(詳細版)【2019年第71回全日本総合女子ソフトボール選手権大会~2日目結果】

【2日目、2019年9月15日(日)の結果】

 さて1部も2部もリーグ戦が再開し、今日から国体も始まりました。遅くなりましたが、一応全日本総合の試合の詳細を伝えることが誰から言われたわけではないですが義務みたいなことになってしまってまして。つい先ほどようやく全試合の詳細を把握しましたので、総合2日目の結果の詳細をお届けします(9月29日)。写真は近日中に追加します。


 

【A会場(開聞総合グラウンド A球場)・2日目】
-【Dブロック・2日目第1試合(2回戦/Game-23)】-
IPU環太平洋大
 150 0120…9
 101 0110…4
デンソー

IPU環太平洋大:○後藤明日香、上村紗輝 - 女鹿田千紘
デンソー:●辰巳舞衣、八木里菜 - 吉松梨乃
(本):釼持祐衣、松木瑛里(デ)
(三):岡田莉歩(I)、川畑瞳(デ)
(二):桃原祐里、居内祐香、女鹿田千紘②(I)、釼持祐衣、松木瑛里(デ)
【テーブルスコア-Game23】
【戦評】
  前日、中京大が日立を破ったのに続き、この日はIPU環太平洋大がデンソーを撃破した。1部の強豪が2チームも大学生に敗れるなんて前代未聞。少なくともここ20年間の全日本総合では初めての出来事ではないだろうか。
 しかもこの試合が特異なのは、IPUが「普通に」デンソーとの打撃戦を制したこと。前日の日立戦のように大学生投手が好投して僅差のままもつれて勝利するのはまだ想像できるが、さすがにここまで打ち合って勝利するのは見たことがない。
 ただ勝つには勝つ理由があって、2回表までの試合展開がIPUには有利に働いた。
 まず初回、IPUがデンソー先発の辰巳舞衣を攻めて「死球→暴投→犠打→エンドランの内野ゴロ」という理想的な攻撃で無安打で1点を先制。
 しかしその裏すぐさまデンソーが反撃して釼持祐衣の二塁打と川畑瞳のタイムリーであっさり同点。この展開が「少々辰巳が点取られても打線で逆転できるだろう」という過信に繋がったのかも知れない。
 そして迎えた2回表、IPUは居内佑加、女鹿田千紘、齊藤明日加の3連打で無死満塁とするも、徳嶺法子がセカンドゴロで本塁封殺。さらにこの時点で「まあ結局ヒット打たれてもある程度抑えるだろう」みたいな危険な希望的観測に繋がったのかも知れない。
 しかしこのチャンスをIPUが逃さない。9番の岡田望がセンターへのヒットで勝ち越しに成功すると、1番にかえって岡田莉歩が左中間を真っ二つの走者一掃の3点三塁打。さらにホームスチールもあり一挙5点を奪い、デンソーに投手辰巳を交代させる隙を与えず試合の主導権を握った。
 エースのカーリー・フーバーは前日の日本体育大戦で8回完投。しかもこの試合に勝てば同日にもう1試合があるので温存していたが、もちろん僅差になったら登板させる準備はしていたはず。しかし早々に5点差とされたことで登板させる機会も失われ、さらに代わった八木里菜も5、6回に3失点して逆に点差を広げてしまった。
 ただデンソーは打つ方ではそれなりに気を吐き、釼持祐衣が1本、松木瑛里が2本のホームランを放ったが、その3本ともに回の先頭打者。放ったヒット9本のうち3本塁打、1三塁打、2二塁打と6本が長打だったが結局得点は5点にとどまった。
 しかし打つ方に関してもこの日はIPUが上手。本塁打こそなかったものの、フェンス直撃の二塁打や大きな打球も多く、5本の長打で9得点と日本リーグ1部でトップを快走するデンソーを完全に打ち砕いた素晴らしい試合だった。

