(詳細版)【2019年第71回全日本総合女子ソフトボール選手権大会~1日目結果】

 遅くなりましたが、1回戦16試合中、詳細が確認できた13試合分の戦評を掲載しました。全試合のテーブルスコアへのリンクも貼っておきました(うち4試合はスタメンのみですが)。(9月25日)。

 


【A会場(開聞総合グラウンド A球場)・1日目】
-【Aブロック・1日目第1試合(1回戦/Game-01)】-
ビックカメラ高崎
 041 21…8
 000 00…0
大和電機工業

ビックカメラ高崎:○中野花菜 - 降矢香
大和電機工業:●北山柚花、大串都未希、小西あかり、北山柚花 - 岡村香織
(本):内藤実穂、糟谷舞乃ビックカメラ高崎
(三):山本優(ビ)
(二):森さやか、内藤実穂(ビ)
【テーブルスコア】
【戦評】
 ビックカメラ高崎は2回裏、先頭の山本優がライトオーバーの三塁打(ライトには捕ってほしかった打球だが)を放つと続く内藤実穂がツーランを放って先制。さらに走者をためて大工谷真波にもセンターに2点タイムリーが出てこの回4点。その後も追加点を重ね、5回には糟谷舞乃に本塁打が出て計8点。
 大和電機工業は初回に2死からと、4回に先頭で新田和音がヒット。2回には清水梓未にヒットが出たがヒットはその3本のみ。毎回の10三振を奪われ完封でコールド負けを喫した。

<大和電機工業のレフトを守る近藤紗帆>

-【Aブロック・1日目第2試合(1回戦/Game-02)】-
神戸親和女大
 000 0003…3
 000 2000…2
平林金属

神戸親和女大:八木夏希、平良優花、碓氷英里、○有元茜 - 山本歩
平林金属:中村絢夏、●岡崎栞菜、中村絢夏 - 弦田彩加、片山瑠奈、弦田彩加
(本):
(三):
(二):
【テーブルスコア】
【戦評】
 平林金属には悪夢のような試合になった。
 先制したのは平金。0-0で迎えた4回裏、先頭の松口明日香がレフト前ヒットで出ると2番の中村絢夏が左中間突破の二塁打。さらに3番川渕真由がレフト前ヒットと、3連打で1点を先制。その後は2死となるも、弦田彩加のショートゴロが相手のエラーを誘って2点目をあげる
 先発の中村絢夏が好投して5回を無失点に抑えると、6回からは予定通り岡崎栞菜に継投。ヒットを打たれながらもなんとか抑え、7回表も2死一二塁。ここで打席に入ったのは3番でリエントリーのDP東田海愛。しかし神戸親和女大ベンチがこの時再出場通告をしておらず、1球投げてストライク。ここで両ベンチともにそのことに気づいたようだが、神戸親和女大ベンチが一足早くリエントリーを申請。危うく無通告アウトで試合終了になるところを切り抜けると、東田がレフトへヒットを放ち、2死満塁に。続く5番原田有芽乃がショートへゴロを放ち、試合終了かと思いきや、ショートの酒井美咲が一塁へ高投。ファーストも落ち着けば捕れる送球だったが、背伸びしてグラブの土手に当ててしまい落球し後逸。この信じられないようなエラーで2走者が還り土壇場で神戸親和女大が同点に追いつく。
 ここで平林金属は中村が再出場し、続く山口歩をセカンドへの当たり損ねのゴロに仕留める。しかしこの弱いゴロに逆に緊張したか、セカンドの川渕真由がグラブの先に当ててファンブル。拾って一塁へ投げるもこれも暴投になり、三塁走者が生還。2死からの信じられないようなエラー二つで3点を失うと、7回裏には先頭の山本眞優がヒットで出たが続く酒井美咲のゴロに当たってしまうミスで守備妨害アウト。平林金属は勝利を目前にしながらのミス連発で1回戦敗退となってしまった。

