【2017/2018シーズンの引退・移籍・新加入選手~2部リーグ・ホープセクション】

 さて皆さん、いよいよ今週末に待望の2部リーグが開幕します。 開幕前の恒例記事として、昨年度から今年度にかけてのチームの変化、引退、新加入選手をまとめておきたいと思います。 これをやっておかないといろいろと間違いが多発しますからね。

 「(銀猫)この選手新人なのに良い選手ですね~」「(某チーム監督)いや、、もう3年目ですけど…」みたいな(笑)。

 では、始めましょう。 何故かわからないけど結構、気合い入ってます。まずはホープセクションから。

 ちなみに、きっとどこかに間違いがあると思います。見つけ次第訂正いたいします!(写真やコメントも4月中にまだ少し追加すると思います)

 


【NECプラットフォームズ】

退団選手:4人
   ( 7/1B)玉里友希  (6年,星野→山梨学院大)
   ( 1/RF)田畑このみ (7年,九州女子→TOETECK)
   ( 8/LF)林 優貴  (6年,埼玉栄→日本体育大)
   (16/LF)荻野みなみ (2年,千葉商→東京富士大)

新人選手:5人
   ( 4/ C)清水汐里 (木更津総合→東京女子体育大)
   ( 2/IF)木上莉奈 (日南学園→MSH医療専門学校)
   (23/IF)山口唯  (厚木商→日本体育大)
   (25/IF)村田向日葵(木更津総合)
   ( 7/OF)小川原結 (埼玉栄→東京富士大)

 

※退団選手
 玉里友希林優貴はともに同じ2012年の加入。その前年2011年にチームが2部で初のセクション1位になり、2014年に初優勝なので、まさにNECが強くなっていく過程でチームを支えた中心選手だった。どちらも名門大卒の選手で、スマートで大人びた感じの選手だった。玉里は小さいながらも好打者揃いのNEC打線の中で4番を張ることも多く、林もその後の5番を打つことが多かった。二人とも2016年シーズンからマネージャー、コーチ兼任として裏方も兼ねており出場機会が減っていたが、今年からはともに専任となる。
 田畑このみは実業団入りして9年。最初の3年間は宮城県のTOETECKに所属していたが、2010-2011年の2年間はチームがリーグ未加盟だったので正式なリーグ在籍年数は7年ということになる。2011年に東北大震災に遭いチームが存続できなくなり2012年にNECアクセステクニカに移籍したので、チーム加入は玉里、林と同時と言うことになる。TOETECK時代も3番打者として活躍していたように打撃センスもあり守備も巧い外野手だったので、NEC移籍後もすぐに中心選手になった。元TOETECKとしてはまだ厚木SCに大石麻里奈がいるが、大石は2010年に島根三洋に移籍していたので、震災を知るTOETECK最後の現役選手がこれでいなくなったことになる。
 荻野みなみは2年間と短い在籍ながらもチームが1部に残留した年に入団したのは幸運。1部で計31打席に立ち安打も3本放った。これは全くの余談になるが、自分も顔に特徴的なほくろがあるので、同じように顔に特徴的なほくろのある選手にはついつい自然と惹かれてしまう。そういう人、意外といるんじゃないかな?すみません、本当に余談でした(笑)

※新人選手
 投手はおらず内野手が3人。NECには実力のある大学生野手が入ることが多く、山口も強豪日体大で3番を打つこともあった選手で俊足の小川原とともに1年目から期待したい。
 MSH医療は広島の専門学校で、監督が元大鵬薬品の小原友里さんで、コーチが元女子プロ野球選手の野々村聡子さん、選手は野球とソフトボールの二刀流だそうだが、ソフトボールの日本リーグに選手を送り込むのはもしかしたらこれが初めてではないだろうか。そういう意味でも木上には大いに期待をしたい。ちなみにMSH時代はショートで3番を打っていた。