-【Dブロック・2日目第2試合(2回戦/Game-24)】-
ウエントス
 000 0100…1
 200 300x…5
戸田中央総合病院

ウエントス:●佐藤美智、関根友里恵 - 渡邊桜
戸田中央総合病院:○星加きらら、五味彩華 - 坂本結愛
(本):
(三):田中江理奈、水戸久瑠実、長井美侑(戸)
(二):東野実咲、渡邊桜(ウ)、高原侑里(戸)
【テーブルスコア-Game24】
【戦評】
 戸田中央総合病院は初回、田中江理奈の三塁打と上原依万里のバントヒットから二三塁のチャンスを作ると、4番の坂本結愛がセンターへあっさりと2点タイムリー。4回には1死二塁から長井美侑の中前タイムリー、水戸久瑠実の右中間タイムリー三塁打、松本由佳のレフトへの犠飛で3点を追加した。
 ウエントスは5回に佐藤美智がセンター前ヒットで出ると、渡邉桜がレフトへホームラン性の二塁打を放ち、寺門千奈美がレフトへタイムリーヒット。残念ながら二塁走者は本塁憤死となったが、意地の1点を奪って完封負けを阻止した。

 

-【Dブロック・2日目第3試合(3回戦/Game-28)】-
IPU環太平洋大
 000 0000…0
 112 020x…6
戸田中央総合病院

IPU環太平洋大:●上村紗輝、後藤明日香、遠藤杏樺 - 女鹿田、小山
戸田中央総合病院:○ジョーダン・テーラー、中村美樹 - 坂本結愛
(本):サム・フィッシャー、長井美侑(戸)
(三):高原侑里(戸)
(二):岡田望、女鹿田千紘(I)
【テーブルスコア-Game28】
【戦評】
 優勝候補の一角のデンソーを破って勢いに乗るIPU環太平洋大だったが、さすがに相手投手が1部リーグでもなかなか打たれないジョーダン・テーラーとなると話は別で、チャンスは作るものの要所はきっちりと抑えられて無得点。完封負けで夢の「全日本総合3位」はお預けとなった。
 ただそれでもジョーダンを相手に計7安打と1部リーグのチームと比べても決して引けを取らないような打撃陣。3回には9番の岡田望が左中間へのエンタイトル二塁打を放ち、6番の女鹿田千紘などは2回、4回の打席で完璧に捉えてのレフト前ヒットと左中間二塁打を放つなど、素晴らしいバッティングだった。
 戸田中央総合病院は計6点で快勝したようにも見えるが放ったヒットは相手を1本だけ上回る8本。良いところでタイムリーが出たこともあるが、初回に2死から出たフィッシャーの先制ホームランがやはり効果的だった。

 


【B会場(開聞総合グラウンド B球場)・2日目】
-【Cブロック・2日目第1試合(2回戦/Game-21)】-
中京大
 000 0000…0
 000 210x…3
トヨタ自動車

中京大:丹羽萌、宇野あかね、●村田未幸、西川沙希 - 安山涼香
トヨタ自動車:○後藤希友、田内愛絵里 - 切石結女
(本):田中麻美(ト)
(三):
(二):
【テーブルスコア-Game21】
【戦評(「サイタマンのブログ」を参照させていただきました】
 前日、日立を破る大金星だった中京大の2試合目は王者のトヨタ自動車。車で15分くらいの距離にあるご近所さんでもあり優勝候補の最右翼と2回戦で当たるというのも不運だったが、しかし最後までらしさを見せて接戦を演じ、「やはり今年の中京大は強かった!」というのを十分見せてくれた
 先発は前日の日立戦で完投した丹羽萌で2安打を打たれながらも2回を無失点。3回を宇野あかねが三者凡退に抑えると、4回からエースの村田未幸が登板するが6番渥美万奈に四球を与え7番の田中麻美に痛恨の一発。5回にも山崎早紀にタイムリーを浴び3点を奪われた。しかし6回に登板した西川沙希と合わせて、4人の投手でトヨタ自動車を3点に抑えたのだから、十分仕事は果たしただろう。
 ただ打線がトヨタ自動車先発の後藤希友の前に沈黙。1回表に高瀬沙羅、5回表に森本美由、6回に武富沙弥がそれぞれ先頭でヒットを放つも得点出来ず。5回、6回は二塁に走者を送れず、さらに盗塁失敗で走者も失うなど、数少ないチャンスをものに出来なかった。