<先発して好投した平林金属の中村絢夏>

<その中村絢夏は2番に入り4回裏に左中間への二塁打でチャンスを広げる>

<7回表、東田海愛が打席に入り1球投げた後にリエントリー申告。捕手の片山瑠奈も気づいていたようだが、もう1球早く指摘できていれば…>

<2死満塁でショートゴロ、これで試合終了かと思いきや、まさかの…>

<さらに次の打者はセカンドゴロ。これで同点でその裏に入るかと思いきや…>

-【Aブロック・1日目第3試合(1回戦/Game-03)】-
福太郎めんべい
 000 0000…0
 001 000x…1
伊予銀行

福太郎めんべい:大園実咲 - 齋藤あかね
伊予銀行:○庄司奈々、山口清楓 - 二宮はな
(本):
(三):
(二):永井葵(福)
【テーブルスコア】
【戦評】
 めんべいは先発の大園実咲が好投し失った点は1点のみ。その1点も3回裏に1死三塁からエンドランで空振りを奪い三本間に走者を挟みながら捕手の悪送球で失った1点のみで、大園はタイムリーヒットを打たれなかった。
 攻撃では6回表、1部経験選手である元ペヤングの1番永井葵が好投手庄司奈々からライトオーバーのホームラン性の二塁打。2死となるも、これも1部経験選手の3番の元日本精工の山岡未歩がレフトへクリーンヒット。同点かと思われたが、レフト吉田愛純からの好返球に阻まれ本塁タッチアウトとなった。
 結局敗れはしたが福太郎めんべいは強豪伊予銀行を相手に0-1と立派な戦いっぷり。良い当たりのヒットも6本放ち、元厚木SCの松本早紀もホームラン性の打球を放つなど伊予銀行と互角の戦い。総合の九州予選でtakagi北九州を破って優勝した実力は嘘ではなかった。

<6回、ライトオーバーの二塁打を放った永井葵>

<3番の山岡未歩がレフトへクリーンヒット>

<この打球で二走が本塁突入もタッチアウト>

-【Aブロック・1日目第4試合(1回戦/Game-04)】-
VONDS市原
 000 0010…1
 112 110x…6
SGホールディングス

VONDS市原:●斉藤未来、柏木彩花、山口清楓 - 林かぐや
SGホールディングス:加藤あずさ、○市谷愛美 - 藤原麻由
(本):
(三):鈴木真唯(V)、中島香澄、柳瀬友紀(S)
(二):市川咲子、福井遥香(S)
【テーブルスコア】
【戦評】
 SGHがこの試合は打線好調。初回に中島香澄の三塁打から1点を先制すると2回には市川咲子の三塁強襲ヒットで2点目。3回には柳瀬友紀の三塁打と藤原麻由の犠飛で2点。4回には福井晴日の中前打、5回には高橋まひろの犠飛と、毎回の得点で5回までに6点を上げる。
 防戦一方のVONDS市原だったが、6回にようやく反撃。先頭の1番鈴木真唯が三塁打で出ると4番小林かな実が投手を弾くゴロを放って三塁走者が生還し1点を返す。
 結局返したのはこの1点だったが、打たれながらもなんとか踏ん張り、コールド負けを逃れ7回を戦えたのは及第点だろう。

<相変わらず豪快な空振りの増田マリア>

<VONDS市原ナイン>


【B会場(開聞総合グラウンド B球場)・1日目】
-【Bブロック・1日目第1試合(1回戦/Game-05)】-
Honda
 001 0000…1
 000 0000…0
金沢学院大

Honda:○アリー・カーダ - 棚町佳奈
金沢学院大:●田畑七海、福田茉花 - 氏丸陽南
(本):塚本蛍(H)
(三):大塚友紀(H)
(二):
【テーブルスコア】
【戦評】
 Hondaのアリー・カーダが金沢学院大を相手に完全試合を達成した。7回を投げて三振は5と意外と少なかったが、内野ゴロ9、内野フライ4、外野フライ3で21個のアウトを奪った。ヒットを打たれる気配はなかった。
 ただ金沢学院大の投手、田畑七海と福田莉花も好投。Hondaを相手に与えたのは3回の塚本蛍の本塁打による1点のみ。1回に2死からの三連打で満塁とされるがそこを切り抜けると、本塁打を打たれた以外は散発の3被安打のみ。インカレ3位の実力は十分に発揮した。

