005【女子ソフトボール日本代表選手紹介~捕手】

【No.23 乾絵美(ルネサス高崎)】


 日本代表常連の名捕手である。五輪経験もあり、何よりルネサス高崎で同じチームで上野の球を受け続けてきた経験が代表には必要不可欠である。

同じチームにはリーグで首位打者を走り、同じく今回五輪代表に選出された峰がいるが、リーグ戦では実際には乾の方が出場試合数、打席数ともに多い。
打率は峰の半分に満たない2割2分台だが、リーグ戦前半全勝のルネサスにあって首位打者を押しのけてマスクを被るあたり、その守りでの安定感がずば抜けていると言うことだろう。

 

 

【No.2 峰幸代(ルネサス高崎)】


日本リーグ3年目にしてもはや名選手の風格も漂いだした強打者である。
今年前半戦を終えて首位打者なのは先にも述べたが、この選手は高卒1年目からすごかった。
打率3割9分4厘は首位打者の狩野の4割1分1厘に肉薄するものであり、打撃部門での新人賞は当然ながら高卒1年目で上野の球を受け続け捕手としてのベストナインにも輝いた。

しかし今年の代表に関しては、乾と同じルネサスの峰ではなく、坂井寛子と同じ太陽誘電の谷川まきが選ばれると思ったファンは多いのではないだろうか?
実は僕もリーグが始まる前の代表発表までは谷川が選ばれてほしいとずっと思っていた。
1年目、驚愕のデビューを果たした峰であったが2年目のジンクスか昨年はまったくいいところがなかった。それに変わって打ちに打って歴代記録を次々と塗り替えたのが谷川である。
本塁打と打点の2冠王に輝きもちろんベストナインも獲得。打点28は歴代最高の成績ではなかったか。
「投手はいいが日本は打てない」と何年も前の認識しか持たないマスコミ関係者はよく口にするが、今の日本代表は打つ方はほとんど穴がないくらい良い打者が揃っている。その中でも去年の谷川は群を抜いており、日本代表の4番に置いても良いくらいではないかと思っていた。
果たして、代表が発表されると選ばれたのはルネサスの峰であり谷川は落選した。上野を絶対的な中心にすえるがためのルネサスから捕手二人かと思われるような選考である。
もちろん、峰はとてつもない選手だが、個人的に谷川が好きな選手だったので落選の知らせは本当に悔しかった。谷川本人も相当に落ち込んだのではないだろうか。

そしてリーグが始まると、晴れて代表に選ばれた峰は首位打者を走り、去年あれだけ打ちまくった谷川は打率2割で長打も本塁打1本だけである。
五輪なんかが全てじゃないし、どうせ一過性のもの。後半戦が始まったら峰に負けないくらい打ちまくる谷川を見たいものだ。

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