<玉里友希,2015年4月19日>

<林優貴,2015年4月19日>

<田畑このみ,2008年5月15日~1年目トーテック最終年時>


<荻野みなみ,2016年6月4日>

<木上莉奈,2017年7月22日>



【靜甲】

退団選手:3人
   ( 2/ C)土屋允砂貴  (1年,星野→山梨学院大)
   ( 4/LF)泉 夏帆   (4年,厚木商→早稲田大)
   (13/CF)曽根早織   (3年,藤枝順心→日本ウェルネス(2年))

新人選手:2人
  (26/IF)中上みかさ(飛龍)
  (27/OF)鳫平綾香 (帝京安積→IPU環太平洋大)

 

※退団選手
 泉夏帆は早稲田大出身で同じく早大出身で2年後輩の泉花穂とは同じ読みの「いずみかほ」。確か大学時代のあだ名は先輩の泉夏帆の方が「ピン子」だったはずで、それだけいじられキャラだったということだろうか(笑)。短い期間だったが靜甲の中心打者として活躍したのもさることながら、ルックスも性格も良い選手としてもある意味有名な選手だった。
 土屋允砂貴は結局1試合、前半戦の大差の試合でマスクを被っただけで1年間で退団となった。ただこの選手のおかげで「允」を「み」と読むことがわかった。じゃなきゃたぶん一生知らずに終わっていただろう。
 個人的に一番残念でもったいなく思うのが曽根早織。ウェルネスで2年やっているので靜甲では実質1年間で、シーズン半ばにはすでにチームを離れていたようだ。個人的に「田舎のヤンキーみたいなルックス」と常にネタにしてきたが、つまりネタに出来るくらいソフトボールの実力もあるし、そしてちゃんとすれば実は美人だったということ。藤枝順心から日本ウェルネスに進み、ウェルネス時代に2部でダントツの首位打者になった経緯はデンソーに入った先輩の釼持祐衣のまさに後継者。釼持が今年デンソーでレギュラーを取りそうで、この曽根もいずれは1部の舞台で活躍を、と願っていたので、1年での靜甲退団を聞いたときは残念でならなかった。なんとか復帰してくれないだろうか。

※新人選手
 新人選手は地元飛龍出身の中上と、先輩も多い帝京安積から強豪IPUを出た鳫平。今春、オープン戦の試合を見てたときに靜甲の某OGと話していて「新人の鳫平って、なんかいかにも『がんぺい』っていう顔してない?」と言ったら「そうそう!」と激しく同意していた。苦情の有る方はこのOGさんにどうぞ(笑)

<泉夏帆,2017年5月27日>

<曽根早織,2016年5月21日>

<曽根早織,2017年5月27日>


【厚木SC】

退団選手:6人
   (18/ P)木村胡桃  (4年,弘前学院聖愛→ペヤング→東京国際大(半年))
   (25/ P)森本叶恵  (2年,京都西山→奈良文化女子短大)
   ( 5/ C)川口真優  (4年,厚木商)
   (18/IF)鈴木愛永  (3年,湘南学院)
   (19/DP)松本早紀  (2年,奈良女子→奈良文化女子短大)
   (44/SS)長岡瑠里  (2年,香ヶ丘リベルテ)

新人選手:7人
   (18/ P)池信里奈  (日体桜華→東京国際大)
   ( 1/IF)吉田美優  (奈良女子→太成学院大)
   ( 5/IF)松尾奈月  (福岡大附若葉→神戸親和女大)
   ( 7/IF)宍戸友利恵 (木更津総合→東京女子体育大)
   ( 9/OF)遠藤千夏  (帝京安積→東京国際大)
   (19/OF)根本実佳  (帝京安積→富士大)
   (44/OF)風間萌子  (長野商→東京国際大)

移籍加入選手:2人
   (26/IF)碓氷真里 (尾北→甲賀医専)
   (27/OF)前川汀紗 (滋賀学園→甲賀医専)

 