<ライト側に大きな打球が飛んできたと思ったら…>

<Hondaの1番、塚本蛍の本塁打だった。これが唯一の得点>

<完全試合を達成したHondaのアリー・カーダ>

<好投した金沢学院大のリリーフ、福田茉花>

-【Bブロック・1日目第2試合(1回戦/Game-06)】-
立命館大
 000 0000…0
 000 200x…2
豊田自動織機

立命館大:本田明梨 - 日吉野乃子
豊田自動織機:海部栞菜、○河澄星菜、阿南恵子、秋元菜穂 - 小寺真琴
(本):
(三):金田汐央里(織)
(二):カースティ・メリット(織)
【テーブルスコア】
【戦評】
 立命館大を相手に豊田自動織機は若手主体のメンバーで対戦。1回に2死二塁、2回に3安打、3回にも2四球で1死一二塁とチャンスを作りながら無得点。4回、先頭の中川彩音が四球で出るも、続く宮本愛里のセンターへの打球を宮迫南波に好捕され、この回もチャンスを潰すかと思われたが、続く金田汐央里がライト線へタイムリー三塁打を放ってようやく先制点。さらに小寺真琴にもレフトへの犠飛が出てこの回2点を奪う。投げては海部栞菜、河澄星菜、阿南恵子、秋元菜穂という日本人4投手のリレーで立命館大を完封した。
 立命館大は投手本田明梨が若手主体とはいえ豊田自動織機を2点に抑える好投。攻撃では5回に1死三塁から福山みなみがライトに飛球を上げるも、これは中川彩音からの好返球で本塁寸前タッチアウトとなった。

<貴重な適時三塁打を放った織機の新人の金田汐央里>

-【Bブロック・1日目第3試合(1回戦/Game-07)】-
環太平洋大学短期大学部
 001 0000…1
 202 300x…7
靜甲

環太平洋大学短期大学部
靜甲:
(本):
(三):山地結衣(愛短)、本間睦(靜)
(二):村岡香菜(愛短)
【テーブルスコア】
【戦評】
 環太平洋短大はこれが公式戦最後の試合となった。
 最後の得点は3回表、四球の走者を置いて、1番の村岡春菜が左中間に放ったタイムリー二塁打。その後澤雪乃のヒットで1死一三塁となるも、山地結衣の左飛で村岡が本塁を狙うもこれはレフト山﨑菜々からの好返球で本塁アウトとなった。
 靜甲の得点は初回は鹿目真実の適時打とダブルスチールによる2点。3回は本間睦の三塁打と鳫平綾香の中前適時打の2点、4回は本間と鳫平の右前ポテンヒットにダブルスチールで3点の、計7点。この7点でギリギリ止めてくれたおかげで、愛短の最後の試合がコールドで終わらずに済んだ。

<愛短最後のヒットとなる三塁打を放った山地結衣>

<愛短最後の打者、川野莉奈がレフトフライに倒れゲームセット>

<愛短の公式戦、これで全て終了>

-【Bブロック・1日目第4試合(1回戦/Game-08)】-
NECプラットフォームズ
 000 2000…2
 011 101x…4
takagi北九州

NECプラットフォームズ:三木綾菜、寺澤小百合、大塲亜莉菜 - 小嶺来未
takagi北九州:小林咲嬉 - 福元美紗
(本):
(三):
(二):瀧下麻理(N)、塩澤こころ、畠田奈実(t北)
【テーブルスコア】
【戦評】
 takagi北九州は2回、先頭の塩澤こころが右中間へのエンタイトル二塁打で出塁すると、三塁に進めた後に高山美蓉子にセンター前ヒットが出て先制。3回には1死二塁から畠田奈実がセンターオーバーの二塁打で追加点。
 4回に入るとNECが反撃。先頭の望月朱里がショートへの内野安打と悪送球で二塁に進むと、岸波亜美の投ゴロで三塁に進んだ後に辻井晴名の一塁強襲ヒットで1点。さらに和田美樹のヒット、鈴木茜の死球で満塁としたあと清水汐里に中前ポテンヒットが出て同点に。しかしさらに満塁のチャンスがあったが、瀧下麻理が浅いセンターフライ、代打の牧野樹が大きなセンターフライに倒れて逆転できなかったのが響いた。
 同点に追いつかれたtakagi北九州はその裏すぐさま反撃。1番増山由梨、2番山根悠夏が連続ヒットで出ると2死後に畠田奈実がセンターへヒットを放って逆転に成功。6回にも畠田にライトへライナーの犠飛が出て4点目をあげた。
 takagi北九州は畠田の大活躍もあったが、1部のNECを上回る計11安打を放ち、小林咲嬉の好投もあっていわば「快勝」。どちらが1部のチームかわからないような見事な勝利だった。