-【Cブロック・2日目第2試合(2回戦/Game-22)】-
太陽誘電
 000 0000 0…0
 000 0000 1…1
シオノギ製薬

太陽誘電:●尾﨑望良 - 青木千春
シオノギ製薬:○千葉咲実 - 竹林綾香
(本):
(三):
(二):山本晴香(誘)、谷本奈々、横野聖奈(シ)
【テーブルスコア-Game22】
【戦評(「サイタマンのブログ」を参照させていただきました】
 2死二塁のチャンスが誘電が1回、シオノギが2回あったものの、それぞれ先発の左腕千葉咲実、尾﨑望良が抑えて得点を許さず試合は延長戦へ。
 8回表、誘電は無死三塁と絶好のチャンスも原田のどかが空振り三振、川村莉沙がショートライナーで併殺打となり得点出来ず。
 その裏シオノギは故意四球、犠打、故意四球で築いた満塁のチャンスで、1番の谷本奈々は二ゴロ本封に倒れるも、2番の横野聖奈がショートへの内野安打を放ちサヨナラ勝ちを収めた

-【Cブロック・2日目第3試合(3回戦/Game-27)】-
シオノギ製薬
 000 0000…0
 000 0001…1
トヨタ自動車

シオノギ製薬:●池田美樹 - 竹林綾香
トヨタ自動車:○モニカ・アボット - 峰幸代
(本):長﨑望未(ト)
(三):
(二):
【テーブルスコア-Game27】
【戦評(「サイタマンのブログ」を参照させていただきました】
 トヨタ自動車の先発、モニカ・アボットがノーヒットノーランを達成した。5回までをパーフェクトに抑えたアボットは、6回表、先頭の竹林綾香に死球を与えてこの試合初めての走者を許す。しかし後続を抑えると7回も1四球のみと、7回を無安打に抑えて0-0のまま7回裏に入る。
 そして7回裏、ここまで散発の3安打に抑えられ、チャンスらしいチャンスも作らせてもらえなかったシオノギ製薬の池田美樹に対し、先頭の長﨑望未がライトにサヨナラ本塁打。シオノギとしては無安打だろうと0-0で延長に持ち込めば得点のチャンスはあっただけに、痛恨の一発となってしまった。

 


 

【C会場(知覧平和公園多目的球場)・2日目】
-【Aブロック・2日目第1試合(2回戦/Game-17)】-
神戸親和女子大
 000 00…0
 004 12…7
ビックカメラ高崎

神戸親和女大:●平良優花、八木夏希、碓氷英里 - 山口歩
ビックカメラ高崎:○勝股美咲、中野花菜 - 降矢香
(本):
(三):北口美海(ビ)
(二):
【テーブルスコア-Game17】
【戦評】
 神戸親和女大は初回の守りでいきなり2連続失策で走者を出すも後続を抑え無失点。2回もヒットと四球でピンチを招くも無失点となんとか2回を抑えたが、3回裏に2死四球、3安打、1犠飛を集められて一挙に4点を奪われ、4回、5回にも失点し5回で7点差のコールド負けとなった。
 打線では1回表先頭の赤松亜里沙がセンターへヒットを放つも(放ったはず)結局ヒットはこの1本のみ。それ以降は1四球のみに抑え込まれた。
 この試合、神戸親和女大は5回で計10三振だったが、うち見逃し三振が7個。待球作戦だったのかも知れないが、それほど際どいコースでもなかったし、打線全体が少し消極的過ぎたかも知れない。もっとガンガン振っていって欲しかった。