※退団選手
 木村胡桃はペヤングと厚木SCで計4年。厚木では貴重な左腕として活躍していただけにちょっと早すぎる引退。2013年4月に青森で日本リーグが開催されたとき、試合終了後にペヤングが協力したソフトボール教室が行われた。この時に弘前学院聖愛の高校生として参加していたのが木村で、当時ペヤングの監督だった田上さんに投球を見てもらい、「大柄の左腕投手でドロップ系のボールを投げられるのは貴重」、ということでペヤングに拾ってもらったらしい。ペヤングが廃部になった後は横山蒼と一緒に東京国際大に進学するも、思い直してリーグに復帰することを目指して厚木SCにその年に入部し、翌年から再びリーグ選手になった。その無所属の1年の間には愛知県で行われたオープン戦を一人で見に来ていたこともあったし、常にソフトボールに前向きな姿勢は個人的にとても好感を持っていて、試合があるといつも気にしていた選手だった。
 森本叶恵川口真優長岡瑠里はともに厚木SCの中心選手として活躍していた選手。特に川口は新人時代からほぼ全試合出場の正捕手だったので、彼女が抜けた今後が心配だ。

※新人選手
 正捕手の川口が抜けたので、新人の捕手吉田に対する期待は大きい。池信はかつてのエース山内唯を彷彿とさせる巨漢選手。投げるだけではなく左打ちの打撃にも期待したい。その池信と同じ東京国際大からは3人が入部。というか、今年は入った全員が大卒の選手だ。大垣ミナモが1部に昇格したので、これら新しい戦力で初のクラブ選手権優勝を狙う。

※移籍加入選手
 実質新人ではあるが甲賀医専で2年2部経験のある選手として碓氷前川が入部。ともに甲賀医専時代はレギュラー選手だった。

<木村胡桃,2017年7月24日>

<森本叶恵,2017年7月24日>

<池信里奈,2017年3月24日>

<池信里奈,2017年3月25日>


【東海理化】

退団選手:7人
   (17/ P)横山楓香  (5年,多治見西)
   (24/ C)石田沙也佳 (9年,埼玉栄)
   (12/ C)松本七海  (5年,埼玉栄)
   ( 9/RF)越智華奈子 (14年,長崎商)
   ( 2/SS)片山郁乃  (6年,夙川学院→中京大)
   (25/PR)岩元瑠音  (2年,神村学園)
   (21/LF)井塚千尋  (9年,帝京安積)

新人選手:3人
   ( 9/IF)穴見里織 (高川学園→東京女子体育大)
   (24/IF)小倉美衣菜(千葉経済大附)
   (25/OF)山本エンジェル(高崎健大高崎)

復帰・移籍加入選手1
   ( 8/2B)秋山麻美  (帝京安積→東海理化(7年)→2年ブランク)

 

※退団選手
 今年の2部の退団選手としては越智華奈子がもっともチームに対する打撃が大きいか。確かにここ1-2年は全盛期の力からすると物足りなかったが、それでも打線に越智がいるのといないのとでは大違い。本当なら昨年引退した小林果歩が残っていたら今頃すんなり後釜を任せられたのだが、怪我では仕方が無い。早く右の大砲の後釜を育てていかなければ。14年間の全てを2部リーグで過ごしたが、もし仮に1部選手としてやっていてもレギュラーとして活躍できただろう、まさに2部の誇りのような選手だった。
 中心選手としては石田沙也佳の引退も残念。故町田監督時代から怒られて鍛えられて育ってきた選手。ポカも多かったがチャンスにも強く、キャプテンも務めたようにここ数年は間違いなく東海理化の顔だった。同じ長身で細身ということで今後は朝田雅音に早く石田を超える選手になってもらわなければ。
 井塚千尋は最初は投手だったが後にレフトにコンバートされ、意外性のある打撃と守備(?)で活躍した。どの大会だったか、ホームラン性の打球を追ってフェンスに倒れ込んで絡みついて寝転がっていた姿が忘れられない(笑)。石田とは同じ年で、新人時代の厚木大会の時に夜のコンビニで買い物していた時に話したことをふと思い出した。
 越智や石田に比べると東海理化での年数は短いが不動のショートとして活躍したのが片山郁乃。とはいえ大卒だったため石田たちより1才上で、入団1年目から2番ショートが定位置だった。バッティングセンスもあったし、何よりショートに片山が入ったおかげで内野全体がぐっと締まり、ワンランク上になったような、そんな雰囲気になったことを覚えている。
 横山楓香はいつまで経ってもおぼこいというか幼いというか、いつも高校生みたいな面影を残した選手だったがもう5年も経っていたことにびっくり。多治見西から入ってすぐは、いつかは主戦投手になるかなと期待したのだが。一宮オープンではオシャレして私服で試合を見に来ていたが、やっぱり高校生みたいだった(笑)。松本七海も横山と同じ5年目。後年は代打の切り札として存在感を発揮していた。岩元瑠音は若くしての退団になったが、代走の一番手として毎試合のように出場していたように思う。