<1部のNECプラットフォームズに勝利した2部のtakagi北九州>


 

【C会場(知覧平和公園多目的球場)・1日目】
-【Cブロック・1日目第1試合(1回戦/Game-09)】-
中京大
 000 0000 11…2
 000 0000 10…1
日立

中京大:○丹羽萌 - 安山涼香
日立:岡村奈々、●泉花穂 - 清原奈侑
(本):
(三):倉本美穂(日)
(二):森本美由(中)、シェルビー・ペンドリー(日)
【テーブルスコア】
【戦評】
 中京大が1部の日立を破る大金星。しかも日立は山田恵里こそ不出場とはいえ、3番、4番に外国人選手を入れる本気の布陣だっただけに、これは大いに価値のある、大大大金星だろう。インカレでは園田学園女子大を相手に4番手投手を先発させて2回戦で敗退するという大失態を演じた中京大だっただけに、その鬱憤をここで一気に晴らした形となった。
 とにかくエースの丹羽萌の好投につきる試合。2回に先頭のS・ペンドリーに二塁打を打たれたが続く3人を内野ゴロに仕留めて無失点。その後は6回までの打者12人を内野安打1本に抑えると、7回も2死二塁のピンチを抑えて延長戦にもちこむ。
 延長8回、先に中京大が武富沙耶のレフトへの犠飛で1点を入れると、日立はその裏バント失敗でチャンスを潰しかけたが2死から代打の倉本美穂にライト線三塁打が出て同点に。
 延長9回表、中京大は1死三塁から佐藤友香がスクイズを決めて勝ち越し(記録は内野安打)。その裏の日立の攻撃は3番のオカシオからだったのが中京大にはやや幸運だったか。送らずに打ってきてくれたおかげで、火の出るような打球だったがセンターへの正面でまず1アウト。続くペンドリーも当然打って出てサードゴロに倒れると、最後の打者木村千春が見逃し三振に倒れてゲームセット。
 今年は下位争いをしているとはいえ伝統ある強豪の日立が1回戦で中京大に敗れるという、ある意味歴史的な1戦となった。

-【Cブロック・1日目第2試合(1回戦/Game-10)】-
富士大
 000 000…0
 300 121…7
トヨタ自動車

富士大:●井上あやめ - 佐々木夏蓮、中西茉季
トヨタ自動車:○後藤希友、三輪さくら、江渡祐希 - 切石結女
(本):山本絵梨奈(ト)
(三):古澤春菜(ト)
(二):山本絵梨奈、鈴木鮎美(ト)
【テーブルスコア】
【戦評】
 前の試合で1部のチームが大学生に敗れたが、次のこの試合は無難にトヨタ自動車が完勝。
 1回は満塁の走者を置いて山本絵梨奈が走者一掃の二塁打。5回にもツーランと山本はこの日5打点の大活躍。4回、6回には富本凜子、深沢未花に犠飛が出るなど、この日のトヨタは伏兵が祭りの1日だった。
 敗れた富士大は先発の井上あやめが最後まで完投。エースの苅込千波はどうやらインカレ後に手術を行い、今大会は参加していなかったようだ。

