレイガー


【被本塁打】

<シーズン合計>
13 藤田倭
10 山口清楓
9 エレン・ロバーツ
8 内海花菜
8 庄司奈々

※藤田は昨年も藤嶋と並んで最多の10

<ワースト被本塁打率(1試合当たり,括弧内は本数-投球回,全投手対象)>
7.0(3 – 3.0) 樋口麻知子
7.0(1 – 1.0) 市谷愛美
7.0(1 – 1.0) 並木あかね(新)
4.6(7 – 10.7) 裁ひかる
4.2(3 – 5.0) 原田悠

※SGホールディングスの控え投手3人が仲良く1イニング1ホームランの大サービス(笑)


【奪三振】

143(90.3) モニカ・アボット
98(94.3) カーヤ・パーナビー
97(91.3) ジェイリン・フォード
90(80.3) ジョーダン・テーラー
85(68.3) 上野由岐子

※モニカ・アボットの奪三振数に翳りは見られない

<奪三振率・高い5人(一打者を三振に取る確率、括弧内は対戦打者数)>
0.443(323) モニカ・アボット
0.331(257) 上野由岐子
0.272(331) ジョーダン・テーラー
0.266(368) カーヤ・パーナビー
0.255(153) エイミー・クレイガー

※モニカ・アボット、ほぼ2人に1人を三振に打ち取る

<奪三振率・低い5人(一打者を三振に取る確率、括弧内は対戦打者数)>
0.013(76) 裁ひかる
0.085(201) 辰巳舞衣
0.087(161) 原奈々(新)
0.096(156) 内海花菜
0.099(202) 小薗美希

<K/BB率(奪三振/与四球、括弧内は投球回数)~トップ10>
13.00(90.3) モニカ・アボット
12.14(68.3) 上野由岐子
5.33(61.3) 尾﨑望良
5.18(94.3) カーヤ・パーナビー
4.88(36.7) エイミー・クレイガー
4.39(90.0) ケイラニ・リケッツ
4.17(40.3) 濱村ゆかり
3.91(80.3) ジョーダン・テーラー
3.23(70.7) 池田美樹
3.13(33.3) 重藤恵理佳

※昨年はケイラニ・リケッツの7.00が最高でモニカ・アボットは5.52。今年はその倍以上。上野も5.00から12.14と倍増


【四死球・暴投・不正投球】

<シーズン合計与四球>
49 ジェイリン・フォード
33 竹原由菜
31 エレン・ロバーツ
30 庄司奈々
28 藤田倭

※昨年は藤嶋涼菜の40が最多。藤田は昨年は36で2位

<1試合あたり与四球数,括弧内は投球回)>
5.1(45.0) 竹原由菜
3.9(20.3) 勝股美咲(新)
3.8(91.3) ジェイリン・フォード
2.9(36.7) 山口清楓
2.8(27.3) 泉花穂

<シーズン合計与死球数>
23 ケイラニ・リケッツ
11 ジェイリン・フォード
11 岡村奈々
10 庄司奈々
9 内海花菜

※昨年は藤嶋涼菜が17、重藤恵理佳が16でワンツー。ケイラニ・リケッツの23はなかなかのもの

<1試合あたり与死球数,括弧内は個数-投球回>
1.79(23 – 90.0) ケイラニ・リケッツ
0.84(11 – 91.3) ジェイリン・フォード
0.93(11 – 82.7) 岡村奈々
0.87(10 – 80.3) 庄司奈々
2.17(9 – 29.0) 内海花菜

<シーズン合計暴投数>
9 ケイラニ・リケッツ
4 ジョーダン・テーラー
3 ジェイリン・フォード
3 岡村奈々
3 加藤あずさ

※昨年は藤嶋涼菜の6が最多

<不正投球>
4 ジェイリン・フォード
2 エレン・ロバーツ
2 エイミー・クレイガー
2 モニカ・アボット
1 6人

※昨年はモニカ・アボットの6が最多


【参考~全投手の「投球回数」と「登板試合数」、「対戦打者数」】

94.3 – 20 – 368 カーヤ・パーナビー
91.3 – 16 – 383 ジェイリン・フォード
90.3 – 16 – 323 モニカ・アボット
90.0 – 14 – 370 ケイラニ・リケッツ
89.0 – 14 – 367 藤田倭
84.7 – 15 – 348 エレン・ロバーツ
82.7 – 21 – 361 岡村奈々
80.3 – 15 – 336 庄司奈々
80.3 – 15 – 331 ジョーダン・テーラー
70.7 – 14 – 282 池田美樹
68.3 – 13 – 257 上野由岐子
61.3 – 12 – 230 尾﨑望良

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※規定投球回ここまで(51回)※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

50.7 – 12 – 210 加藤あずさ
49.0 – 10 – 214 海部栞菜
48.3 – 12 – 201 辰巳舞衣
45.0 – 10 – 206 竹原由菜
43.7 – 11 – 181 千葉咲実(新)
43.3 – 15 – 202 小薗美希
43.0 – 10 – 180 中村美樹
40.3 – 11 – 151 濱村ゆかり
37.0 – 8 – 161 原奈々(新)
36.7 – 12 – 153 エイミー・クレイガー
36.7 – 10 – 158 山口清楓
33.3 – 10 – 143 重藤恵理佳
32.3 – 10 – 150 三輪さくら
31.3 – 9 – 131 常盤紫文
29.0 – 8 – 156 内海花菜
27.3 – 10 – 118 泉花穂
27.3 – 9 – 117 五味彩華
27.3 – 7 – 118 田内愛絵里
24.0 – 8 – 101 山口美紀
24.0 – 8 – 87 中野花菜
20.3 – 9 – 99 勝股美咲(新)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※20投球回以上※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

17.7 – 7 – 86 稲垣葵衣(新)
10.7 – 5 – 76 裁ひかる
10.7 – 3 – 52 エヴァ・フォールトマン

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※50打者以上※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

10.0 – 5 – 48 河澄星菜
9.0 – 5 – 49 秋元菜穂
5.0 – 4 – 31 原田悠
5.0 – 3 – 24 江渡祐希
4.3 – 3 – 27 長谷川朋子
4.3 – 2 – 21 岩田みゆき
4.0 – 2 – 23 福井遥香
3.3 – 4 – 15 泉礼花
3.0 – 2 – 15 樋口麻知子
3.0 – 1 – 11 曽根はん奈(新)
2.3 – 3 – 17 八木里菜
2.0 – 1 – 9 星加きらら
1.0 – 1 – 9 市谷愛美
1.0 – 1 – 5 並木あかね(新)
0.3 – 1 – 4 奥野初音

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