※新人選手
 新人としては24番の小倉がなかなか良い打撃。理化は比較的レギュラーが決まっているが、ファーストの百瀬がライトに回りそうなので、空いた内野のポジションを田口などの先輩たちに加え新人もともに争うことになりそう。
 山本エンジェルはもう名前だけで今年の優秀選手賞受賞(笑)

※移籍加入選手
 セカンドのレギュラーとして7年間活躍していた秋山麻美が2年間のブランクを経てチームに復帰。基本的にはコーチ専任のような形になるが、人数が減り内野も若い選手が多いので、どこかで出番があるかも知れないということでの選手兼任だろうか。

<越智華奈子,2008年4月4日>

<越智華奈子,2008年4月4日>

<石田沙也佳,2008年4月2日>

<石田沙也佳,2008年4月2日>

<石田沙也佳,2008年4月4日>

<石田沙也佳,2008年4月2日>


【takagi北九州WaterWave】

退団選手:4人
   ( 3/3B)原田明香  (15年,小倉商→東芝北九州→CLUB北九州)
   (20/SS)松岡ゆり枝 (9年,小倉商→東芝北九州→CLUB北九州)
   (16/CF)加藤美穂  (7年,東海学園→東海学園大→日本精工)
   ( 8/RF)串崎みく  (3年,福岡大附若葉→IPU環太平洋短大→CLUB北九州)

新人選手:8人
   (11/ P)小林咲嬉  (山梨学院→山梨学院大)
   (28/ P)福本真樹  (滋賀学園→甲賀医専)
   (21/ P)江口美月  (鹿屋女子)
   ( 5/ C)宮﨑ひかる (小倉商)
   ( 8/ C)松本美波  (福岡大附若葉)
   ( 1/IF)塩澤こころ (山梨学院→山梨学院大)
   ( 7/IF)細見真由  (福知山成美→奈良文化女子短大)
   (24/OF)馬込穣   (神村学園)

復帰・移籍加入選手:2人
   ( 9/OF)増山由梨 (須磨ノ浦女子→デンソー)
   (31/IF)来條美穂 (京都西山→日立→日立カメラマン?)

 

※退団選手
 東芝北九州からCLUB北九州へ、そしてtakagi北九州WaterWaveへと、延べ17年間にもわたってチームを文字通り引っ張り背負ってきた原田明香がとうとうユニフォームを脱いだ。同じ年齢としては小長井美希、白井奈保美、上野由岐子しか残っていなかったので、まさに近年のソフトボール界の大ベテラン選手の引退だ。ただ彼女が頑張ってきてソフトボール界に果たした役割は、大げさでは無く上野に負けないくらい大きいと言っても過言では無いと思う。
 東芝北九州が廃部となったその年の暮れ、当時監督だった長澤佳子さんと一緒にチーム存続を願って支援企業を探し回り、四方八方手を尽くし歩き尽くしたにも関わらず、当時の社会情勢もあって、とうとう支援してくれる企業を1社も見つけることが出来なかった。
 これでやるべきことは全てやり尽くし、もはや常識的に考えれば廃部、解散しか道は無かったのだが、やはりチームに対する愛着が強かったのだろう。そんな時にたった一人でチームの存続に歩み出したのがこの原田明香だった。もちろん一緒に付いてきてくれた仲間たちがいたからこそ存続へと繋がったわけだが、全く後ろ盾の得られないまま、自腹を切ってでもという強い信念でチームを存続させてくれた原田にはソフトボールファンの一人として心から感謝したい。
 その後は博多の華味鳥さんやいくつかの企業がスポンサーについてくれたり、地元のテレビ局が応援してくれたりと支援も得られ、ただ単に存続しただけではなく「強いCLUB北九州」となってチームを生まれ変わらせた(その中にはトヨタ自動車から移籍してきた森田千晶の存在も大きい)。そして昨年、「takagi」という優良企業の強力な後ろ盾を得てチームは更に生まれ変わり、今年からは1部での監督経験もある磯野稔さんを監督に迎えてチームは本格的に強豪チームを目指そうとしている。
 そんな九州唯一の実業団チームとしてこれからどんどん飛躍しそうな「takagi北九州」だが、そこに原田の名前がないのが寂しくて仕方が無い。しかし原田とチームメイトたちで頑張った「CLUB北九州の4年間」があったからこそ、今の、そしてこれからのtakagi北九州WaterWaveがあることだけは絶対に間違いない。ソフトボールファンは全員、原田明香の努力を決して忘れないし、忘れてはいけない。