-【Cブロック・1日目第3試合(1回戦/Game-11)】-
太陽誘電
 000 0110…2
 000 0000…0
日本精工

太陽誘電:○尾﨑望良 - 青木千春
日本精工:●藤嶋涼菜、山田蓮 - 鬼澤麻純
(本):
(三):原田のどか(誘)
(二):
【テーブルスコア】
【戦評】
 0-0で迎えた5回表、太陽誘電は2死から大塚枝里香、青木千春が連打すると1番の川村莉沙が粘って粘って四球を奪い2死満塁に(この死球が効いた)。ここで打席に入った代打の佐藤みなみに対して藤嶋涼菜が投じた1球はややインコース寄りのボール。これが特に逃げなかった佐藤のユニフォームにかすって押出四球に。おそらく、立場が逆で誘電が守りだったらまず間違いなく山路監督が激怒して猛抗議するであろうこと間違いないような、非常に微妙な死球判定で貴重な1点が誘電に転がり込む(個人的にはあれは「逃げていないのでボール」とすべき投球だと思うが)。
 さらに6回には1死二塁で尾﨑望良が、今度は正真正銘のタイムリー二塁打を左中間に放って追加点。投げてはその尾﨑が日本精工打線をヒット2本に抑える好投で完封勝利をあげた。
  ちなみにその尾﨑が打たれたヒット2本はともに西岡彩乃が放ったもので、高校(辻高)の可愛い後輩を相手にちょっと気が緩んだか(笑)

-【Cブロック・1日目第4試合(1回戦/Game-12)】-
城西大
 000 2000…2
 000 004x…4
シオノギ製薬

城西大:●松崎未南 - 小島楓
シオノギ製薬:○吉井朝香、重藤恵理佳 -宇野有加里、竹林綾香
(本):古藤優実(シ)
(三):藤原奈実(城)、竹林綾香(シ)
(二):山北萌香(城)、谷本奈々、古藤優実、児嶋優(シ)
【テーブルスコア】
【戦評】
 城西大は金星一歩手前までシオノギ製薬を追い詰めた。
 先制したのはその城西大。4回表に山北萌香が右中間二塁打で出ると、今田まなの左飛で三塁に進み、続く三浦万季が死球で繋いで一三塁。ここで7番の藤原奈実が右中間を深々と破る三塁打を放って2点を先制する。
 シオノギ製薬も初回に先頭の谷本奈々が二塁打を放ったり、5回には3安打を集めるなどチャンスは作るも無得点。5回などはヒット、遊飛、ヒット、三振、ヒット、右飛という典型的なまずい攻め方で得点できず。いよいよ切羽詰まってきた6回裏、ようやく反撃に転じる。1死後、途中出場の竹林綾香がライトオーバーの三塁打で出ると、続くこれも途中出場の亀井愛梨が中前適時打を放ち1点差に。児嶋優が二塁打でさらにチャンスを広げると、7番に入っていた古藤優実が粘った末に左中間へ逆転のスリーランホームラン。土壇場で試合をひっくり返すと、4回途中からリリーフしていた重藤恵理佳が最後を締めくくってなんとか1回戦を突破した。
 敗れはしたが城西大も立派な戦い。エースの松崎美南は最後まで好投し、打線も6安打で、最後までシオノギを苦しめた。


 

【D会場(知覧平和公園陸上競技場)・1日目】
-【Dブロック・1日目第1試合(1回戦/Game-13)】-

東北福祉大
 000 0100…1
 200 000x…2
IPU環太平洋大

東北福祉大:●平田美誓 - 大平麗
IPU環太平洋大:○上村紗輝 - 女鹿田千紘
(本):
(三):女鹿田千紘(I)
(二):徳嶺法子、桃原祐里(I)
【テーブルスコア】
【戦評】
 この試合は残念ながら詳細がわかりません。良い試合なのでなんとかしてあとで誰かに聞こうと思います。

-【Dブロック・1日目第2試合(1回戦/Game-14)】-
日本体育大
 000 0100 0…1
 000 0001 1…2
デンソー

日本体育大:●長谷川鈴夏 - 安川裕美
デンソー:○カーリー・フーバー - 山澤葵
(本):
(三):川畑瞳(デ)
(二):
【テーブルスコア】
【戦評】
 この試合も詳細は不明。
 しかしデンソーは敗戦寸前の7回裏にようやく追いつくという綱渡り勝利。
 それにしてもいくらインカレ優勝とはいえ、カーリー・フーバー先発完投のデンソー相手にここまでの試合をする日本体育大、特にエースの長谷川鈴夏はほんと素晴らしい。