-【Aブロック・2日目第2試合(2回戦/Game-18)】-
伊予銀行
 000 0000 101…2
 000 0000 100…1
SGホールディングス

伊予銀行:○山口清楓 - 二宮はな
SGホールディングス:加藤あずさ、●カーヤ・パーナビー - 藤原麻由、山科真里奈
(本):
(三):
(二):中島香澄(S)
【テーブルスコア-Game18】
【戦評】
 伊予銀行先発の山口清楓、SGホールディングス先発の加藤あずさが好投。SGHは5回からリリーフしたカーヤ・パーナビーも無難な投球で得点を許さず、試合は0-0のまま延長戦へ。  延長8回表、伊予銀行は1死三塁から正木朝貴がセンターへ運ぶタイムリーを放ち待望の先制点。その裏、SGHも1死三塁とするが田中瑠莉が左邪飛に倒れツーアウト。ここで1番中島香澄を迎えたが、無理に勝負せずに次の市川咲子勝負を選択した方が伊予銀行としては良かったかも知れない。その中島がセンターの右にタイムリー二塁打をはなちSGHが同点に追いついて試合はさらに延長へ。
 延長9回は伊予銀行が三走とのエンドラン失敗で三走が挟殺、同じくSGHもエンドラン失敗で三走が挟殺とお付き合いして延長10回に。
 そして10回、伊予銀行は1死三塁から松成あゆみがライトにタイムリーを放って勝ち越し。SGHは1死三塁からエンドランをかけるもサードゴロとなって本塁タッチアウト。捕手がブロックしたかどうか微妙な場面ではあったがSGH小林監督の抗議も受け入れられず、最後の打者もショートゴロに倒れゲームセット。
 この全日本総合の前の週に行われた1部リーグ第6節に続き伊予銀行がSGHに対して勝利をあげた。

 

-【Aブロック・2日目第3試合(3回戦/Game-25)】-
伊予銀行
 100 0000…1
 010 005x…6
ビックカメラ高崎

伊予銀行:庄司奈々、●山口清楓、原田悠 - 二宮はな、若林舞
ビックカメラ高崎:○濱村ゆかり、中野花菜 - 我妻悠香、降矢香
(本):樋口菜美(伊)、糟谷舞乃(ビ)
(三):
(二):正木朝貴(伊)
【テーブルスコア-Game25】
【戦評】
 ビックカメラ高崎先発の濱村ゆかりに対し、伊予銀行は1回表先頭打者の樋口菜美が右中間に豪快な一発を放って先制点を奪う。
 一方のBIC高崎も2回に糟谷舞乃が同じく右中間に放り込んで同点にし、そのまま両先発投手が好投したまま試合は6回裏に。
 6回裏、1死後に市口侑果が四球で出ると続く森さやかの当たりはふらふらっと上がってレフトの前に落ちるラッキーなヒット。山本優もセンターへのヒットで満塁とすると、伊予銀行はここで投手を交代。この直前の試合で延長10回を完投勝ちしたばかりの山口清楓にスイッチしたが、やはり疲れが残っていたか。内藤実穂に三遊間寄りで三塁のグラブを弾くタイムリーヒット打たれて勝ち越し点を許すと、藤本麗に中前に2点タイムリー、降矢香に2点二塁打と立て続けにタイムリーを浴びて一挙5失点で試合が決まった。

 


 

【D会場(知覧平和公園陸上競技場)・2日目】
-【Bブロック・2日目第1試合(2回戦/Game-19)】-
Honda
 000 0001…2
 200 000x…1
豊田自動織機

Honda:●ジェイリン・フォード -田井静華
豊田自動織機:○海部栞菜、ダラス・エスコベド - 椛山奈々
(本):
(三):胡子路代(H)
(二):
【テーブルスコア-Game19】
【戦評】
 1回裏、豊田自動織機は先頭のカースティ・メリットが四球で出ると、江口未来子の一前犠打が野選となって無死一二塁。続く佐藤光紗の二ゴロで走者が進むと4番の洲鎌夏子がゴロで二遊間を抜くセンターへの2点タイムリーヒット。結局終わってみればヒットらしいヒットはこの1本だけだったので、織機としては実に効率の良い初回の攻撃だった。
 織機の先発は今後のリーグ戦での対戦を見越してかエースのダラス・エスコベドではなく海部栞菜。その海部が期待以上の投球内容。2回に1死から巽麗菜、A・カーダに連打を浴びるも、下位に向かう打順にも助けられて無失点、3回から6回は1本のヒットも許さない好投を見せる。
 しかし迎えた7回表、Hondaがようやく反撃を見せる。先頭で4番の胡子路代が右翼線を深々と破る三塁打で出塁すると、続く佐野由貴美がレフトへのタイムリーヒットで1点差。さらに巽麗菜の初球に死球と、ここまで好投の海部が突如崩れる。
 1点差で1死一二塁の大ピンチとなったところでようやくD・エスコベドが登板。A・カーダは見逃し三振に抑えたが、続く代打の大塚友紀の打球はセンターへの強烈な当たり。しかしこれが正面を突く幸運で、二塁走者も飛び出しており二塁送球で併殺かどうかのタイミングは間一髪。しかしこの時、実は二塁塁上でのプレーを見ていた審判がおらず、二塁塁審も振り返って「アウト(?)」っぽい微妙なジェスチャー。これを見て織機ナインは併殺完成と思い全員ホームベース前に集合し試合終了の挨拶のために整列するも、Hondaナインはベンチから出ず。この間、審判団が協議の結果、「判定はセーフで2死一二塁から試合再開」ということになり、ふたたび織機ナインはそれぞれの守備位置に。
 まあ実際、見ていた感じでは二塁はセーフっぽかったので判定はこれで良かったが、一旦終わったと思いながらも審判の不手際で待たされ、再開する形になった織機ナイン。これでもし試合をひっくり返されたらたまったもんじゃないだろうなあ~、と思っていたが、最後の打者の代打塚本蛍が空振り三振に倒れてゲームセット。
 最後までHondaも意地を見せたし、織機も追い詰められながらなんとか逃げ切ったが、判定の不手際から試合が壊れかけたところをなんとか無難に終了してくれたことで、審判団が一番ホッとしたことだろう(笑)