 松岡ゆり枝は一昨年は1年間引退していたが昨年復帰して計9年間チームに所属。ショートを守る中心選手だった。
 加藤美穂は日本精工で4年間、takagi北九州(CLUB北九州)で3年間の計7年。日本精工時代からキャプテンも務めた中心選手で、個人的な感想では「日本で一番やる気の無い構え」から常にジャストミートで鋭い打球を飛ばすとても良い打者だった。あの打ちたくなさそうな構えで相手を油断させていたのだろうか(笑)。確か出身が九州で、大和電機の後藤菜緒子と同じ中学か少年ソフトチームだった気がする。
 串崎みくは愛短出身の左の強打者。1番を打つがチャンスにめっぽう強いポイントゲッターという印象がある。ソフトボール以外の面でもバリバリ仕事ができるタイプのようで、それで会社に残ってチームのスタッフとして働くことになったようだ。

 ちなみにその原田さんと松岡さん、加藤さんの今現在ですが、ご安心下さい、みんな北九州に残って明るく元気に仕事してるようです。先月北九州で行われた車いすソフトボールを見に行ったときにたまたま再会することができました。形は変わっても相変わらず楽しそうにソフトボールをしていましたよ。

※新人選手
 新人は多くて一気に7人入団。中でも山梨学院高→山梨学院大と同じ道を歩んできた小林塩澤の2人は即戦力か。塩澤は山梨学院大時代は下位打線だったがあえて後ろに置いた感じの選手でかなり良い打者。1年目から中心で活躍しそう。

 福本真樹は甲賀医専時代の1年目からユニフォーム名が「Hukumoto」だったので注目していた選手。もちろんピッチングでも注目していてリリーフで出てきてもどんな場面でもしっかり投げて試合を壊さないタイプ。貴重な左腕投手になるのは間違いない。

※移籍加入選手
 なんと言っても増山由梨の移籍が大きい。チームにとってのみならず、ソフトボール界の話題としても大きいだろう。説明不要の日本ソフトボール界の生きた伝説みたいな選手。昨年は超一流の証の1部リーグ300本安打も達成している。デンソーがチームの宝でもある増山をリリースする意味が全く理解出来ないのだが、まあともかく、増山がソフトボールを続けてくれて、それも2部の中堅のチームに移籍してまで続けてくれるということ自体がとにかく嬉しい。takagi北九州にとってだけでは無く、2部でやる選手みんなにプラスになるはず。増山にはチームの枠を超えた活躍、活動、波及効果を大いに期待したい。そして将来「2部を経験しておいて本当に良かった。ソフトボール人生の幅と深さがうんと増した」というような未来が訪れてくれるのをファンとして心から願いたい。
 それは決勝トーナメント常連の頃の強い日立で中心選手として長年活躍してきた来條美穂にも言えることで、この、リーグを代表する二人の大ベテランで2部をもっと成長させていって欲しい。