-【Dブロック・1日目第3試合(1回戦/Game-15)】-
ウエントス
 200 1002…5
 000 0000…0
ALSOK鹿児島ALLWAVE

ウエントス:○佐藤美智 - 渡邊桜
ALSOK鹿児島ALLWAVE:●木村麻利亜 - 谷川まき
(本):
(三):寺門千奈美、岩本咲也花、海老原智夏(ウ)
(二):
【テーブルスコア】
【戦評】
 この試合もスタメンのみ掲載。地元鹿児島のALSOK、1回戦は突破したかったが、意外と完敗であった。

-【Dブロック・1日目第4試合(1回戦/Game-16)】-
戸田中央総合病院
 000 0004…4
 110 0000…2
Dream Citrine

戸田中央総合病院:五味彩華、○中村美樹 - 上島紗羽、坂本結愛
Dream Citrine:●松本菜摘、髙野里穂 - 林佑奈
(本):原みなも(D)
(三):林佑奈(D)
(二):
【テーブルスコア】
【戦評】
 若手主体で臨み、序盤から何度も何度もチャンスを作りながら無得点で終わる戸田中央総合病院に対し、Dream Citrineは原みなものホームランなどで2回までに2点を奪う。
 そのまま回が進み、これじゃまずいと思った戸田中は5回表2死満塁の場面でとっておきの代打に坂本結愛を送るも凡退で無得点。
 6回も三者凡退で終わり、7回も二人が倒れてツーアウト走者なし。ほぼ敗戦確定の超土壇場だったがここから奇跡の反撃が起きる。
 まず4番の小沢佳那子に代わる代打の本間紀帆がレフトへヒットを放つと、続く長井美侑もライトにヒットで一三塁に。この一三塁の場面で高原侑里が意表を突くセフティーバントをするも打球は投手松本菜摘へのゴロ。捕って一塁に投げればアウトで試合終了だっただろうが、セーフになると思ったか三塁走者に惑わされたか、とにかく焦って本塁に送球。三塁走者も三塁に戻って満塁なると、5回に代打に送った坂本結愛がたまたまこの打順に入っていたのが戸田中にとっては超ラッキー。当然のことながら千両役者の坂本なのでここは簡単に同点の2点タイムリーをレフトに放つと、さらに送球の間に走者は二三塁に。Dream Citrineはここでエースの髙野里穂をリリーフに送るも勢いは止められず、松本由佳の当たり損ねがライト前へのポテンヒットとなって2点が入り、土壇場での大逆転劇となった。
 Dream Citrineとしては本当に惜しい試合だったが、もしこれに勝っていたらおそらく翌日1試合目のウエントス戦も勝てただろうし、同じブロックではデンソーがIPU環太平洋大に負けるという波乱もあったので、準々決勝でIPUを相手に勝利する可能性も十分にあった。
 つまり、あと一つアウトを確実に取っていれば、セフティバントの投ゴロをファーストにさえ投げていれば、「全日本総合3位」というとんでもない結果も決して夢ではなかったのだ。逃した魚はあまりにも大きすぎた…。


 

<2日目(9月15日)の試合>

【Aブロック:C会場=知覧多目的】
 第1試合:ビックカメラ高崎 vs. 神戸親和女大
 第2試合:伊予銀行 vs. SGホールディングス
 第3試合:上記の勝者対決

【Bブロック:D会場=知覧陸上競技場】
 第1試合:Honda vs. 豊田自動織機
 第2試合:靜甲 vs. takagi北九州
 第3試合:上記の勝者対決

【Cブロック:B会場=開門総合-B】
 第1試合:中京大 vs. トヨタ自動車
 第2試合:太陽誘電 vs. シオノギ製薬
 第3試合:上記の勝者対決

【Dブロック:A会場=開門総合-A】
 第1試合:IPU環太平洋大 vs. デンソー
 第2試合:ウエントス vs. 戸田中央総合病院
 第3試合:上記の勝者対決

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