 

-【Bブロック・2日目第2試合(2回戦/Game-20)】-
takagi北九州
 005 2000…7
 002 1010…4
靜甲

takagi北九州:○小林咲嬉 - 福元美紗
靜甲:●渡部恵里花、清水琴乃、大塚巳那子 - 中尾萌
(本):
(三):有吉萌々子(t北)
(二):
【テーブルスコア-Game20】
【戦評】
 1回戦で1部のNECプラットフォームズを普通に破ったtakagi北九州が、この試合も2部の靜甲を相手に完勝した。
 3回、先頭の福元美紗がファーストのエラーで出塁すると、続く1番増山由梨、2番山根悠夏という、年の差実に16才の兵庫大附須磨ノ浦高出身の1、2番コンビがスラップ安打で満塁に。有吉萌々子の二ゴロで先制すると、さらに守備のミスも重なり再び満塁に。ここから畠田奈実の中犠飛、塩澤こころの2点タイムリー、細見真由のタイムリーと続いて一気に5点を奪い、4回にも2点を追加して試合を決めた。
 靜甲もtakagi北九州のエース小林咲嬉に対して、山梨学院大の後輩の八鍬あゆみと先輩の櫻井円香がタイムリーを放つなどこつこつと得点を重ねるも反撃は4点にとどまった。

 

-【Bブロック・2日目第3試合(3回戦/Game-26)】-
豊田自動織機
 020 0300…5
 000 1110…3
takagi北九州

豊田自動織機:ダラス・エスコベド、河澄星菜、○秋元菜穂 – 小寺真琴
takagi北九州:●福本真樹 - 福元美紗
(本):中川彩音(織)
(三):増山由梨(t北)
(二):洲鎌夏子(織)
【テーブルスコア-Game26】
【戦評】
 takagi北九州はここまで2試合完投で直前の試合でも7回を投げたエースの小林咲嬉ではなく、今大会初登板の福本真樹が先発。一方の豊田自動織機はエースのD・エスコベドが先発。
 伝統的に軟投派の左腕投手を苦手としている織機打線なので、左腕の福本真樹の先発も戦略上ありだとは思ったが、2回に中川彩音と竹中真海がタイムリー。5回にも中川彩音が2点本塁打と、織機の「悪い伝統」とは無関係の新人打者二人の活躍で4点を奪った織機が、5-3で逃げ切った。
 織機は先発のD・エスコベドが言わば調整登板で3回無失点で降板。4回からは河澄星菜、秋元菜穂と継投したが、それに対してキッチリと反撃したtakagi北九州は立派。4回に畠田奈実、5回に山根悠夏、6回に細見真由がそれぞれタイムリーを放って3点を返し、接戦に持ち込んだ。
 takagi北九州は敗れはしたが今大会の戦いっぷりは見事。チームの最大の山場である10月の順位決定節、そして2部残留に向けて、これからさらに大事な試合での健闘を期待したい。


 

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