<原田明香,2009年9月4日>

<原田明香,2013年10月27日>

<原田明香,2018年3月18日~北九州で障害者の方に混じって車椅子ソフトボールを楽しむ。車椅子ソフトにはCLUB北九州時代からチームで参加していたらしい>

<原田さんが働いている障害者施設の方たちと参加した車椅子ソフトボールチーム。真ん中に串崎みくさんと松岡ゆり枝さん、右端に加藤美穂さん>

<2017年6月3日,1部通算300本安打を達成した増山由梨>

<来條美穂,2006年11月12日、決勝トーナメントで>

<塩澤こころ,2017年9月18日、対織機戦でヒットを放つ>



【甲賀健康医療専門学校】

実業団チーム移籍選手:7人
   (13/ P)福本真樹  (滋賀学園)→takagi北九州へ
   (51/ C)棚原 栞  (京都西山)→花王コスメ小田原へ
   (15/2B)森芳小朱蘭 (笠田)→大阪国際大へ編入
   (16/IF)高橋里奈  (金沢)→VONDS市原へ
   (26/IF)碓氷真里  (尾北)→厚木SCへ
   (12/CF)水津佳那英 (大阪国際大滝井)→SGホールディングスへ
   (14/OF)前川汀紗  (滋賀学園)→厚木SCへ

退団選手:4+5人
   (11/ P)廣瀬彩乃  (2年,金光藤蔭)
   (33/IF)山口慧子  (2年,日向)
   (27/OF)小川桃香  (2年,市立船橋)
   (24/OF)野田春妃  (2年,八代東)
   (18/ P)松尾由布香 (半年,都城東)
   (20/ C)馬庭瑠以  (半年,伊勢学園)
   (34/IF)碓井明日香 (半年,綾部)
   ( 3/IF)三雲 華  (半年,鳥取城北)
   (35/IF)服部美紀  (半年,福井商)

新人選手:9人
   ( 1/ P)桂 彩花  (福山)
   (18/ P)竹口 舞  (長崎女子)
   (20/ C)白井萌恵  (豊橋商)
   ( 3/IF)山下加暖  (三重)
   (15/IF)常磐 綾  (西城陽)
   (24/IF)平田野乃佳 (帯広大谷)
   (33/IF)児玉美月  (小林西)
   ( 8/OF)大庭優香  (三潴)
   (51/OF)岡田里菜  (津商)

 

※実業団移籍選手
 毎年確実に数選手を実業団チームに進ませている甲賀医専。今年も7人が先に進んだ。
 この中で、地元としてということもあるがSGHが一人獲得。その中で水津佳那英を選ぶ当たりはさすが。昨年の甲賀にも良い選手が多かったがこの選手が一番1部でやっていけそうだった。
 個人的には棚原栞前川汀紗福本真樹などにも期待しているが、それぞれの所属先で言及したい。
 高橋里奈と言えば何と言っても2017年第2節のYKK戦。延長9回になんとサヨナラホームスチールを決めた選手だ。長いリーグ戦の中でも、ダブルスチールでのホームスチールならまだしも、捕手が返球した時とは言え相手の隙を突いてのホームスチールなんてほとんど記録は無いのではなかろうか。しかもそれがサヨナラなんて、唯一無二の記録だろう。もっと自慢してもいいと思う(笑)。ちなみに高橋が進んだのはリーグチームではないBONZ市原だが、ここには先輩の美人投手山口咲子もいるし今年中には一度見てみたいチームだ。

※退団選手
 実業団に進まなかった卒業選手の中では何と言ってももったいないのが廣瀬彩乃
 2部ではノーヒットノーランを達成したこともあるし、正直1部のチームに入っても見劣りしない実力と伸び代もあったのだが。あまりにも周りが(もちろん監督ではなく)あれこれ言って、逆に選択肢を周囲が狭めてしまったのではないだろうか?あくまで巷間に漂う噂を統合すると、ではあるが。まあルックスもスタイルも良いしネイリストになるもの良いけど(笑)、どっかに戻ってきてくれないかなあ、今ならまだ間に合うと思うのだが。
 山口慧子小川桃香野田春妃あたりは甲賀医専では代打や代走での出場が多かったように記憶している。ちなみに高橋がサヨナラホームスチールを決めたときに打席に立っていたのが野田。あの時どんな気持ちだったのか、聞いておけば良かった。

  なんだかんだでゴタゴタしたようで、昨年の途中で退団してしまった選手が多かった。自分は古い人間なんで昔の考え方をしているが、少々のことは我慢してソフトボールを続けて欲しかった。内実は知らないが辞めるほどのことではないような気がする。まあ大学時代に教授と喧嘩して研究室を替わった自分が言えることではないが(笑)しかしそんな中ではやっぱり馬庭瑠以は惜しい選手だった。この選手は確実にリーグでも主力選手として今後やってくれそう、もしかしたら數原二世になれるかも、と期待していたのだが。

※新人選手

 新人選手に関しては今後のお楽しみ☆

<廣瀬彩乃,2017年5月27日>

<福本真樹,2016年10月9日>

<前川汀紗,2017年7月24日>

<馬庭瑠以,2017年7月2日>

<小川桃香,2017年7月23日>

<水津佳那英,2017年7月24日>

<棚原栞,2016年8月26日>

<碓氷真里,2017年7月23日>

<高橋里奈,2017年5月25日~延長戦でサヨナラホームスチールを決めた瞬間>



【ペヤング】

退団選手:3人
   (27/IF)伊藤亜咲  (半年,明桜→新島学園短大)
   (29/IF)三浦優羽  (半年,菊華)
   (23/OF)原未奈美  (1年半,健大高崎→日本ウェルネス(1年))

新人選手:7人
   (24/ P)萩原あゆみ (日出→東京女子体育大)
   ( 6/ C)福元真奈美 (聖和学園→東京女子体育大)
   (19/2B)清水百華  (北九州市立→IPU環太平洋短大)
   (20/IF)内山真帆  (兵庫大附須磨ノ浦→大阪青山)
   (22/IF)瀧田のぞみ (聖カタリナ)
   (17/OF)児島真生  (花咲徳栄→東京富士大)
   (28/OF)畠山雛妥  (千厩)

復帰・移籍加入選手:2人
   (32/ P)岡野文香  (神村学園→デンソー(4年))※コーチ兼任
   (30/OF)白井沙織  (佼成学園女子→日本体育大→レオパレス21(2年)→1年間織機練習生→豊田自動織機(5年)→4年間刈谷市中学教諭→1年間ペヤングコーチ)

 

※退団選手
 退団した伊藤亜咲三浦優羽原未奈美の3人はみんな夏の実業団選手権にも来ていなかったので、その前に辞めていたのか、少なくとも三浦は2節では見たのだが。その辺の事情は聞きたいけど繊細な問題でもあるのでやっぱり聞けない(笑)

※新人選手
 今年は一気に7人も入団。
 そんな中で清水はセカンドの守備も巧いので早々に出番がきそうな感じ。ただこの清水、愛短を卒業したのは昨年度で、昨年takagi北九州に所属していた中村葵と同級生。愛短のソフトボール部のホームページによれば、昨年3月(2016年度末)時点の卒業生の進路先に「清水百華→ペヤング」と書かれていたので、就職は決まっていたのに入部が1年遅れたということか。どうしてだろう、単位を取り忘れて留年でもしたのかな?違うか(笑)

※復帰・移籍加入選手
 去年コーチに就任していた白井沙織が監督に昇格すると同時に選手登録もして復帰扱いに。そして2年前までデンソーで投手として活躍し、昨年は先乗りスコアラーとして裏方で仕事をしていた岡野文香が移籍し、コーチに就任し、そして現役選手としても登録。岡野はデンソー時代に公式戦での登板機会は少なかったが、最終年とかはなかなか良いピッチングをしていただけに引退はもったいなと思っていたので、コーチ兼任とは言え復帰してくれたのは個人的にはかなりの朗報。春先のオープン戦でもガンガン投げていたので、リーグでもきっと登板してくれるだろう。この選手はいつも明るくてニコニコしてるから気持ちが良いい。

<三浦優羽,2017年5月26日>

<岡野文香,2018年3月10日>


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